東京ゲームショー一般公開日2日目。前日の「アイマスSP180分待ち」に跳ね返された屈辱にリベンジするべく、午前中はアイマスに捧げるつもりで臨みました。開場と同時に光の速さで歩いてバンダイナムコゲームスブースにたどり着くと、まだ誰もいませんでした。本日の試遊第1号のようです(笑)。おかげで列ができるまでちょっと長めにプレイできたので、そろそろ情報も出回っているとは思うのですが、一応自分なりのプレイレポートを書かせて頂きます。
『アイドルマスターSP』はバンダイナムコゲームスブースには6台設置され、春香をプレイすることができました。開始時点でLV.6の要注目アイドルだったので、ある程度育った状態での試遊だったようです。まず注目したいのは、開始直後の「あと42週」という表示。どうやらPSP版は、Xbox 360版同様、一年間を基本としたプロデュースになるようですね。朝の挨拶や流行情報の流れは、基本同じ。ただし、961社長の物真似? っぽいものが入っていたりと、挨拶のバリエーションは増えているようです。特別オーディションは9つで、マスター系3種は色付。オーディション画面で表示されるのも、アーケード版と同じ特別オーディションでした。会場内ムービーで、春香や亜美真美が「アイドルアルティメット」を連呼していましたが、そういった新オーディションなどは、ストーリーモードのみに盛り込まれるようです。
一日の行動ですが、「morning」「daytime」「night」の3つの行動枠があり、営業は2コマ、レッスンは1コマ、オーディションは3コマを消費する形式のようです。今回は「営業+レッスン」「オーディション」の組み合わせのみ試しましたが、おそらく「レッスン+レッスン+レッスン」も可能なのでしょう。さて、まず営業ですが、「写真撮影(写真集)」「営業(イベント会場)」「ある日の風景2」と、ごく普通のランクEのもの。あとで確認しましたが、季節イベントも入っています。考えるよりも先に「写真撮影(写真集)」を選択。条件反射でパーフェクトコミュニケーションを取ってしまいました。思い出は+5。本当は、画面タッチ系のイベントがサンプルとしては望ましかったのですが、基本モードの営業は特に変更はないようです。PSPの画面で見ると、さすがに360は及びませんが、解像度の違いでアーケード版よりはかなり綺麗に感じました。
レッスンに関しては、大きな変更として「演技力レッスン」が加わり、ボーカルとビジュアルを一度に育てられるようになりました。ミニゲームはバッティングをイメージしたもの。画面上部に、台詞を四分割した横長のバーが並んでいて、画面下部にはバットがあります。そして上から飛んでくるボールをバットでヒット! 飛んでいったボールがバーにさわると、そのバーの色が青く変わり、全てのバーを青くすればクリアーです。レッスン回数は「6回」といった回数区分けではなく、45秒のタイム制限。ですから、ミスなく当てていけば序盤からグッド以上ももらえます。左右への打ち分けは、野球ゲームの左右への打ち分けに近いです。早めにバットに当てれば左に、ぎりぎりまでひきつけて打てば右側に、といった感じ。偶然発見したのですが、ふたつのバーの間に当てると、ストラックアウトの二枚抜きの要領で、2つのバーの色が一気に変わります。これは練習のしがいがありますね。
あともうひとつ、気になる表現力レッスンなのですが、こちらはアーケード版に近い仕様です。画面を動きまわるパネルから、そのときの感情表現と同じ色のパネルだけを全て選択すれば成功。カーソルは十字キーかアナログスティックで動かします。時間制限は45秒です。ただ、十字キーでの操作はタッチより時間がかかるので、高ランクになってくると難易度が上がりすぎて捨てレッスンになりそうな気がしました。
そして、オーディションです。今回は、オーディション前に、曲変更と衣装変更がまとめて行なえるようになりました。楽曲は一年間トータルで5曲のようで、「アーケード版楽曲」+「360版楽曲」+「I Want」+新曲の「colorful days」が選択可能でした。パンナムでの試遊後、SCEブースの亜美真美試遊台にならんだのですが、こちらには「スタ→トスタ→」があったので、MA曲は各自の専用曲として使えると考えてよさそうです。千早っ子の僕ですが、MA曲に関しては「隣に…」と「Kosmos,Cosmos」が早く使ってみたいです。衣装でちょっと気になったのはExtend枠があったこと。衣装配信の予定があるのかにも注目です。
オデ本戦は、前述の通り特別オーディションはアケ版準拠。通常オーディションにはIVの70000人なども確認できましたが、今回は1000人のデビューオーディションのみ選択可能でした。ボーカル、ダンス、ビジュアル、思い出は、右側の○ボタンや□ボタンの配置通りの振り分けで、360版に近い操作です。オーディション本編は、ほぼ変更なし。ボーカルジェノサイドも普通に起こりました。JAだとエフェクトが入ってたかな? ちょっと記憶があいまいです。あ、CPUの所属プロダクションは「BNGプロダクション」でした。
色々と改善されているのは、オデ本番よりもむしろ、そのあとのライブシーンですね。Rボタンで通常・アップ・ミドル・ロングのカメラを自由に切り替えられるのは嬉しい変更。撮影フレームは、360と同様縦横切り替えが可能です。そして撮影した写真のサンプルが、画面の左端に4枚程度表示されるようになっていました。アピールタイミングも指示できますし、かなりイメージ通りのライブ写真撮影ができるようになったんじゃないでしょうか。
というようにさわってみた感じでは、360版とアーケードのいいとこどりをしながら、かなり高いレベルで再現していると感じました。画質的にも両者の合いの子。360版に慣れていても、それほど大きく劣化した印象は受けませんでした。ですので、「PSPでアイマス」の試遊としては、非常に満足度は高かったです。
ただ、『アイマスSP』の試遊として考えると、対戦は流石に無理にしても、ストーリーモード周りでの961プロとの絡みはちらりとでも見たかったですね。これに関しては、今後の情報待ちということでしょうか。とまれ、このクオリティのアイマスが携帯機で好きなだけ遊べて、新曲アリ、ストーリーモードアリということなら、ソフト1セット15120円(税込)は別に高くないかな、と思いました。1月22日を楽しみにしつつ、こんな感じで。
おまけ:ゲームポットのイベント2日目は、今井さんがゲストだったのですが「お買い物でネギを買いに来たらここに来ちゃった」という設定の中村さんがまたしても乱入。カジュアルなニットが若奥様風っぽくもありますが、フルメイクでした(笑)。こうなると、なぜゲームポットが今井さんの名前だけを告知で出していたのか、謎ですね。かなり気合を入れてドレッシーな装いの今井さんは……あれ……胴体の真ん中に幻の谷が見えるよ。蜃気楼の渓谷が……エアーディー、いや、ミラージュ・キャニオンが……。幻覚を見ているのかと思ったのですが、中村さんが「そう、今日の今井さんは胸があるの! ムネンゴスだよ! 無念の方の無念ゴス? て言ってたんだけど」とツッコんでいたので、みんなが見ている共同幻想であることがわかりました。
『アイドルマスターSP』はバンダイナムコゲームスブースには6台設置され、春香をプレイすることができました。開始時点でLV.6の要注目アイドルだったので、ある程度育った状態での試遊だったようです。まず注目したいのは、開始直後の「あと42週」という表示。どうやらPSP版は、Xbox 360版同様、一年間を基本としたプロデュースになるようですね。朝の挨拶や流行情報の流れは、基本同じ。ただし、961社長の物真似? っぽいものが入っていたりと、挨拶のバリエーションは増えているようです。特別オーディションは9つで、マスター系3種は色付。オーディション画面で表示されるのも、アーケード版と同じ特別オーディションでした。会場内ムービーで、春香や亜美真美が「アイドルアルティメット」を連呼していましたが、そういった新オーディションなどは、ストーリーモードのみに盛り込まれるようです。
一日の行動ですが、「morning」「daytime」「night」の3つの行動枠があり、営業は2コマ、レッスンは1コマ、オーディションは3コマを消費する形式のようです。今回は「営業+レッスン」「オーディション」の組み合わせのみ試しましたが、おそらく「レッスン+レッスン+レッスン」も可能なのでしょう。さて、まず営業ですが、「写真撮影(写真集)」「営業(イベント会場)」「ある日の風景2」と、ごく普通のランクEのもの。あとで確認しましたが、季節イベントも入っています。考えるよりも先に「写真撮影(写真集)」を選択。条件反射でパーフェクトコミュニケーションを取ってしまいました。思い出は+5。本当は、画面タッチ系のイベントがサンプルとしては望ましかったのですが、基本モードの営業は特に変更はないようです。PSPの画面で見ると、さすがに360は及びませんが、解像度の違いでアーケード版よりはかなり綺麗に感じました。
レッスンに関しては、大きな変更として「演技力レッスン」が加わり、ボーカルとビジュアルを一度に育てられるようになりました。ミニゲームはバッティングをイメージしたもの。画面上部に、台詞を四分割した横長のバーが並んでいて、画面下部にはバットがあります。そして上から飛んでくるボールをバットでヒット! 飛んでいったボールがバーにさわると、そのバーの色が青く変わり、全てのバーを青くすればクリアーです。レッスン回数は「6回」といった回数区分けではなく、45秒のタイム制限。ですから、ミスなく当てていけば序盤からグッド以上ももらえます。左右への打ち分けは、野球ゲームの左右への打ち分けに近いです。早めにバットに当てれば左に、ぎりぎりまでひきつけて打てば右側に、といった感じ。偶然発見したのですが、ふたつのバーの間に当てると、ストラックアウトの二枚抜きの要領で、2つのバーの色が一気に変わります。これは練習のしがいがありますね。
あともうひとつ、気になる表現力レッスンなのですが、こちらはアーケード版に近い仕様です。画面を動きまわるパネルから、そのときの感情表現と同じ色のパネルだけを全て選択すれば成功。カーソルは十字キーかアナログスティックで動かします。時間制限は45秒です。ただ、十字キーでの操作はタッチより時間がかかるので、高ランクになってくると難易度が上がりすぎて捨てレッスンになりそうな気がしました。
そして、オーディションです。今回は、オーディション前に、曲変更と衣装変更がまとめて行なえるようになりました。楽曲は一年間トータルで5曲のようで、「アーケード版楽曲」+「360版楽曲」+「I Want」+新曲の「colorful days」が選択可能でした。パンナムでの試遊後、SCEブースの亜美真美試遊台にならんだのですが、こちらには「スタ→トスタ→」があったので、MA曲は各自の専用曲として使えると考えてよさそうです。千早っ子の僕ですが、MA曲に関しては「隣に…」と「Kosmos,Cosmos」が早く使ってみたいです。衣装でちょっと気になったのはExtend枠があったこと。衣装配信の予定があるのかにも注目です。
オデ本戦は、前述の通り特別オーディションはアケ版準拠。通常オーディションにはIVの70000人なども確認できましたが、今回は1000人のデビューオーディションのみ選択可能でした。ボーカル、ダンス、ビジュアル、思い出は、右側の○ボタンや□ボタンの配置通りの振り分けで、360版に近い操作です。オーディション本編は、ほぼ変更なし。ボーカルジェノサイドも普通に起こりました。JAだとエフェクトが入ってたかな? ちょっと記憶があいまいです。あ、CPUの所属プロダクションは「BNGプロダクション」でした。
色々と改善されているのは、オデ本番よりもむしろ、そのあとのライブシーンですね。Rボタンで通常・アップ・ミドル・ロングのカメラを自由に切り替えられるのは嬉しい変更。撮影フレームは、360と同様縦横切り替えが可能です。そして撮影した写真のサンプルが、画面の左端に4枚程度表示されるようになっていました。アピールタイミングも指示できますし、かなりイメージ通りのライブ写真撮影ができるようになったんじゃないでしょうか。
というようにさわってみた感じでは、360版とアーケードのいいとこどりをしながら、かなり高いレベルで再現していると感じました。画質的にも両者の合いの子。360版に慣れていても、それほど大きく劣化した印象は受けませんでした。ですので、「PSPでアイマス」の試遊としては、非常に満足度は高かったです。
ただ、『アイマスSP』の試遊として考えると、対戦は流石に無理にしても、ストーリーモード周りでの961プロとの絡みはちらりとでも見たかったですね。これに関しては、今後の情報待ちということでしょうか。とまれ、このクオリティのアイマスが携帯機で好きなだけ遊べて、新曲アリ、ストーリーモードアリということなら、ソフト1セット15120円(税込)は別に高くないかな、と思いました。1月22日を楽しみにしつつ、こんな感じで。
おまけ:ゲームポットのイベント2日目は、今井さんがゲストだったのですが「お買い物でネギを買いに来たらここに来ちゃった」という設定の中村さんがまたしても乱入。カジュアルなニットが若奥様風っぽくもありますが、フルメイクでした(笑)。こうなると、なぜゲームポットが今井さんの名前だけを告知で出していたのか、謎ですね。かなり気合を入れてドレッシーな装いの今井さんは……あれ……胴体の真ん中に幻の谷が見えるよ。蜃気楼の渓谷が……エアーディー、いや、ミラージュ・キャニオンが……。幻覚を見ているのかと思ったのですが、中村さんが「そう、今日の今井さんは胸があるの! ムネンゴスだよ! 無念の方の無念ゴス? て言ってたんだけど」とツッコんでいたので、みんなが見ている共同幻想であることがわかりました。
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TGS2008より帰還しました。自称ライターじゃビジネスデーは入れないの? と心配して頂いたりしてるみたいですが、今週は別件の仕事が山場で、一般公開日までにはと諸々片付けて、やーっと一般日のアイマスステージに駆け込んだ具合なんです。僕もアイマスSPじっくり触りたかったのは山々なんですが…いやはや。
さて、一般公開初日が終わったところですが、今回のTGS2008、飛び込みで一般日に行った雑感について。正直なところ、今年のTGSは、イベントとしての熱量はあまり高くないように感じました。やはりWii、PS3、Xbox 360という三大新ハードが話題を牽引していたここ数年に比べると、すこし業界全体がほっと一息ついたような、そんな時期に来ている気がします。くたらぎさんがいたら、PS3の新ver.で何か爆弾を投げ込んでくれた気がするのですが(笑)。
ハードメーカーが比較的おとなしい中、存在感を発揮していたのがソフトメーカーです。中でも圧倒的といってもいいのがカプコンです。バイオハザード5も注目を集めていましたが、やはりメインはもちろんモンスターハンターtri。ビジネスデーにも数時間待ちがあったそうで、今日はモンハンをやりにきて、待機列でもモンハンをやり、モンハンだけをやって帰って行った人が何百人といるんじゃないかと思います。
スクウェア・エニックスはFF格ゲー・ディシディアが気を吐いてましたが、やはりこの時期になってFF13、ドラクエ9が揃って映像出典止まりなのはあまりにも寂しい。自社パーティで情報公開をしたあとのTGSが絞りかすなのは前にもあったことですが、業界を牽引するメーカーの時計がここ一、二年、ほとんど動いていないように感じられるのは、看過できない話だと思います。ドラクエ9開発のレベル5自体は、レイトンの方では随分頑張ってたみたいです
個人的にはコマンドバトル、多人数プレイ、ドラクエ、ネット接続、そしてDSという食いあわせは、料理のしようがないような気がしています。その齟齬は、発売時期がずれ込むほど大きくなります(現役ハードとしてのDSの限界もありますし)。内部での開発であれば「今のプログラムを活かすと3年かかります。一から作り直すと半年で出来ます」的な発言を誰かがして引き返す道もあったと思うのですが、開発会社としてのレベルファイブの社運を賭けたソフトになった今は、進むに進めず、下がるに下がれず、という状況なのではないかと思います。最近、「ドラクエ9の発売延期は許せるか」といったアンケートがあり、延長容認派が多数を示していましたが、これはユーザーがクオリティアップを望んでいる、というよりは、ユーザーの興味がドラクエ9に対して、今までほど強く向いていない証左に思えます。正直、あまり芳しい状況ではないですよね、延期にに寛容って。「今やりたい、ふざけんな!」て熱が逃げてるってことですもの。不安を感じると同時に、そういう悲観的な見方をひっくり返してみせてくれてこそドラクエ、という思いもあるのですが。
●TGSはゲームファンの手に戻りつつあるのか。
さて、散々引っ張りましたが表題の話です。アイマス、ガンダム00、テイルズ、ルミナスアークなどなどのステージを見て回りましたが、客席の印象としては、わりと大人しいなぁ、という印象が強く残りました。もちろん、テンションが高ければいい、という話ではありません。が、特にガンダム00などは、客席そのものの質が違って感じました。イベント前までは、声優さんたちが現れてドワァー、何か言ってキャー、キャラ絵が出てキャー……という雰囲気を予想していました。何も絵空事ではなく、半年前の東京国際アニメフェアのガンダムステージはまさにそんな感じで、あの時会場にいた人はほぼ全員が、物理的なプレッシャーすら伴った、歓声という名の壁を遠くに感じて、ぎょっとすると同時に「ああガンダムか」と納得したはずです。それぐらい強烈だったんですね。
ところが、今日のガンダム00ステージはそういう空気ではなくて。むしろ、純粋にゲームとしてのガンダム00、そしてセットで行われたテイルズシリーズに興味を持ってきたファンが非常に多いと感じました。それは客席の食いつき方や、ゲームをプレイしたと手を上げた観客の比率、盛りあがりどころなど諸々からの判断なのですが。テイルズイベントを仕切った小野坂さんも、「ガンダム00ファンばっかのアウェイの会場やけどやったるでぇ」というスタンスだったのが、思った以上に“テイルズっぽい”客席に、最初は少し戸惑う様子も見えました。アイマス系の声優さんやステージ構成も、“アイマスっぽい客席なんだけど、温度は普段のイベントやライブほど高くない”という雰囲気との距離を、若干つかみにくいのでは、と感じました。アイマスは10万本売れるソフトウェアなわけですから、ライブやイベントの常連な人ばっかりじゃありません。むしろ、普段は目立たないけど、アイマス自体は買ってプレイしてる。そういう、サイレント・プロデューサーが結構多かったのではないかと思います。同じコンテンツを好きなファンであっても、ゲームが好きな、声優ファンとはちょっと違う層が中核をなし始めているのではないか、という雰囲気を、あちこちで感じたんですね。
もちろん、元々TGSには、そういう傾向がありますし、古くから行っている人ほどそう思うでしょう。しかし、一時期のTGSは、確かに今よりも声優ファンを誘引するイベントでした。実は僕は2004年~2006年頃、イベントホールがある8ホールの中二階に、前線基地みたいな仮設編集部がある環境でTGSをレポートしてたんですよ。だから、キッズコーナーとイベントステージの盛り上がりはダイレクトに伝わってくるんですね。ステージの盛り上がりという意味で、一番強烈だったのは2004年ぐらいだったと思います。あれは、『双恋』ステージだったかな? 怒号のような歓声がホールの中で巻いて、意味不明な音声になっていました。それを僕の隣あたりにいた電撃オンラインの人が記事上で評したテキストが「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」でした。少なくとも当時のTGSは、伝説の奇声が生まれるぐらいの土壌があったんですね(笑)。文化放送のステージがあってミルクリングスが歌ったり、かなり声優イベント寄りな雰囲気でした。2004、5年頃は、まだメジャーになる前の音泉がひっそりとブース展開していた記憶もあります。
状況が変わったのは、アニメイベント側の事情も大きいでしょう。最近は東京国際アニメフェアやTBSアニメフェスタなどをはじめ、アニメ側の巨大イベントがぐっと増えましたし、声優イベントも小規模なものから大規模なものまで、増加傾向にあります。ゲーム業界側の事情で言えば、ゲームソフトの市場の中心がPS2から移り、ボイス主体のADVが減少傾向にあるのも無関係ではないと思います。そうした流れを見たTGS運営側が、「この機会にちょっとバランスを戻すべぇ」と、メインステージの編成を固めに戻しているのかもしれませんね。前述の2004年、5年頃は、ゲームアワード系のイベントでも、司会アシスタントはスーツ姿の小清水亜美さんだったのに比べると、明らかに空気の変化を感じます。
そんな感じで、今年はモンハンtriやアイマスSP(これは身贔屓ですが)といった「期待の最新ゲームを遊びに来た」人が一番目立つという、ある意味原点回帰のTGSなように思います。個人的には、2003年ぐらいからいつの時代も変わることなく、TGSでライブを続けてきた双葉理保さんこと、後藤邑子姐さんの明日のライブの客席が、どんな雰囲気になるのかが、明日は大変興味深く思っています。
おまけ 個人的にレベル高! えろす! と思ったコンパニオンさんがいたのは、D3パブリッシャー、インターチャネル、レベルファイブでした。
さて、一般公開初日が終わったところですが、今回のTGS2008、飛び込みで一般日に行った雑感について。正直なところ、今年のTGSは、イベントとしての熱量はあまり高くないように感じました。やはりWii、PS3、Xbox 360という三大新ハードが話題を牽引していたここ数年に比べると、すこし業界全体がほっと一息ついたような、そんな時期に来ている気がします。くたらぎさんがいたら、PS3の新ver.で何か爆弾を投げ込んでくれた気がするのですが(笑)。
ハードメーカーが比較的おとなしい中、存在感を発揮していたのがソフトメーカーです。中でも圧倒的といってもいいのがカプコンです。バイオハザード5も注目を集めていましたが、やはりメインはもちろんモンスターハンターtri。ビジネスデーにも数時間待ちがあったそうで、今日はモンハンをやりにきて、待機列でもモンハンをやり、モンハンだけをやって帰って行った人が何百人といるんじゃないかと思います。
スクウェア・エニックスはFF格ゲー・ディシディアが気を吐いてましたが、やはりこの時期になってFF13、ドラクエ9が揃って映像出典止まりなのはあまりにも寂しい。自社パーティで情報公開をしたあとのTGSが絞りかすなのは前にもあったことですが、業界を牽引するメーカーの時計がここ一、二年、ほとんど動いていないように感じられるのは、看過できない話だと思います。ドラクエ9開発のレベル5自体は、レイトンの方では随分頑張ってたみたいです
個人的にはコマンドバトル、多人数プレイ、ドラクエ、ネット接続、そしてDSという食いあわせは、料理のしようがないような気がしています。その齟齬は、発売時期がずれ込むほど大きくなります(現役ハードとしてのDSの限界もありますし)。内部での開発であれば「今のプログラムを活かすと3年かかります。一から作り直すと半年で出来ます」的な発言を誰かがして引き返す道もあったと思うのですが、開発会社としてのレベルファイブの社運を賭けたソフトになった今は、進むに進めず、下がるに下がれず、という状況なのではないかと思います。最近、「ドラクエ9の発売延期は許せるか」といったアンケートがあり、延長容認派が多数を示していましたが、これはユーザーがクオリティアップを望んでいる、というよりは、ユーザーの興味がドラクエ9に対して、今までほど強く向いていない証左に思えます。正直、あまり芳しい状況ではないですよね、延期にに寛容って。「今やりたい、ふざけんな!」て熱が逃げてるってことですもの。不安を感じると同時に、そういう悲観的な見方をひっくり返してみせてくれてこそドラクエ、という思いもあるのですが。
●TGSはゲームファンの手に戻りつつあるのか。
さて、散々引っ張りましたが表題の話です。アイマス、ガンダム00、テイルズ、ルミナスアークなどなどのステージを見て回りましたが、客席の印象としては、わりと大人しいなぁ、という印象が強く残りました。もちろん、テンションが高ければいい、という話ではありません。が、特にガンダム00などは、客席そのものの質が違って感じました。イベント前までは、声優さんたちが現れてドワァー、何か言ってキャー、キャラ絵が出てキャー……という雰囲気を予想していました。何も絵空事ではなく、半年前の東京国際アニメフェアのガンダムステージはまさにそんな感じで、あの時会場にいた人はほぼ全員が、物理的なプレッシャーすら伴った、歓声という名の壁を遠くに感じて、ぎょっとすると同時に「ああガンダムか」と納得したはずです。それぐらい強烈だったんですね。
ところが、今日のガンダム00ステージはそういう空気ではなくて。むしろ、純粋にゲームとしてのガンダム00、そしてセットで行われたテイルズシリーズに興味を持ってきたファンが非常に多いと感じました。それは客席の食いつき方や、ゲームをプレイしたと手を上げた観客の比率、盛りあがりどころなど諸々からの判断なのですが。テイルズイベントを仕切った小野坂さんも、「ガンダム00ファンばっかのアウェイの会場やけどやったるでぇ」というスタンスだったのが、思った以上に“テイルズっぽい”客席に、最初は少し戸惑う様子も見えました。アイマス系の声優さんやステージ構成も、“アイマスっぽい客席なんだけど、温度は普段のイベントやライブほど高くない”という雰囲気との距離を、若干つかみにくいのでは、と感じました。アイマスは10万本売れるソフトウェアなわけですから、ライブやイベントの常連な人ばっかりじゃありません。むしろ、普段は目立たないけど、アイマス自体は買ってプレイしてる。そういう、サイレント・プロデューサーが結構多かったのではないかと思います。同じコンテンツを好きなファンであっても、ゲームが好きな、声優ファンとはちょっと違う層が中核をなし始めているのではないか、という雰囲気を、あちこちで感じたんですね。
もちろん、元々TGSには、そういう傾向がありますし、古くから行っている人ほどそう思うでしょう。しかし、一時期のTGSは、確かに今よりも声優ファンを誘引するイベントでした。実は僕は2004年~2006年頃、イベントホールがある8ホールの中二階に、前線基地みたいな仮設編集部がある環境でTGSをレポートしてたんですよ。だから、キッズコーナーとイベントステージの盛り上がりはダイレクトに伝わってくるんですね。ステージの盛り上がりという意味で、一番強烈だったのは2004年ぐらいだったと思います。あれは、『双恋』ステージだったかな? 怒号のような歓声がホールの中で巻いて、意味不明な音声になっていました。それを僕の隣あたりにいた電撃オンラインの人が記事上で評したテキストが「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」でした。少なくとも当時のTGSは、伝説の奇声が生まれるぐらいの土壌があったんですね(笑)。文化放送のステージがあってミルクリングスが歌ったり、かなり声優イベント寄りな雰囲気でした。2004、5年頃は、まだメジャーになる前の音泉がひっそりとブース展開していた記憶もあります。
状況が変わったのは、アニメイベント側の事情も大きいでしょう。最近は東京国際アニメフェアやTBSアニメフェスタなどをはじめ、アニメ側の巨大イベントがぐっと増えましたし、声優イベントも小規模なものから大規模なものまで、増加傾向にあります。ゲーム業界側の事情で言えば、ゲームソフトの市場の中心がPS2から移り、ボイス主体のADVが減少傾向にあるのも無関係ではないと思います。そうした流れを見たTGS運営側が、「この機会にちょっとバランスを戻すべぇ」と、メインステージの編成を固めに戻しているのかもしれませんね。前述の2004年、5年頃は、ゲームアワード系のイベントでも、司会アシスタントはスーツ姿の小清水亜美さんだったのに比べると、明らかに空気の変化を感じます。
そんな感じで、今年はモンハンtriやアイマスSP(これは身贔屓ですが)といった「期待の最新ゲームを遊びに来た」人が一番目立つという、ある意味原点回帰のTGSなように思います。個人的には、2003年ぐらいからいつの時代も変わることなく、TGSでライブを続けてきた双葉理保さんこと、後藤邑子姐さんの明日のライブの客席が、どんな雰囲気になるのかが、明日は大変興味深く思っています。
おまけ 個人的にレベル高! えろす! と思ったコンパニオンさんがいたのは、D3パブリッシャー、インターチャネル、レベルファイブでした。
本日のアイドルマスター新曲発表会には、予想通り961プロの3人が登場。765プロ組が新曲「Colorful Days」、961プロ組が「オーバーマスター」を披露、最後に揃って「GO MY WAY」という流れ。
で、ステージで発表されたのが12月10日、「Colorful Days」と「オーバーマスター」の同時発売! ここにきての直接対決は熱いですね。どうも路線としては強豪961プロと、お金がない弱小765プロってアングルで行くみたいです。
パンナムブース周りではアイマスタイムズ号外が配られてるんですが、広告スペースでは全体的にソリッドで洗練した感じの961プロの広告が、手書きタッチの765プロの倍のスペースを取ってます(笑)。
試遊に関しては……出遅れました。僕が辿り着いた時点で、180分待ちので並び打ち切り。会場全体で8台しかなければ、自然そうなりますよね……。明日朝一で再チャレンジしておきます。とりあえずアイマスタイムズで読み取れる新情報としては、
・体験版では春香が「I Want」を披露。
・765、961それぞれ公式サイトをオープン
http://www.765pro.jp/
http://www.961pro.jp/
・今冬アイマスVISAカード登場
てとこですか。765プロのサイトの前世紀感もいい感じですが、アイマスVISAカードのアレさにはかないませんね。……無職っぽいライターでも審査通るかな?
で、ステージで発表されたのが12月10日、「Colorful Days」と「オーバーマスター」の同時発売! ここにきての直接対決は熱いですね。どうも路線としては強豪961プロと、お金がない弱小765プロってアングルで行くみたいです。
パンナムブース周りではアイマスタイムズ号外が配られてるんですが、広告スペースでは全体的にソリッドで洗練した感じの961プロの広告が、手書きタッチの765プロの倍のスペースを取ってます(笑)。
試遊に関しては……出遅れました。僕が辿り着いた時点で、180分待ちので並び打ち切り。会場全体で8台しかなければ、自然そうなりますよね……。明日朝一で再チャレンジしておきます。とりあえずアイマスタイムズで読み取れる新情報としては、
・体験版では春香が「I Want」を披露。
・765、961それぞれ公式サイトをオープン
http://www.765pro.jp/
http://www.961pro.jp/
・今冬アイマスVISAカード登場
てとこですか。765プロのサイトの前世紀感もいい感じですが、アイマスVISAカードのアレさにはかないませんね。……無職っぽいライターでも審査通るかな?