茅原実里さんの「Minori Chihara 1st Live Tour 2008 ~Contact~」東京追加公演の2ステージ(2008年3月22日・23日品川ステラボール)が無事終了。これをもって2ヶ月7公演に渡る1stツアーが幕を下ろしました。最終日、開演直前の時間帯に山手線が不通になるトラブルがあり、一部観客に影響があったようですが、それ以外には大過なく。晴れ女茅原の面目躍如、快晴の2Daysとなりました。客席は両日とも超満員でよく入っており、公称2000人、実数+300人というところかと思います。
セットリストを見てみましょう。基本的に、本公演に「純白サンクチュアリィ」のアコースティックバージョンと、アンコールの新曲・「Melty tale storage」を加えたものでした。中盤にミディアムテンポの楽曲を揃え、「君がくれたあの日」「too late? not late...」「純白サンクチュアリィ」で一気に爆発させる構成は定番とはいえやはり心地よい。ツアータイトルにもなったアルバム「Contact」を軸にした構成で、avex時代の楽曲やキャラソンはなし。再始動後の茅原はこうですよ、というコンセプトを示す意図を強く感じました。ツアーを2回、3回と重ねれば選曲の選択肢が広まってくると思うので、キャラソン等は次以降に期待ですね。
歌声に関してですが、やはり茅原さんは歌が抜群にうまい。何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、あの高く遠く歌い上げる物語系の歌唱で、CD音源と比べて劣化をほとんど感じないのは驚くしかありません。そして、その生歌をより高みに押し上げていたのがリーダーのKey.ケニー、G.なべちゃん、B.なおやん、Dr.がんちゃんからなる茅原バンド。生音の良さ、迫力ももちろんあるんですが、そもそものレベルが高い。普段は着替えタイムとして流して聴いちゃうことが多いんですが、1日目とか、一番気持ちよくノれたのはバンド演奏の時だったかも(笑)。それぐらいかっけかったですし、アコースティックでのソロから「Dears」に繋いでいく流れなどもお見事でした。茅原さんとバンドが本当に仲がよく、信頼してるのが伝わってくるのもよいです。うまくてアーティストを大事にしていて、オタク客も気持ちよく煽ってくれるバンドなんてなかなかないですよ。次以降、できればヴァイオリンのお姉さん(ここ重要)が入ると楽しいと思います。生音のヴァイオリンに弱いんです。
MCでの日替わり的な内容は、初日が茅原さんが野球部でマネージャーをしていたことや、火曜日の山下公園の写真(参考リンク)に写っていた鳥が鳩かカモメか? といった話題。「あれは鳩だよ!」と言い張る茅原さんと、「カモメ」と譲らないがんちゃんのバトルが続いているそうで、バンドメンバーは全員カモメ支持でした。二日目は食べ物Dayで、「朝ごはんにミスタードーナツを食べると贅沢な気持ちになるよね……」「お弁当がとってもおいしかったの! 東京駅にも売ってるんで食べてください(店名情報求む)」などなど。それから今朝はちょっと寝坊した……という話題から、家だとお母さんが起こしてくれるのに、という家族トークへ。茅原さんのお母さんはいつもびっくりするほど明るい方だそうで、2日目にはご両親ともにいらっしゃっていたそうです。
2日間を通してトークの端々から感じられたのは、こうしてファンの前で歌えることの感謝。そして、詩人の旅の歌詞を思い出させる「ファンのみんなの愛を歌に変えて返したい」「みんなのパワーに負けない、パワーを上げられるもっともっと強い人になる」という言葉でした。最終日の後半のMCは特別版でとびっきり長く、家族、音響やメイク、物販にいたるまでのスタッフ、バンドメンバー、関係者、そして今日ここにいる、これなかったすべてのファンへの感謝で、そのたびにそちらを向いて深々と頭を下げる、人柄を感じさせる内容でした。茅原さんは追加公演初日が終わった後、ライブの場から帰りたくなくて、ステージでスネていて、関係者に「お前が帰らないとスタッフみんな帰れないんだ」と怒られたとか。それでもライブが終わってしまうのが嫌で、夜はなかなか寝られなかったそうです。そんな状態ですから、最初のMCで、最終公演までたどり着いたことで、早くも涙ぐみかけてしまった茅原さん。両親への感謝のくだりと客席の声で感極まってしまい、「Contact 13th」のところどころは声になりませんでした。映像としてはこの感動バージョンが収録されると思うのですが、初日は楽曲としてのクオリティが完璧。同じ構成・曲でもこうして聞き比べられるのがライブの良さですね。
最後に「Contact 13th」を客席と一緒に歌い上げて、歌は締め。メンバー4人と共にカーテンコールをして、バンドメンバーは撤収しました。その後の締め方は、定番になるのかな? 一人残った茅原さんが「みんな、大好き」と呟き、「しー」と客席を静まらせたあと、会場全体に届く肉声で「今日は本当に、ありがとうございました!」と挨拶して、深くお辞儀していました。最終日はちょっと余裕がなさそうだったんですが、初日はぴんと背筋を伸ばし、深々とお辞儀をする姿が美しく、ライブというより演劇の上演終了後のようでよかったです。
最終日はこれに「もう一回!」コールが入り、再びステージに茅原さんが登場。「約束してください。ここでまた、逢いましょう。バイバイ!」と客席に投げキッス(3回目は僕宛てでした!(笑))を大サービスして、名残惜しそうに手を振りながら、今度こそ帰っていきました。この日の模様はDVDになって夏前に発売されるそうなので、未見の方は、是非。
トータルすると、1stツアーとしては、満点に近い出来だったのではないでしょうか? 客席も、DVD撮影が入る2日目は客席に少し残念な空気もありましたが、マナー注意以前に比べれば、随分とよくなっていたと思います。あとは気になるのは、今後の方向性ですね。水樹奈々さんのようにライブを活動の軸にすえていくのであれば、ライブ向けの曲の引き出しを増やしていくことが必要だと思います。物語を感じさせる壮大な楽曲に関しては十分なタマが揃ってるので、もう少しアップテンポなロックナンバーがあってもよいかもしれません。あるいは、坂本真綾さんのように、「跳ばせる」のではなく「聴かせる」路線の道もありそうですが、こちらはこちらでなかなかに厳しい道。そういう舵取りも含めて、今後が気になるところですね。
そんな、まだ見ぬ明日への皮算用を巡らせてしまうぐらい、素敵な内容でした。ライブでは、「愛を詩にする旅へと誘う」の歌詞が引用されてましたが、僕はむしろ「夜の寒さ辛さ乗り越えれば 輝く朝焼けが眩しい勇気くれるでしょう」のくだりを思い出すライブだったと思います。またいずれの再会を楽しみにしつつ、今日はこんなところで。
「Melty tale storage」シングルは3月26日発売です。
今回は10,000枚に乗せたいですね。僕も買います。
日本一崖が似合う声優さんのPV
| 「Minori Chihara 1st Live Tour 2008 ~Contact~」 東京追加公演セットリスト |
| M1 Contact M2 詩人の旅 M3 Peace of mind ~人魚のささやき~ M4 ふたりのリフレクション M5 Cynthia M6 Fragment ~Shooting star of the origin~ M7 sleeping terror M8 純白サンクチュアリィ M9 Dears~ゆるやかな奇跡~ (※M8、M9途中まではアコースティック) M10 mezzo forte M11 夏を忘れたら M12 Last Arden M13 君がくれたあの日 M14 too late? not late... M15 純白サンクチュアリィ M16 truth gift 【アンコール】 E1 詩人の旅 E2 Melty tale storage M3 Contact 13th |
歌声に関してですが、やはり茅原さんは歌が抜群にうまい。何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、あの高く遠く歌い上げる物語系の歌唱で、CD音源と比べて劣化をほとんど感じないのは驚くしかありません。そして、その生歌をより高みに押し上げていたのがリーダーのKey.ケニー、G.なべちゃん、B.なおやん、Dr.がんちゃんからなる茅原バンド。生音の良さ、迫力ももちろんあるんですが、そもそものレベルが高い。普段は着替えタイムとして流して聴いちゃうことが多いんですが、1日目とか、一番気持ちよくノれたのはバンド演奏の時だったかも(笑)。それぐらいかっけかったですし、アコースティックでのソロから「Dears」に繋いでいく流れなどもお見事でした。茅原さんとバンドが本当に仲がよく、信頼してるのが伝わってくるのもよいです。うまくてアーティストを大事にしていて、オタク客も気持ちよく煽ってくれるバンドなんてなかなかないですよ。次以降、できればヴァイオリンのお姉さん(ここ重要)が入ると楽しいと思います。生音のヴァイオリンに弱いんです。
MCでの日替わり的な内容は、初日が茅原さんが野球部でマネージャーをしていたことや、火曜日の山下公園の写真(参考リンク)に写っていた鳥が鳩かカモメか? といった話題。「あれは鳩だよ!」と言い張る茅原さんと、「カモメ」と譲らないがんちゃんのバトルが続いているそうで、バンドメンバーは全員カモメ支持でした。二日目は食べ物Dayで、「朝ごはんにミスタードーナツを食べると贅沢な気持ちになるよね……」「お弁当がとってもおいしかったの! 東京駅にも売ってるんで食べてください(店名情報求む)」などなど。それから今朝はちょっと寝坊した……という話題から、家だとお母さんが起こしてくれるのに、という家族トークへ。茅原さんのお母さんはいつもびっくりするほど明るい方だそうで、2日目にはご両親ともにいらっしゃっていたそうです。
2日間を通してトークの端々から感じられたのは、こうしてファンの前で歌えることの感謝。そして、詩人の旅の歌詞を思い出させる「ファンのみんなの愛を歌に変えて返したい」「みんなのパワーに負けない、パワーを上げられるもっともっと強い人になる」という言葉でした。最終日の後半のMCは特別版でとびっきり長く、家族、音響やメイク、物販にいたるまでのスタッフ、バンドメンバー、関係者、そして今日ここにいる、これなかったすべてのファンへの感謝で、そのたびにそちらを向いて深々と頭を下げる、人柄を感じさせる内容でした。茅原さんは追加公演初日が終わった後、ライブの場から帰りたくなくて、ステージでスネていて、関係者に「お前が帰らないとスタッフみんな帰れないんだ」と怒られたとか。それでもライブが終わってしまうのが嫌で、夜はなかなか寝られなかったそうです。そんな状態ですから、最初のMCで、最終公演までたどり着いたことで、早くも涙ぐみかけてしまった茅原さん。両親への感謝のくだりと客席の声で感極まってしまい、「Contact 13th」のところどころは声になりませんでした。映像としてはこの感動バージョンが収録されると思うのですが、初日は楽曲としてのクオリティが完璧。同じ構成・曲でもこうして聞き比べられるのがライブの良さですね。
| ●メインMC以外のみのりん萌えワード 「追加公演で、追加もグッズして」 「(みのりんかわいいよ!)てれるやい!」 「回ってって言うけど、回ってるのに見てないでしょ!(※ちゃんと回ってました)」 「小学生の女の子に自転車で足を踏まれたの。ちょっと腹がたったけど、広い心でね!」 |
最後に「Contact 13th」を客席と一緒に歌い上げて、歌は締め。メンバー4人と共にカーテンコールをして、バンドメンバーは撤収しました。その後の締め方は、定番になるのかな? 一人残った茅原さんが「みんな、大好き」と呟き、「しー」と客席を静まらせたあと、会場全体に届く肉声で「今日は本当に、ありがとうございました!」と挨拶して、深くお辞儀していました。最終日はちょっと余裕がなさそうだったんですが、初日はぴんと背筋を伸ばし、深々とお辞儀をする姿が美しく、ライブというより演劇の上演終了後のようでよかったです。
最終日はこれに「もう一回!」コールが入り、再びステージに茅原さんが登場。「約束してください。ここでまた、逢いましょう。バイバイ!」と客席に投げキッス(3回目は僕宛てでした!(笑))を大サービスして、名残惜しそうに手を振りながら、今度こそ帰っていきました。この日の模様はDVDになって夏前に発売されるそうなので、未見の方は、是非。
トータルすると、1stツアーとしては、満点に近い出来だったのではないでしょうか? 客席も、DVD撮影が入る2日目は客席に少し残念な空気もありましたが、マナー注意以前に比べれば、随分とよくなっていたと思います。あとは気になるのは、今後の方向性ですね。水樹奈々さんのようにライブを活動の軸にすえていくのであれば、ライブ向けの曲の引き出しを増やしていくことが必要だと思います。物語を感じさせる壮大な楽曲に関しては十分なタマが揃ってるので、もう少しアップテンポなロックナンバーがあってもよいかもしれません。あるいは、坂本真綾さんのように、「跳ばせる」のではなく「聴かせる」路線の道もありそうですが、こちらはこちらでなかなかに厳しい道。そういう舵取りも含めて、今後が気になるところですね。
そんな、まだ見ぬ明日への皮算用を巡らせてしまうぐらい、素敵な内容でした。ライブでは、「愛を詩にする旅へと誘う」の歌詞が引用されてましたが、僕はむしろ「夜の寒さ辛さ乗り越えれば 輝く朝焼けが眩しい勇気くれるでしょう」のくだりを思い出すライブだったと思います。またいずれの再会を楽しみにしつつ、今日はこんなところで。
「Melty tale storage」シングルは3月26日発売です。
今回は10,000枚に乗せたいですね。僕も買います。
日本一崖が似合う声優さんのPV
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茅原実里さんの「Minori Chihara 1st Live Tour 2008 ~Contact~」追加公演初日から帰宅しました。ライブ全体の印象等は明日以降にネタバレの心配がなくなってから書くことにします。
●明日初めてライブの人へ
今回の追加公演は2Daysとも品川の「ステラボール」。初日の話が参考になるかもしれませんので、簡単な初心者向けのライブ心得を書いてみます。
◇出発前編
CHECK1.持って行くもの
チケット、現金(500円玉+硬貨含む)、ハンドタオル、替えのアンダーウェア、購入グッズを想定したバッグ、サイリウム(青か白があれば)
ライブは手ぶら・軽装が望ましいですが、会場物販で買い物を考えている人は、買う商品を予め頭に描いて、カバンを用意しましょう。品川駅外のコインロッカーは、早い段階で押さえられていると思ってください。会場内に300円で靴箱大、500円で普通サイズのロッカーがありますが、最悪会場に持ち込む事態になった時、踏みつけられてもいいようなカバン、中身にしましょう。着替えに関してですが、オタク系ライブ会場はあなたが思っている以上に暑いです。熱射病で倒れる生徒を再現したかったに違いない、と恐れられた「Radio School Days 公開録音in雨の日図工室にオタク100人閉じ込めました」と同じぐらい暑いです。この時期、汗だくで外に出ると一発でオタク風邪をもらうので、着替えは用意しておきましょう。500円は入口で渡すワンコインとロッカー用。もらうドリンクはペットボトルです。
CHECK2.持って行かないもの
カメラ、ICレコーダー、長さ25cm以上の光物
入口で荷物チェックがあります。痛くない腹を探られないためです。あと、ライブの預かり品は基本管理してくれますが、「絶対安全!」と言うにはライブはバタバタしすぎる環境なので、やっぱり持って行かないほうが。僕も出発前にカメラ、ICレコーダー、GONZOの取材シールなどをカバンから撤去しました。あと今回、長い光物は禁止になっています。
CHECK3.体調
たまにみのりんに「朝ごはん食べた?」などと振られるので、朝ごはんを食べていきましょう。あとライブは全身運動の格闘技(相手は自分)だから睡眠はとっておきましょう。
◇会場到着まで
CHECK4.目指せプリンスホテル
JR品川駅中央改札を出たら、高輪口を目指しましょう。ぴあのチケットプリントアウトをしていないうっかりさんは、反対側の港南口出て左側にファミマがあります。駅を出たら、「ステラボール」ではなく「プリンスホテル」を目指しましょう。プリンスホテルの案内板はそこかしこにあるんで、ホテル周辺でタクシーまわしてるホテルマンとかに聞けば鉄板です。あるいは、マクドナルドやアンミラが入っている複合施設に入って、オタクの行列についていくのもほぼ安全です。ステラボールは3階になりますが、近くに行けば坂道にオタク行列ができています。
CHECK5.会場入り時間
会場入り時間は、貴方が物販目当てかライブ目当てで変わります。物販は12:00~14:30に先行販売があるので、ほしいものがある人は早めにどうぞ。気合の入った人は朝から並んでいます。一方、グッズは普通に買える範囲で、という人は開場時間前後で十分です。1階立見席に関しては、A1~1800、B1~600ぐらいの順番で、1時間の間に20人ずつ刻みで流しいれられます。最後尾は開園ギリギリです。つまり、早くついても入場順は変わりません。整理番号からおおよその自分の入場時間帯を割り出して、その15分前に列にいれば基本問題ないでしょう。僕はB後半だったので、開場後「品達どんぶり五人衆」のスタ丼屋に入って、特スタ丼を食べてきましたが余裕でした。ここで食べたのは、なんとなく「とく☆スタ」というフレーズがよぎったからです。あと、「麺達七人衆」のなんつっ亭は今井麻美さんと喜多村英梨さんがこの前食べてましたよ。
◇ライブ本編
CHECK6.ライブ参加位置
オルスタなんで、通路に止まらず、人が流れるままに動きましょう。とりあえず、必要以上に前に行くより、足を肩幅に開いて、普通に立てる程度の空間を確保しましょう。やむなく荷物を持ち込む場合は足の間に。ライブが始まってから移動すると割り込みか? と嫌な顔をされるので、狭いスペースに変な角度で立つと地獄です。多少前に押し込んでも距離は変わらないですから、パーソナルスペースの確保を優先。それから、ステージセンターと自分の立ち位置の間に、僕のようなうすらデカがいたら、そっとサイドステップで軸をずらしておくと後悔しません。
CHECK7.ライブ中
初ライブの奥義を教えましょう。それは、周りの真似をすることです。で、周りはサイリウムを持っていることが前提の動きをすることがほとんどですから、自分も持っていたほうが都合がいいです。持ってた方がたぶん楽しいというか、ないと手持ち無沙汰です。サイリウムの動かし方は、基本的に「リズムに合わせて縦に振る」「ゆったりとしたリズムで、前方に捧げるように掲げる(気持ちうっとりした手つき)」「頭上に左右に元気よく振る」の3種類で十分です。探せば近くにリズムをとるのが得意な人がいるので、真似をしましょう。終盤慣れてきたら、みのりんと一緒に天を指差して、そのあと左右振りムーブに移行したりすると気持ちいいです。
コールの類に関しては、余裕があれば現場で身体で覚える程度で。唯一の例外は「Contact 13th」。茅「もっと!」客「もっと!」茅「ずっと!」客「ずっと!」というシンプルな掛け合いと、「ららららーらーらららー」のくだりを歌えるようにしておくときっと幸せになれます。
CHECK8.終了後
終演直後、すぐには動かないほうがいいです。ツアーファイナルですし、おそらく多くの人が三本締めに参加するでしょう。三本締めに参加義務はないですが、人の流れが滞るので、終了後に動くのが無難です。終演後の物販は非常に混雑するので、なるべく避けたほうが無難。なお、会場からすんなり出た僕が品川駅に着いたのは、開演から3時間後だったので、大雑把な参考にどうぞ。ただし、明日はツアーファイナルなので、ひょっとしたら、ほんの少し長くなる可能性もゼロではありませんので、地方の人は一応頭の隅に。(ファーストツアーの追加公演だから、ダブルアンコールみたいな変則はないとは思うのですが)。
こんなところで。あと、みなみけとかで茅原さんを知って、「茅原実里にとって純白サンクチュアリィがなぜ特別なのか」がわからない人はこの辺の記事とかを読んでおくと話についていきやすいです。
あとは、本番で燃え尽きるだけです。茅原さんの初めてのツアーの締めくくりを見届けたことが、いつの日か貴方の誇りになる日がくるように。いいライブにしましょう。
●昼間書いた件について
ここからは既存のファン向けです。結論から言って、客席マナーは随分と改善されていました。相手からやめてというメッセージを受け取ったら素直に改められるというのは、「オタクってやっぱり根はいいやつだな」と嬉しくなりました。逆に、遠慮してしまった感もありますが、運営側からの後がないお願いを、客席が聞き入れてくれた事実が大事です。どれぐらいのテンションが望ましいか、といった空気は、これからゆっくり作ってゆかれることでしょう。サイリウムに関しては、追加で白が発売されたことにより、「茅原ライブは青・白」という周知が高まった結果、ほぼ青・白、一部曲に限定でウルトラオレンジ卍解! という形で統一されてました。あとは緑がちらほらとピンクが3人。はぐれ王国民の方は、民度が問われるので自重しましょう。緑に関しては「あの曲では緑一色にしたいな…」という話を“ちらっ”と聞きましたが、ああいうのは少なくとも会場の半分は動かさないと様になりません。基本今回はなしでよいような気がします。オタ芸に関しては、目に見えて沈静化。後ろのほうで、ルールに引っかからないように小さくオタ芸やってた人は、なんだかかわいくて許せてしまいましたが。
唯一気になったのは、「回って~」が今回も複数あったこと。ツアー中に「うるさい馬鹿」と千秋声で反応してしまったため、しつこく繰り返すリピーター組がいたようです。が、今回は茅原さんが毅然と無視したため尻すぼみに。おそらく茅原さんもスタッフから事前に念を押されていたと思うのですが、アイドル系のライブは、無視するところは無視するのは本当に大事。今回反応してしまったら悪しき伝統になりかねないところだったので、これはよい対応でした。ほんと、出演者が嫌がって戸惑ってるのが誰にでもわかるんだから、もうやめましょう。
明日も参戦予定なので、終わったらレポでもしたためてみようと思います。奇特な方は月曜日に覗いていただければ僥倖です。
●明日初めてライブの人へ
今回の追加公演は2Daysとも品川の「ステラボール」。初日の話が参考になるかもしれませんので、簡単な初心者向けのライブ心得を書いてみます。
◇出発前編
CHECK1.持って行くもの
チケット、現金(500円玉+硬貨含む)、ハンドタオル、替えのアンダーウェア、購入グッズを想定したバッグ、サイリウム(青か白があれば)
ライブは手ぶら・軽装が望ましいですが、会場物販で買い物を考えている人は、買う商品を予め頭に描いて、カバンを用意しましょう。品川駅外のコインロッカーは、早い段階で押さえられていると思ってください。会場内に300円で靴箱大、500円で普通サイズのロッカーがありますが、最悪会場に持ち込む事態になった時、踏みつけられてもいいようなカバン、中身にしましょう。着替えに関してですが、オタク系ライブ会場はあなたが思っている以上に暑いです。熱射病で倒れる生徒を再現したかったに違いない、と恐れられた「Radio School Days 公開録音in雨の日図工室にオタク100人閉じ込めました」と同じぐらい暑いです。この時期、汗だくで外に出ると一発でオタク風邪をもらうので、着替えは用意しておきましょう。500円は入口で渡すワンコインとロッカー用。もらうドリンクはペットボトルです。
CHECK2.持って行かないもの
カメラ、ICレコーダー、長さ25cm以上の光物
入口で荷物チェックがあります。痛くない腹を探られないためです。あと、ライブの預かり品は基本管理してくれますが、「絶対安全!」と言うにはライブはバタバタしすぎる環境なので、やっぱり持って行かないほうが。僕も出発前にカメラ、ICレコーダー、GONZOの取材シールなどをカバンから撤去しました。あと今回、長い光物は禁止になっています。
CHECK3.体調
たまにみのりんに「朝ごはん食べた?」などと振られるので、朝ごはんを食べていきましょう。あとライブは全身運動の格闘技(相手は自分)だから睡眠はとっておきましょう。
◇会場到着まで
CHECK4.目指せプリンスホテル
JR品川駅中央改札を出たら、高輪口を目指しましょう。ぴあのチケットプリントアウトをしていないうっかりさんは、反対側の港南口出て左側にファミマがあります。駅を出たら、「ステラボール」ではなく「プリンスホテル」を目指しましょう。プリンスホテルの案内板はそこかしこにあるんで、ホテル周辺でタクシーまわしてるホテルマンとかに聞けば鉄板です。あるいは、マクドナルドやアンミラが入っている複合施設に入って、オタクの行列についていくのもほぼ安全です。ステラボールは3階になりますが、近くに行けば坂道にオタク行列ができています。
CHECK5.会場入り時間
会場入り時間は、貴方が物販目当てかライブ目当てで変わります。物販は12:00~14:30に先行販売があるので、ほしいものがある人は早めにどうぞ。気合の入った人は朝から並んでいます。一方、グッズは普通に買える範囲で、という人は開場時間前後で十分です。1階立見席に関しては、A1~1800、B1~600ぐらいの順番で、1時間の間に20人ずつ刻みで流しいれられます。最後尾は開園ギリギリです。つまり、早くついても入場順は変わりません。整理番号からおおよその自分の入場時間帯を割り出して、その15分前に列にいれば基本問題ないでしょう。僕はB後半だったので、開場後「品達どんぶり五人衆」のスタ丼屋に入って、特スタ丼を食べてきましたが余裕でした。ここで食べたのは、なんとなく「とく☆スタ」というフレーズがよぎったからです。あと、「麺達七人衆」のなんつっ亭は今井麻美さんと喜多村英梨さんがこの前食べてましたよ。
◇ライブ本編
CHECK6.ライブ参加位置
オルスタなんで、通路に止まらず、人が流れるままに動きましょう。とりあえず、必要以上に前に行くより、足を肩幅に開いて、普通に立てる程度の空間を確保しましょう。やむなく荷物を持ち込む場合は足の間に。ライブが始まってから移動すると割り込みか? と嫌な顔をされるので、狭いスペースに変な角度で立つと地獄です。多少前に押し込んでも距離は変わらないですから、パーソナルスペースの確保を優先。それから、ステージセンターと自分の立ち位置の間に、僕のようなうすらデカがいたら、そっとサイドステップで軸をずらしておくと後悔しません。
CHECK7.ライブ中
初ライブの奥義を教えましょう。それは、周りの真似をすることです。で、周りはサイリウムを持っていることが前提の動きをすることがほとんどですから、自分も持っていたほうが都合がいいです。持ってた方がたぶん楽しいというか、ないと手持ち無沙汰です。サイリウムの動かし方は、基本的に「リズムに合わせて縦に振る」「ゆったりとしたリズムで、前方に捧げるように掲げる(気持ちうっとりした手つき)」「頭上に左右に元気よく振る」の3種類で十分です。探せば近くにリズムをとるのが得意な人がいるので、真似をしましょう。終盤慣れてきたら、みのりんと一緒に天を指差して、そのあと左右振りムーブに移行したりすると気持ちいいです。
コールの類に関しては、余裕があれば現場で身体で覚える程度で。唯一の例外は「Contact 13th」。茅「もっと!」客「もっと!」茅「ずっと!」客「ずっと!」というシンプルな掛け合いと、「ららららーらーらららー」のくだりを歌えるようにしておくときっと幸せになれます。
CHECK8.終了後
終演直後、すぐには動かないほうがいいです。ツアーファイナルですし、おそらく多くの人が三本締めに参加するでしょう。三本締めに参加義務はないですが、人の流れが滞るので、終了後に動くのが無難です。終演後の物販は非常に混雑するので、なるべく避けたほうが無難。なお、会場からすんなり出た僕が品川駅に着いたのは、開演から3時間後だったので、大雑把な参考にどうぞ。ただし、明日はツアーファイナルなので、ひょっとしたら、ほんの少し長くなる可能性もゼロではありませんので、地方の人は一応頭の隅に。(ファーストツアーの追加公演だから、ダブルアンコールみたいな変則はないとは思うのですが)。
こんなところで。あと、みなみけとかで茅原さんを知って、「茅原実里にとって純白サンクチュアリィがなぜ特別なのか」がわからない人はこの辺の記事とかを読んでおくと話についていきやすいです。
あとは、本番で燃え尽きるだけです。茅原さんの初めてのツアーの締めくくりを見届けたことが、いつの日か貴方の誇りになる日がくるように。いいライブにしましょう。
●昼間書いた件について
ここからは既存のファン向けです。結論から言って、客席マナーは随分と改善されていました。相手からやめてというメッセージを受け取ったら素直に改められるというのは、「オタクってやっぱり根はいいやつだな」と嬉しくなりました。逆に、遠慮してしまった感もありますが、運営側からの後がないお願いを、客席が聞き入れてくれた事実が大事です。どれぐらいのテンションが望ましいか、といった空気は、これからゆっくり作ってゆかれることでしょう。サイリウムに関しては、追加で白が発売されたことにより、「茅原ライブは青・白」という周知が高まった結果、ほぼ青・白、一部曲に限定でウルトラオレンジ卍解! という形で統一されてました。あとは緑がちらほらとピンクが3人。はぐれ王国民の方は、民度が問われるので自重しましょう。緑に関しては「あの曲では緑一色にしたいな…」という話を“ちらっ”と聞きましたが、ああいうのは少なくとも会場の半分は動かさないと様になりません。基本今回はなしでよいような気がします。オタ芸に関しては、目に見えて沈静化。後ろのほうで、ルールに引っかからないように小さくオタ芸やってた人は、なんだかかわいくて許せてしまいましたが。
唯一気になったのは、「回って~」が今回も複数あったこと。ツアー中に「うるさい馬鹿」と千秋声で反応してしまったため、しつこく繰り返すリピーター組がいたようです。が、今回は茅原さんが毅然と無視したため尻すぼみに。おそらく茅原さんもスタッフから事前に念を押されていたと思うのですが、アイドル系のライブは、無視するところは無視するのは本当に大事。今回反応してしまったら悪しき伝統になりかねないところだったので、これはよい対応でした。ほんと、出演者が嫌がって戸惑ってるのが誰にでもわかるんだから、もうやめましょう。
明日も参戦予定なので、終わったらレポでもしたためてみようと思います。奇特な方は月曜日に覗いていただければ僥倖です。
茅原実里さんの1stツアー「Minori Chihara 1st Live Tour 2008 ~Contact~」も、今週末の追加2公演を残すのみになりました。雌伏の時期、秋葉原の路上で歌い続けた歌姫の1stツアーラストライブ。ファンにとっては万感胸に迫る想いだと思います(そのへん細かくは→●)。しかしそんな折、こんな告知がありました。
ファンのみなさまへ コンサート観覧におけるマナーご協力のお願い(PDF)
ツアーに参加した友人に、「みのりんは最高、客席は最低」と聞いていたので、マナー面の注意が出るのは悲しいことですが仕方ないでしょうか。ところが、よくよく見て驚いたのはこの表記。
・オールスタンディングのライブハウスでは、フロアに多くのお客様が密集しますので、両手を左右に激しく振る、回転する、腕を振り回す、上半身を反らすなどの過激な応援行為は、周りのお客様へのご迷惑や怪我、トラブルの原因となりますので、禁止とさせて頂きます。
なんとさりげなくオタ芸禁止! 流石に「オタ芸禁止」とは書いていませんが、ロマンス、OAD、マワリ、マトリックスなどが軒並み引っかかる、事実上のオタ芸規制です。オタ芸に関する僕のスタンスは以前の記事を見てもらうとして。今回の件が画期的なのは、声優系ライブで運営側からオタ芸の禁止を明文化したことだと思います
●“ハルヒ-17歳”の世代間ギャップ
これまでも榊原ゆい・妖精ゆいさんのようにオタ芸に否定的な人はいましたが、このような形での禁止告知はあまり記憶にありません。では、なぜ今回のライブツアーでは、このような告知が必要なほど、客席が悪い意味で混沌としてしまったのでしょうか。それは、これがハルヒジェネレーションのアーティストによる最初のライブツアーだからだと、僕は考えています。もちろん、平野さんと茅原さんを世代的に同一に括るのは無理がありますが、『ハルヒ』や『らき☆すた』を入口に入ってきたファン層は、既存の声優系シンガーのトップ所のファンと比べると相当平均年齢が低いはずです。
客席の統制という意味では、やはりベテラン陣のファンは練度が違います。それはアリーナを曇りのない純白に染め上げたAice5、下手にピンク色以外を折ったら自分が折られそうなゆかりんライブを例に引くまでもありません。そうした連携やネットワーク、場の空気は10年かけて積み上げたものなのです。こうした声優のファン層は横のつながりが強く、ひとつの社会が形成されています。この程度まではOK、そこから先は御法度……そうした経験則が働くのと同時に、行き過ぎたヤンチャは排斥される、ある種の自浄作用があると言ってもよいのではないでしょうか。
他方、今回の茅原さんのライブは、ライブ歴の浅い若者と、既存の声優ライブから流れてきた人々が混在しています。この、「混在」というのが難しいところで、トラブルってのは大抵異なる価値観の衝突から生まれます。今回の件でネットのやりとりを色々と追ってみたんですが、オタ芸否定派の中には「PPPH」もNG、という人もいるんですね。一方、他から流れてくるファンの中には、当然「今日も暴れちゃうぜ、俺こんなに変なこと叫んで注目されてる、大人なのに!(ぷぷ)」みたいな人も含まれます。で、そういう人は普段通りかといえば、ファン同士である程度睨みをきかせているようなライブに比べれば、ここぞとばかりに弾けちゃうわけです。初ライブでそうした姿を見た若者は「なんだこの頭のおかしな連中は!」と大戦争の火種になるわけですね。“17歳ジェネレーション”は、ハロプロ移民を受け入れながら、少しずつオタ芸やコールとの付き合い方を覚えてきました。しかし、今新規参入してくる若者たちは、10年かけて煮詰まったオタク文化をいきなり目の前に突きつけられるのですから、パニックになるのも仕方ありません。パニックは言いすぎと取られるかもしれませんが、正直2ちゃんねるなどでの「どんどん通報しよう」「○○と××を追放しよう」みたいな流れには、何やってんの? という戸惑いを覚えます。過去ライブスタッフをやっていた経験としては、2000人規模のオルスタのライブで、誰々をつまみ出せ……なんてことを実行しようとしたら、ライブは中止です。というか、会場内スタッフでそうした判断ができるスタッフはごく一部で、ほとんどはバイト君ですから、対応はほとんど不可能じゃないかと思います。
ただ、本当に極めて悪質なファンに関しては、運営側も馬鹿じゃないのでチェックしてると思います。「暴れられればなんでもいい」タイプの人たちってのは声優のライブならどこにでも、そして最前列にいますから。
●ランティスが宣言した意味
今回のマナーに関するお願いは、主催者側としても苦渋の選択だったはずです。客席の質が悪いですよ、とネガティブな情報を流すに等しいですからね。しかし、いかなる事情であれ、こうした告知がされたことは、大きな意味を持ってきます。それは告知者が「ランティス」であることです。それはイコール、今回のライブを巡る一連の流れが、そのまま今後あるであろう、平野綾さんのライブなどにも適用される可能性があることを意味します。「いわゆるオタ芸禁止」がランティススタンダードになっていけば、ライブの風景は激変します。そうした環境を作るうえで、大切なのは「最初」。既にライブのムードが出来上がっているところへの規制は反発も大きいですが、最初に「みのりんライブのやり方はこう!」とがつんと決めてしまえば、それがベースのカラーとなります。そしてオタ芸禁止でもライブは成り立つという前例は、後に続くルール制定のハードルをぐっと下げるでしょう。
逆に、これだけ大々的に禁止したにもかかわらず、野放し状態になった場合は、言葉は悪いですが完全に舐められ、オタ芸禁止のマナー化、ルール化は厳しいものになると思われます。その意味で、今日・明日のライブは、今後の声優ライブにとって、大きな分岐点といえる物だと思います。
最後に、僕の個人的な意見。この前のライブでは、客席の喧嘩に対して茅原さんが「みんな仲良くしようよ」と何度となく呟いていたとも、心無い野次やくだらない合いの手も多かったとも聞きました。ファンならみんな、彼女が再始動にこぎつけるまでどれだけ我慢したか、どれだけファンや歌を大事にしているか知っていると思います。最後の締めぐらい、曇りのない思い出をプレゼントしてあげませんか? 上の世代の声優さんのファンの人たちって、自分たちが最高のライブを作るんだって強烈な自負があるように見えます。サイリウム企画や一糸乱れぬコールの影には、どかっと自腹を切ってサイリウムやコール本を配って準備してる人たちがいるわけです。それは自己満足にすぎないかもしれませんが、会場全体が演者を盛り上げようとして、演者がそれに応える。そういうシンプルで、とても幸せな空間を、次の世代の人たちにも受け継いでいってほしいなぁ……と、そんな風に思っています。
長くなりました。色々言った分、今日はしっかり見届けてきたいと思います。
ファンのみなさまへ コンサート観覧におけるマナーご協力のお願い(PDF)
ツアーに参加した友人に、「みのりんは最高、客席は最低」と聞いていたので、マナー面の注意が出るのは悲しいことですが仕方ないでしょうか。ところが、よくよく見て驚いたのはこの表記。
・オールスタンディングのライブハウスでは、フロアに多くのお客様が密集しますので、両手を左右に激しく振る、回転する、腕を振り回す、上半身を反らすなどの過激な応援行為は、周りのお客様へのご迷惑や怪我、トラブルの原因となりますので、禁止とさせて頂きます。
なんとさりげなくオタ芸禁止! 流石に「オタ芸禁止」とは書いていませんが、ロマンス、OAD、マワリ、マトリックスなどが軒並み引っかかる、事実上のオタ芸規制です。オタ芸に関する僕のスタンスは以前の記事を見てもらうとして。今回の件が画期的なのは、声優系ライブで運営側からオタ芸の禁止を明文化したことだと思います
●“ハルヒ-17歳”の世代間ギャップ
これまでも榊原ゆい・妖精ゆいさんのようにオタ芸に否定的な人はいましたが、このような形での禁止告知はあまり記憶にありません。では、なぜ今回のライブツアーでは、このような告知が必要なほど、客席が悪い意味で混沌としてしまったのでしょうか。それは、これがハルヒジェネレーションのアーティストによる最初のライブツアーだからだと、僕は考えています。もちろん、平野さんと茅原さんを世代的に同一に括るのは無理がありますが、『ハルヒ』や『らき☆すた』を入口に入ってきたファン層は、既存の声優系シンガーのトップ所のファンと比べると相当平均年齢が低いはずです。
客席の統制という意味では、やはりベテラン陣のファンは練度が違います。それはアリーナを曇りのない純白に染め上げたAice5、下手にピンク色以外を折ったら自分が折られそうなゆかりんライブを例に引くまでもありません。そうした連携やネットワーク、場の空気は10年かけて積み上げたものなのです。こうした声優のファン層は横のつながりが強く、ひとつの社会が形成されています。この程度まではOK、そこから先は御法度……そうした経験則が働くのと同時に、行き過ぎたヤンチャは排斥される、ある種の自浄作用があると言ってもよいのではないでしょうか。
他方、今回の茅原さんのライブは、ライブ歴の浅い若者と、既存の声優ライブから流れてきた人々が混在しています。この、「混在」というのが難しいところで、トラブルってのは大抵異なる価値観の衝突から生まれます。今回の件でネットのやりとりを色々と追ってみたんですが、オタ芸否定派の中には「PPPH」もNG、という人もいるんですね。一方、他から流れてくるファンの中には、当然「今日も暴れちゃうぜ、俺こんなに変なこと叫んで注目されてる、大人なのに!(ぷぷ)」みたいな人も含まれます。で、そういう人は普段通りかといえば、ファン同士である程度睨みをきかせているようなライブに比べれば、ここぞとばかりに弾けちゃうわけです。初ライブでそうした姿を見た若者は「なんだこの頭のおかしな連中は!」と大戦争の火種になるわけですね。“17歳ジェネレーション”は、ハロプロ移民を受け入れながら、少しずつオタ芸やコールとの付き合い方を覚えてきました。しかし、今新規参入してくる若者たちは、10年かけて煮詰まったオタク文化をいきなり目の前に突きつけられるのですから、パニックになるのも仕方ありません。パニックは言いすぎと取られるかもしれませんが、正直2ちゃんねるなどでの「どんどん通報しよう」「○○と××を追放しよう」みたいな流れには、何やってんの? という戸惑いを覚えます。過去ライブスタッフをやっていた経験としては、2000人規模のオルスタのライブで、誰々をつまみ出せ……なんてことを実行しようとしたら、ライブは中止です。というか、会場内スタッフでそうした判断ができるスタッフはごく一部で、ほとんどはバイト君ですから、対応はほとんど不可能じゃないかと思います。
ただ、本当に極めて悪質なファンに関しては、運営側も馬鹿じゃないのでチェックしてると思います。「暴れられればなんでもいい」タイプの人たちってのは声優のライブならどこにでも、そして最前列にいますから。
●ランティスが宣言した意味
今回のマナーに関するお願いは、主催者側としても苦渋の選択だったはずです。客席の質が悪いですよ、とネガティブな情報を流すに等しいですからね。しかし、いかなる事情であれ、こうした告知がされたことは、大きな意味を持ってきます。それは告知者が「ランティス」であることです。それはイコール、今回のライブを巡る一連の流れが、そのまま今後あるであろう、平野綾さんのライブなどにも適用される可能性があることを意味します。「いわゆるオタ芸禁止」がランティススタンダードになっていけば、ライブの風景は激変します。そうした環境を作るうえで、大切なのは「最初」。既にライブのムードが出来上がっているところへの規制は反発も大きいですが、最初に「みのりんライブのやり方はこう!」とがつんと決めてしまえば、それがベースのカラーとなります。そしてオタ芸禁止でもライブは成り立つという前例は、後に続くルール制定のハードルをぐっと下げるでしょう。
逆に、これだけ大々的に禁止したにもかかわらず、野放し状態になった場合は、言葉は悪いですが完全に舐められ、オタ芸禁止のマナー化、ルール化は厳しいものになると思われます。その意味で、今日・明日のライブは、今後の声優ライブにとって、大きな分岐点といえる物だと思います。
最後に、僕の個人的な意見。この前のライブでは、客席の喧嘩に対して茅原さんが「みんな仲良くしようよ」と何度となく呟いていたとも、心無い野次やくだらない合いの手も多かったとも聞きました。ファンならみんな、彼女が再始動にこぎつけるまでどれだけ我慢したか、どれだけファンや歌を大事にしているか知っていると思います。最後の締めぐらい、曇りのない思い出をプレゼントしてあげませんか? 上の世代の声優さんのファンの人たちって、自分たちが最高のライブを作るんだって強烈な自負があるように見えます。サイリウム企画や一糸乱れぬコールの影には、どかっと自腹を切ってサイリウムやコール本を配って準備してる人たちがいるわけです。それは自己満足にすぎないかもしれませんが、会場全体が演者を盛り上げようとして、演者がそれに応える。そういうシンプルで、とても幸せな空間を、次の世代の人たちにも受け継いでいってほしいなぁ……と、そんな風に思っています。
長くなりました。色々言った分、今日はしっかり見届けてきたいと思います。

