東雲太郎先生の『キミキス』二見さん編がおもったほどにはエロくなくてちょっと残念だった全国の皆さん、オッスオラメタルユーキ! 昨日売りのファミ通で、ついにキャラクターが発表された『アマガミ』。普通なら第一報でコメントは気が早いと思うのですが、こと『キミキス』の続編であればキャラクター設定と立ち絵、CVで勝負は70%ついているのです。ま、検討はずれな第一印象を書けるのも今だけってことで。
●ヒロイン6トップ体制?
前作『キミキス』のキャラ設定は、キャラ立ちと差別化に力点を置いていたように思います。まずギャルゲーの基本キャラ分けポイントである髪について、「色」と「髪型」で明瞭な区別がされていました。栗色のロングヘアの星乃さん、小動物系ショートカットのうどんちゃん、明るめの髪色でおさげの摩央姉ちゃん、アスカターンの活動的なしっぽ。美しい黒髪の二見さんと深月はストレートの長ロングと肩口まででややボリュームあり…と住み分けができています。ぱっと見でキャラクターの見分けがつくんですね。キャラクター設定やストーリーに関しても、摩央チェックや孤高の天才少女・実験など、かなり強力な引きがあるキャラクターと、うどんちゃんのように明らかにサブっぽいキャラクター(設定的には強烈ですが)がおり、ある意味発売直後から人気の動向は見えていました。時間がたって人気的な逆転があったのは、第一印象のキャラ立ちが強いアスカターンと、シナリオを進めないと味がわかりにくい(センターヒロインの常として、アクがない)星乃さんが入れ替わったぐらい? ある意味予想通り、二見さんと摩央姉ちゃんの二強という状況は動きませんでした。
一方、『アマガミ』ですが、全体のバランスや差別化よりも、個々のキャラクターをヒロインとして成立させることに力点を置いている気がします。先日たまごまごさんと「ヒロイン的立ち位置は髪の長い女の子が多い」「前髪下ろすのはヒロイン属性?」みたいな話をしたのですが、全体的にみんな髪の毛長いスね。髪型的に目立つのはウェービーな棚町薫と、ツインテの中多紗江ぐらい。髪色も黒四、茶二。印象的に絢辻詞、七咲逢、森島はるかあたりは、割合かぶってます。もちろんある程度ギャルゲー慣れしていれば「詞は前髪ぱっつんぎみのロングでアーツっぽいな。瞳の大きな黒目がちで天下無敵で仮面優等生立ち位置センターか。ほっちゃんじゃん」とか「七咲は猫系」とか「はるかは森羅様系」のようにすっと入ってきますが、カタギの衆にはちょっとわかりにくいかもしれません。でこもショートもなし、黒髪中心で制服も黒系統の冬服なんで、全員並べるとちょっと絵的に重いぐらい。このあたりは、今回はある程度リアルさを重視しているのかな、と。最近茶髪の女の子は目に見えて減ってますし、なかなか絵に描いたようなポニーテールやおさげって見ないですからね。しかし逆に言えば、“ヒロイン度”にそんなに差がないんですよね。
わりと表道裏道はありますが、メインを張りうるヒロイン6人に色々な味付けをしてみました、お好みのタイプをどうぞ、という感じで、キミキスとは違うバランスにしてきた気がします。ちょっと気になるのは「ふかふか」や「ぽっちゃり」が有効に機能するタイプの絵師さんではないように感じられること。あまり肉感のない、むしろそこが魅力のデザインだと思うんですね。ぽっちゃり幼なじみでCV新谷さんなら、ふとももはもっとバンビポップな感じに! などと思わなくはないのですが、そこはそれ、絵柄との相性もありますので。ぽっちゃりとふかふかに関しては、シナリオがどれぐらい引き出せるかによって、人気がかなり変動してきそうです。
個人的には立ち絵では絢辻詞、七咲逢、森島はるかが、ぽっちゃり幼なじみの設定次第で化けそうな梨穂子、さばさばした悪友を演じる佐藤梨奈さんの演技が気になる棚町と、それぞれに魅力的で嫁を絞りきれない状況です(ごめんなさい、今のところ紗江ピンとこない)。
とりあえず………………七咲逢は俺の嫁? いや、うーん。こんな曖昧なことではいかんですが、それだけ隙のない、帝黒アレキサンダーズ的チーム作りをしてきたのかなと。TGSでのプレイアブル出展を楽しみに待ちたいと思います。しかし第一報でこれだけテンションが上がるというのは、『キミキス』で築いた信頼があればこそだと思うので、ぜひそれに応えてほしいですね。
●ヒロイン6トップ体制?
前作『キミキス』のキャラ設定は、キャラ立ちと差別化に力点を置いていたように思います。まずギャルゲーの基本キャラ分けポイントである髪について、「色」と「髪型」で明瞭な区別がされていました。栗色のロングヘアの星乃さん、小動物系ショートカットのうどんちゃん、明るめの髪色でおさげの摩央姉ちゃん、アスカターンの活動的なしっぽ。美しい黒髪の二見さんと深月はストレートの長ロングと肩口まででややボリュームあり…と住み分けができています。ぱっと見でキャラクターの見分けがつくんですね。キャラクター設定やストーリーに関しても、摩央チェックや孤高の天才少女・実験など、かなり強力な引きがあるキャラクターと、うどんちゃんのように明らかにサブっぽいキャラクター(設定的には強烈ですが)がおり、ある意味発売直後から人気の動向は見えていました。時間がたって人気的な逆転があったのは、第一印象のキャラ立ちが強いアスカターンと、シナリオを進めないと味がわかりにくい(センターヒロインの常として、アクがない)星乃さんが入れ替わったぐらい? ある意味予想通り、二見さんと摩央姉ちゃんの二強という状況は動きませんでした。
一方、『アマガミ』ですが、全体のバランスや差別化よりも、個々のキャラクターをヒロインとして成立させることに力点を置いている気がします。先日たまごまごさんと「ヒロイン的立ち位置は髪の長い女の子が多い」「前髪下ろすのはヒロイン属性?」みたいな話をしたのですが、全体的にみんな髪の毛長いスね。髪型的に目立つのはウェービーな棚町薫と、ツインテの中多紗江ぐらい。髪色も黒四、茶二。印象的に絢辻詞、七咲逢、森島はるかあたりは、割合かぶってます。もちろんある程度ギャルゲー慣れしていれば「詞は前髪ぱっつんぎみのロングでアーツっぽいな。瞳の大きな黒目がちで天下無敵で仮面優等生立ち位置センターか。ほっちゃんじゃん」とか「七咲は猫系」とか「はるかは森羅様系」のようにすっと入ってきますが、カタギの衆にはちょっとわかりにくいかもしれません。でこもショートもなし、黒髪中心で制服も黒系統の冬服なんで、全員並べるとちょっと絵的に重いぐらい。このあたりは、今回はある程度リアルさを重視しているのかな、と。最近茶髪の女の子は目に見えて減ってますし、なかなか絵に描いたようなポニーテールやおさげって見ないですからね。しかし逆に言えば、“ヒロイン度”にそんなに差がないんですよね。
わりと表道裏道はありますが、メインを張りうるヒロイン6人に色々な味付けをしてみました、お好みのタイプをどうぞ、という感じで、キミキスとは違うバランスにしてきた気がします。ちょっと気になるのは「ふかふか」や「ぽっちゃり」が有効に機能するタイプの絵師さんではないように感じられること。あまり肉感のない、むしろそこが魅力のデザインだと思うんですね。ぽっちゃり幼なじみでCV新谷さんなら、ふとももはもっとバンビポップな感じに! などと思わなくはないのですが、そこはそれ、絵柄との相性もありますので。ぽっちゃりとふかふかに関しては、シナリオがどれぐらい引き出せるかによって、人気がかなり変動してきそうです。
個人的には立ち絵では絢辻詞、七咲逢、森島はるかが、ぽっちゃり幼なじみの設定次第で化けそうな梨穂子、さばさばした悪友を演じる佐藤梨奈さんの演技が気になる棚町と、それぞれに魅力的で嫁を絞りきれない状況です(ごめんなさい、今のところ紗江ピンとこない)。
とりあえず………………七咲逢は俺の嫁? いや、うーん。こんな曖昧なことではいかんですが、それだけ隙のない、帝黒アレキサンダーズ的チーム作りをしてきたのかなと。TGSでのプレイアブル出展を楽しみに待ちたいと思います。しかし第一報でこれだけテンションが上がるというのは、『キミキス』で築いた信頼があればこそだと思うので、ぜひそれに応えてほしいですね。
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今週発売のファミ通で、エンターブレインの新作『アマガミ』が発表されました。あの『大神』を制作した旧クローバースタジオスタッフが再結集、新たにイワトシステムを採用し、Wiiリモコンで歌い踊ったアクションがゲーム内にフィードバックされ……といった小ネタを話していたのですが、もちろんそんなことはなく。
『アマガミ』は、『キミキス』チームが放つ恋愛シミュレーション最新作です。一応、『キミキス』を知らない人のために説明すると、“キス”をテーマにした恋愛シミュレーションゲーム……というと聞こえはいいのですが、謎めいた怜悧な美少女(CV田中理恵)に理科室に連れ込まれて“実験”と称してけしからん接吻をしたり、高校に入ったとたんキレイになってしまったのがまぶしい幼なじみのお姉さんの膝小僧に接吻したりと、やりたい放題。ソニーチェック、そしてCEROの目をかいくぐって、いかに合法的にPS2でエロいことするか。そこにエンターブレインの総力・紳士力・童貞力を結集した傑作が『キミキス』なのです。そのクオリティの高さは、ギャルゲーには厳しいファミ通クロスレビューがシルバー殿堂入りさせていることからも伺えます! しかし『キミキス』のキャラクター設定と声優選択のあざとさは天才的であり、そのチームが満を持して送る新作には期待せざるをえません(うどんちゃんとかヒロインとしてはどうなのかという声もあるかとは思いますが、演じる水橋さも含めて、魅力的なキャラクターであることは確かだと思います)。
さて、話を『アマガミ』に戻すと、タイトルから見る限り、アマガミ、がテーマになるのでしょうか。アマガミ。あまがみ。甘噛み。しかしこのあまがみという行為、なかなかに難解です。噛むと言っても、“妻子のあるあの人の肩口に歯型を”みたいなビジネスジャンプ的な行為では、ちっとも甘酸っぱくありません。ひとまず、狐汁的には「はむはむすること」をあまがみと定義したいと思います。ですが、これがまた難しい。あまがみって、日常の中で、ギャルゲー的シチュエーションに適応できるケースがどれくらいあるのでしょうか。ソニーチェック、そしてCELOの問題を考えると、「トラップカードセット! 性感帯、あるいはデリケートゾーンへのダイレクトアタック!」といった行為は行なえません。あくまでソフトでイメージを喚起しつつ、それ以上のステージに発展しないあまがみ……色々と考えてみましたが、耳、あるいは耳たぶをはむはむ、多少アクロバティックに鼻をはむはむ、シチュエーション限定で言えば、気の強い妹的キャラクターが主人公の指の傷を舐めているときに、主人公が他の女の子に気を取られてかぷ、などの状況ぐらいしか思いつきませんでした。主人公がダークシュナイダーであれば、ふとももや胸元、首筋もありだと思うのですが、エンターブレインのギャルゲーですから、主人公は毛も生えていなさそうなタイプでしょう。このあたり、おでこ、額、ほっぺ、唇、手の甲、髪の毛、首筋、膝小僧など、攻撃対象となる部位の多いキスに比べて、あまりにも戦術オプションの幅が狭いのが気になるところです。
それでも、それでもエンターブレインならやってくれる! と信じたいのですが、ふたを開けてみると直接的な行為としての「甘噛み」をフューチャーした作品ではなくてユーザーブチキレ、みたいな展開もありそうです。プロデューサーインタビューのやりとりとか想定するとこんな感じ。
──タイトルが『アマガミ』ということで、え、キスの次は甘噛み? 色々大丈夫なの? と思ったユーザーも多いと思うのですが。
○○「よく言われます(笑)。しかしアマガミのタイトルは、直接的な行為を指すわけじゃないんです。子犬にとって、アマガミってのはじゃれあいであって、ここまでなら噛んでも大丈夫、みたいな。悪戯心がありつつも、決して相手を本気で傷つけようとする行為ではないじゃないですか。そういう、お互いの信頼関係の上に根ざした、ちょっとスリリングなやりとりを描きたくて『アマガミ』と名づけたんです」
──確かに、一癖あるヒロインたちが揃っていますね。
みたいな。
でも、“男殺しの天然女王”とかキャッチフレーズがついてる伊藤静さんのキャラに耳たぶあまがみとかされたら、それはもうZ指定だよなと。うーん。ですが、それでも、エンターブレインなら、エンターブレインならやってくれる! 個々のキャラクターについては、また後日書いてみます。
『アマガミ』は、『キミキス』チームが放つ恋愛シミュレーション最新作です。一応、『キミキス』を知らない人のために説明すると、“キス”をテーマにした恋愛シミュレーションゲーム……というと聞こえはいいのですが、謎めいた怜悧な美少女(CV田中理恵)に理科室に連れ込まれて“実験”と称してけしからん接吻をしたり、高校に入ったとたんキレイになってしまったのがまぶしい幼なじみのお姉さんの膝小僧に接吻したりと、やりたい放題。ソニーチェック、そしてCEROの目をかいくぐって、いかに合法的にPS2でエロいことするか。そこにエンターブレインの総力・紳士力・童貞力を結集した傑作が『キミキス』なのです。そのクオリティの高さは、ギャルゲーには厳しいファミ通クロスレビューがシルバー殿堂入りさせていることからも伺えます! しかし『キミキス』のキャラクター設定と声優選択のあざとさは天才的であり、そのチームが満を持して送る新作には期待せざるをえません(うどんちゃんとかヒロインとしてはどうなのかという声もあるかとは思いますが、演じる水橋さも含めて、魅力的なキャラクターであることは確かだと思います)。
さて、話を『アマガミ』に戻すと、タイトルから見る限り、アマガミ、がテーマになるのでしょうか。アマガミ。あまがみ。甘噛み。しかしこのあまがみという行為、なかなかに難解です。噛むと言っても、“妻子のあるあの人の肩口に歯型を”みたいなビジネスジャンプ的な行為では、ちっとも甘酸っぱくありません。ひとまず、狐汁的には「はむはむすること」をあまがみと定義したいと思います。ですが、これがまた難しい。あまがみって、日常の中で、ギャルゲー的シチュエーションに適応できるケースがどれくらいあるのでしょうか。ソニーチェック、そしてCELOの問題を考えると、「トラップカードセット! 性感帯、あるいはデリケートゾーンへのダイレクトアタック!」といった行為は行なえません。あくまでソフトでイメージを喚起しつつ、それ以上のステージに発展しないあまがみ……色々と考えてみましたが、耳、あるいは耳たぶをはむはむ、多少アクロバティックに鼻をはむはむ、シチュエーション限定で言えば、気の強い妹的キャラクターが主人公の指の傷を舐めているときに、主人公が他の女の子に気を取られてかぷ、などの状況ぐらいしか思いつきませんでした。主人公がダークシュナイダーであれば、ふとももや胸元、首筋もありだと思うのですが、エンターブレインのギャルゲーですから、主人公は毛も生えていなさそうなタイプでしょう。このあたり、おでこ、額、ほっぺ、唇、手の甲、髪の毛、首筋、膝小僧など、攻撃対象となる部位の多いキスに比べて、あまりにも戦術オプションの幅が狭いのが気になるところです。
それでも、それでもエンターブレインならやってくれる! と信じたいのですが、ふたを開けてみると直接的な行為としての「甘噛み」をフューチャーした作品ではなくてユーザーブチキレ、みたいな展開もありそうです。プロデューサーインタビューのやりとりとか想定するとこんな感じ。
──タイトルが『アマガミ』ということで、え、キスの次は甘噛み? 色々大丈夫なの? と思ったユーザーも多いと思うのですが。
○○「よく言われます(笑)。しかしアマガミのタイトルは、直接的な行為を指すわけじゃないんです。子犬にとって、アマガミってのはじゃれあいであって、ここまでなら噛んでも大丈夫、みたいな。悪戯心がありつつも、決して相手を本気で傷つけようとする行為ではないじゃないですか。そういう、お互いの信頼関係の上に根ざした、ちょっとスリリングなやりとりを描きたくて『アマガミ』と名づけたんです」
──確かに、一癖あるヒロインたちが揃っていますね。
みたいな。
でも、“男殺しの天然女王”とかキャッチフレーズがついてる伊藤静さんのキャラに耳たぶあまがみとかされたら、それはもうZ指定だよなと。うーん。ですが、それでも、エンターブレインなら、エンターブレインならやってくれる! 個々のキャラクターについては、また後日書いてみます。
NHKが上半期平均視聴率で民放を抜いたと話題になっています。NHKの番組作りの姿勢が評価された、北京五輪や大河ドラマの好調……といった要因が挙げられることが多いですが、NHKは良くも悪くも、旧態依然とした組織です。最近妙に柔軟さを出そうとしている気はしますが、NHKが作る番組の質や、大河ドラマ・スポーツ中継の質の高さ、バラエティ色を廃した7時台のニュースの堅実さが支持されているのも変わらないはずです。
上半期だけではいささかバランスが悪いので、昨年までのゴールデンタイムの年間平均視聴率を見てみましょう。
年 NHK NTV TBS CX EX TX
1995 13.6 16.0 14.0 15.3 11.3 ---
1996 13.5 16.4 13.8 14.4 11.6 ---
1997 12.2 16.6 13.7 14.4 12.0 8.4
1998 12.7 16.8 13.8 14.4 11.2 8.7
1999 12.2 17.0 13.7 14.5 11.1 8.5
2000 11.9 16.6 14.2 14.1 10.1 8.3
2001 12.5 15.6 14.1 14.2 10.2 8.4
2002 13.7 15.1 13.3 13.6 10.3 8.0
2003 12.5 14.4 12.9 13.5 11.2 8.3
2004 12.8 13.4 12.9 13.8 11.6 8.3
2005 12.2 12.8 12.7 14.1 12.7 8.3
2006 11.9 12.3 12.8 14.2 11.8 8.4
2007 11.9 12.0 12.0 13.8 11.4 8.3
こうして全体のデータで見ると、NHKが大躍進……という感じには見えなくなってきます。昨年上半期は平均12.2%で2位につけていたNHKですが、最終的には団子のまま4位に落ち着いています。NHKの前回の大きな山が2002年、日韓ワールドカップの年だったことを見ても、「大型スポーツイベントのある年はNHKがかなり底上げされる」のが今年の躍進の理由として大きいと見ていいでしょう。
そして、より明確に見えるのが、日テレとTBSの凋落です。日テレは最盛期から4~5ポイント、TBSは2ポイント前後、ズルズルと平均値を下げています。王者フジにしても暫減傾向に変わりはありません。テレ朝テレ東が低値安定をしているのは意外ではありますが、なんのことはない、民放三強が地すべり状態で落ち続けているのです。NHKがフジを抜いたというより、フジ・日テレ・TBSが勝手にこけて、マイペースで走っていたNHKがその横を通っていった、ウサギとカメ状態が現状といえるでしょう。
今、若者、特にネットユーザーはどんどんテレビを見なくなっています。僕は若者というにはいささかおっさんですが、アニメと、テレ朝の夕方以降のニュース以外はほとんど見ません。なんでニュースはテレ朝かって? 声優の榊原良子さんがちょくちょくナレーションをするからです。実際、それ以外の情報は概ねネットで事足りるのです。
昨今のバラエティでは、エンタ芸人や羞恥心やら、固定メンバーの芸人と、ジャニーズが大人気です。番組の予算削減と企画の枯渇から、似たようなメンバーが似たような企画を回す番組ばかりになりました。そういう番組しか、今は受けないのでしょうか? 僕は、誰もがそういう番組が好きなわけではなく、そういうのに飛びつく層以外にテレビというメディアが、もはや相手にされていないだけだと思います。今後若年層が減少し、ご老人が増えますから、NHKの視聴率トップは、珍しくない光景になりそうな気がします。
僕も、昔は芸人好きだったはずなんですが。どの辺で切ったのかなぁ……やっぱアレか。「芸人歌がうまい王座決定戦」あたりでしょうか。芸人が内輪で笑いを取らず、カラオケに興じるってのは、最近のテレビの駄目さ・くだらなさを煮詰めた番組な気がします。
提案なのですが、TBSは「風雲たけし城」を、日本テレビは「アメリカ横断ウルトラクイズ」を毎週ゴールデンで再放送してくれないですか。必ず見るのですが。
上半期だけではいささかバランスが悪いので、昨年までのゴールデンタイムの年間平均視聴率を見てみましょう。
年 NHK NTV TBS CX EX TX
1995 13.6 16.0 14.0 15.3 11.3 ---
1996 13.5 16.4 13.8 14.4 11.6 ---
1997 12.2 16.6 13.7 14.4 12.0 8.4
1998 12.7 16.8 13.8 14.4 11.2 8.7
1999 12.2 17.0 13.7 14.5 11.1 8.5
2000 11.9 16.6 14.2 14.1 10.1 8.3
2001 12.5 15.6 14.1 14.2 10.2 8.4
2002 13.7 15.1 13.3 13.6 10.3 8.0
2003 12.5 14.4 12.9 13.5 11.2 8.3
2004 12.8 13.4 12.9 13.8 11.6 8.3
2005 12.2 12.8 12.7 14.1 12.7 8.3
2006 11.9 12.3 12.8 14.2 11.8 8.4
2007 11.9 12.0 12.0 13.8 11.4 8.3
こうして全体のデータで見ると、NHKが大躍進……という感じには見えなくなってきます。昨年上半期は平均12.2%で2位につけていたNHKですが、最終的には団子のまま4位に落ち着いています。NHKの前回の大きな山が2002年、日韓ワールドカップの年だったことを見ても、「大型スポーツイベントのある年はNHKがかなり底上げされる」のが今年の躍進の理由として大きいと見ていいでしょう。
そして、より明確に見えるのが、日テレとTBSの凋落です。日テレは最盛期から4~5ポイント、TBSは2ポイント前後、ズルズルと平均値を下げています。王者フジにしても暫減傾向に変わりはありません。テレ朝テレ東が低値安定をしているのは意外ではありますが、なんのことはない、民放三強が地すべり状態で落ち続けているのです。NHKがフジを抜いたというより、フジ・日テレ・TBSが勝手にこけて、マイペースで走っていたNHKがその横を通っていった、ウサギとカメ状態が現状といえるでしょう。
今、若者、特にネットユーザーはどんどんテレビを見なくなっています。僕は若者というにはいささかおっさんですが、アニメと、テレ朝の夕方以降のニュース以外はほとんど見ません。なんでニュースはテレ朝かって? 声優の榊原良子さんがちょくちょくナレーションをするからです。実際、それ以外の情報は概ねネットで事足りるのです。
昨今のバラエティでは、エンタ芸人や羞恥心やら、固定メンバーの芸人と、ジャニーズが大人気です。番組の予算削減と企画の枯渇から、似たようなメンバーが似たような企画を回す番組ばかりになりました。そういう番組しか、今は受けないのでしょうか? 僕は、誰もがそういう番組が好きなわけではなく、そういうのに飛びつく層以外にテレビというメディアが、もはや相手にされていないだけだと思います。今後若年層が減少し、ご老人が増えますから、NHKの視聴率トップは、珍しくない光景になりそうな気がします。
僕も、昔は芸人好きだったはずなんですが。どの辺で切ったのかなぁ……やっぱアレか。「芸人歌がうまい王座決定戦」あたりでしょうか。芸人が内輪で笑いを取らず、カラオケに興じるってのは、最近のテレビの駄目さ・くだらなさを煮詰めた番組な気がします。
提案なのですが、TBSは「風雲たけし城」を、日本テレビは「アメリカ横断ウルトラクイズ」を毎週ゴールデンで再放送してくれないですか。必ず見るのですが。