昨日12月19日、セガのネットワーク対戦麻雀“MJ4”が先行稼動を開始しました。MJ2~MJ3時代は今は無きegでプレイ日記を連載させてもらっていたこともあり、思い入れの深いこのゲーム。早速プレイして参りました。先行稼動が現時点で確認されているのは、
・北海道内のかなりの数の店舗
・新宿のCLUB SEGA新宿西口
・秋葉原のCLUB SEGA秋葉原
・飯田橋のツインスタージオスセガ
のようです。飯田橋に関しては裏は取っていないのですが、今日の営業時間中ずっとMJ3の混雑度ステータスが“不明”になっており、これは先行稼動店舗と共通する特徴なので間違いないと思います。僕が訪問したのは秋葉原のCLUB SEGA。ほとんどの筐体は調整中でしたが、4台だけプレイ可能な状態だったので遊んできました。


▲デザイン自体はセガのプライベートショーで見たんですが
MJ4カードは、今までと同じく300円で販売していました。筐体デザインと共通のイメージで、今までに比べると“麻雀牌”が目立たなくなってますね。個人的には新カードのほうがセンスはいい(EVOのカードは、字牌や一索がえらくバランスが悪く見えた)ような気がします。引継ぎは、普段のカード引継ぎと同じく、2枚重ねで突っ込むだけです。ただし、一度引き継ぐとそのカードでMJ3はプレイできないので要注意です。引き継いだ場合、10級~十段は、そのまま引継ぎ。上級段位の引継ぎ条件は、こんな感じ。
■上級段位
引継ぎ前 → 引継ぎ後(幻球数)
強者 → 強者 8
賢者 → 賢者 16
王者 → 賢者 24
覇者 → 王者 32
闘王 → 王者 40
賢王 → 覇者 48
帝王 → 覇者 56
覇王 → 覇者 64
伏龍 → 闘王 8
昇龍 → 賢王 16
飛龍 → 賢王 24
神龍 → 帝王 32
風神 → 帝王 40
雷神 → 覇王 48
鬼神 → 覇王 56
魔神 → 覇王 64
雀狼 → 伏龍 6
雀将 → 伏龍 12
雀帝 → 伏龍 18
雀聖 → 伏龍 24
最強位 → 昇龍 30
と、今まで者クラス・王クラスでは30個集めれば上のクラスにいけていたのが、ほぼ倍の球が必要な形になるようです。どうやら1試合で変動する球が増える(着順差の分だけ球が動くという説あり)らしいのですが、球戦は未遭遇です。僕は昇龍ギリギリで止めていたチキンなので、引継ぎ時点では「賢王16個」になります。ちなみにこの時点で確認したのですが、賢王から帝王への昇格条件は、「34個」、賢王から闘王への降格ラインは「14個」でした。ん、微妙な数字。プレートを見ると、王クラスは10個刻みみたいですね。キリのいい数字+2個で昇格、-2個で降格って感じなのかなーと思います。予想ですが、者クラス・王クラスは66個でクラスチェンジじゃないかと。


▲王クラスのディスクは10個単位で埋まっていくみたい。役満演出は今までと一緒(七福神)
さて、システム面ですが、本日遊んでみたのは「三人打ちリーグ」と「東風Aリーグ」。気になる三人打ちですが、公式戦の北は、ドラではありませんでした! 役牌ですらないオタ風扱いです。このため、展開は随分おとなしくなり、交通事故のような倍満はぐっと減りました。三麻特有の「牌種の少なさゆえの、相手の待ち牌の絞込み」などにも戦術的な意味合いがでてきます。今までS闘技場で勢いに任せて連勝とトビを繰り返していた人は、苦戦するかもしれません。リーグの昇格・降格などは四麻と同様で、一般リーグは4試合1セットで、2セット8試合が規定試合数です。
このあと東風Aにも行ったんですが、今日の時点ではライセンスはありません。少なくとも今週中は無いでしょう。個人的には、来週月曜から早速やってほしいところです。マッチングに関しては、三人打ちリーグはかなり過疎ってます。最初の1プレイなど、対面をトバしてコンティニューしたほど。おかげでMJ4初役満はCPU戦でした。当面は、三人打ちリーグはCPU1入りを覚悟しましょう。それから、回線切断がかなりブチブチに多いです。ストレス溜まるので、ぜひ改善してほしいですね。東風・半荘はMJ3とマッチングされるので問題ありません。
あとは……うーん、画面がきれいになって字がすごく読みやすくなった、二鳴きが指定できるなど細かいパワーアップ、実況担当の声が女性に、三麻の得点計算がシンプルになった…といったところでしょうか。牌山に関しては、裏3を3回見た、というあたりで察してもらえれば。少なくとも、MJ3プレイヤーと同卓する期間は、今までと同様のアルゴリズムでツモ牌決めてると思います。
トータルすると、現時点で急いで引き継ぐ必要は無いかな。僕はまったりと、東風・半荘・三麻をA1に上げつつトレーニングモードでも触ってみようかと。
・北海道内のかなりの数の店舗
・新宿のCLUB SEGA新宿西口
・秋葉原のCLUB SEGA秋葉原
・飯田橋のツインスタージオスセガ
のようです。飯田橋に関しては裏は取っていないのですが、今日の営業時間中ずっとMJ3の混雑度ステータスが“不明”になっており、これは先行稼動店舗と共通する特徴なので間違いないと思います。僕が訪問したのは秋葉原のCLUB SEGA。ほとんどの筐体は調整中でしたが、4台だけプレイ可能な状態だったので遊んできました。
▲デザイン自体はセガのプライベートショーで見たんですが
MJ4カードは、今までと同じく300円で販売していました。筐体デザインと共通のイメージで、今までに比べると“麻雀牌”が目立たなくなってますね。個人的には新カードのほうがセンスはいい(EVOのカードは、字牌や一索がえらくバランスが悪く見えた)ような気がします。引継ぎは、普段のカード引継ぎと同じく、2枚重ねで突っ込むだけです。ただし、一度引き継ぐとそのカードでMJ3はプレイできないので要注意です。引き継いだ場合、10級~十段は、そのまま引継ぎ。上級段位の引継ぎ条件は、こんな感じ。
■上級段位
引継ぎ前 → 引継ぎ後(幻球数)
強者 → 強者 8
賢者 → 賢者 16
王者 → 賢者 24
覇者 → 王者 32
闘王 → 王者 40
賢王 → 覇者 48
帝王 → 覇者 56
覇王 → 覇者 64
伏龍 → 闘王 8
昇龍 → 賢王 16
飛龍 → 賢王 24
神龍 → 帝王 32
風神 → 帝王 40
雷神 → 覇王 48
鬼神 → 覇王 56
魔神 → 覇王 64
雀狼 → 伏龍 6
雀将 → 伏龍 12
雀帝 → 伏龍 18
雀聖 → 伏龍 24
最強位 → 昇龍 30
と、今まで者クラス・王クラスでは30個集めれば上のクラスにいけていたのが、ほぼ倍の球が必要な形になるようです。どうやら1試合で変動する球が増える(着順差の分だけ球が動くという説あり)らしいのですが、球戦は未遭遇です。僕は昇龍ギリギリで止めていたチキンなので、引継ぎ時点では「賢王16個」になります。ちなみにこの時点で確認したのですが、賢王から帝王への昇格条件は、「34個」、賢王から闘王への降格ラインは「14個」でした。ん、微妙な数字。プレートを見ると、王クラスは10個刻みみたいですね。キリのいい数字+2個で昇格、-2個で降格って感じなのかなーと思います。予想ですが、者クラス・王クラスは66個でクラスチェンジじゃないかと。
▲王クラスのディスクは10個単位で埋まっていくみたい。役満演出は今までと一緒(七福神)
さて、システム面ですが、本日遊んでみたのは「三人打ちリーグ」と「東風Aリーグ」。気になる三人打ちですが、公式戦の北は、ドラではありませんでした! 役牌ですらないオタ風扱いです。このため、展開は随分おとなしくなり、交通事故のような倍満はぐっと減りました。三麻特有の「牌種の少なさゆえの、相手の待ち牌の絞込み」などにも戦術的な意味合いがでてきます。今までS闘技場で勢いに任せて連勝とトビを繰り返していた人は、苦戦するかもしれません。リーグの昇格・降格などは四麻と同様で、一般リーグは4試合1セットで、2セット8試合が規定試合数です。
このあと東風Aにも行ったんですが、今日の時点ではライセンスはありません。少なくとも今週中は無いでしょう。個人的には、来週月曜から早速やってほしいところです。マッチングに関しては、三人打ちリーグはかなり過疎ってます。最初の1プレイなど、対面をトバしてコンティニューしたほど。おかげでMJ4初役満はCPU戦でした。当面は、三人打ちリーグはCPU1入りを覚悟しましょう。それから、回線切断がかなりブチブチに多いです。ストレス溜まるので、ぜひ改善してほしいですね。東風・半荘はMJ3とマッチングされるので問題ありません。
あとは……うーん、画面がきれいになって字がすごく読みやすくなった、二鳴きが指定できるなど細かいパワーアップ、実況担当の声が女性に、三麻の得点計算がシンプルになった…といったところでしょうか。牌山に関しては、裏3を3回見た、というあたりで察してもらえれば。少なくとも、MJ3プレイヤーと同卓する期間は、今までと同様のアルゴリズムでツモ牌決めてると思います。
トータルすると、現時点で急いで引き継ぐ必要は無いかな。僕はまったりと、東風・半荘・三麻をA1に上げつつトレーニングモードでも触ってみようかと。
PR
プロレスラーにとって、フェイバリットホールド(フィニッシュホールド・必殺技)と呼ばれるものは特別な存在です。それは使い手の代名詞であり、技のイメージ=レスラーそのもののイメージの象徴と言っても過言ではありません。そこで、女性声優のフェイバリット・ホールドを考えてみることにしました。自分でもなぜそんなことを思いたったのかよくわからないので、深くはつっこまないでください。
●女性声優フェイバリットホールド一覧(捏造)
田村ゆかり ジャーマンスープレックス
堀江由衣 ムーンサルトプレス
水樹奈々 ウェスタンラリアット
野川さくら ラ・マヒストラル
平野綾 飛びつき腕十字固め
茅原実里 ドラゴンスープレックス
沢城みゆき 脇固め
伊藤静 ローリングエルボー
後藤沙緒里 スリーパーホールド
金田朋子 スカイツイスタープレス
後藤邑子 木刀攻撃、ヘッドバット
たかはし智秋 ブリザードスープレックス
浅野真澄 マイクパフォーマンス
神田朱未 バックドロップ
木村まどか ドロップキック
今井麻美 スワンダイブ式ニールキック
中村繪里子 フライングボディアタック
仁後真耶子 アックスボンバー
釘宮理恵 タイガードライバー
若林直美 エル・ヌド
落合祐里香 パイルドライバー
平田宏美 ナックルパート
下田麻美 ダブルインパクト
長谷川明子 全女固め
滝田樹里 スイングDDT
小林沙苗 ブロックバスター
桃井はるこ パワーボム
榊原ゆい デスバレーボム
伊月ゆい コブラツイスト
妖精ゆい ネックハンギングツリー
浅川悠 ローキック
広橋涼 ダイビングセントーン
小清水亜美 ミサイルキック
植田佳奈 エクスプロイダー
中原麻衣 コンビネーションキック
能登麻美子 応援
川澄綾子 フランケンシュタイナー
生天目仁美 サンダーファイヤーパワーボム
雪野五月 フィッシャーマンバスター
あおきさやか ぐるぐるパンチ
折笠富美子 ダイビングフットスタンプ
喜多村英梨 ウラカン・ラナ
こやまきみこ スモールパッケージホールド
斎藤千和 スピアー
明坂聡美 ヒップアタック
加藤英美里 フロントスープレックス
酒井香奈子 エクスカリバー
三瓶由布子 ジャンピングニーキック
下屋則子 ノーザンライトスープレックス
白石涼子 DDT
仙台エリ 高空ドロップキック
千葉紗子 エメラルドフロウジョン
新谷良子 ブルズポセイドン
豊口めぐみ アルゼンチンバックブリーカー
松岡由貴 腕ひしぎ逆十字固め
水橋かおり STF
柚木涼香 ノーザンライトボム
渡辺明乃 ブルドッキングヘッドロック
大原さやか クロスヒールホールド
田中理恵 トライアングル・スコーピオン
斉藤桃子 トペ・スイシーダ
河原木志穂 ストーンコールドスタナー
井上喜久子 ジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックス
狐汁は、レッスルエンジェルス サバイバー2を応援しています。
●女性声優フェイバリットホールド一覧(捏造)
田村ゆかり ジャーマンスープレックス
堀江由衣 ムーンサルトプレス
水樹奈々 ウェスタンラリアット
野川さくら ラ・マヒストラル
平野綾 飛びつき腕十字固め
茅原実里 ドラゴンスープレックス
沢城みゆき 脇固め
伊藤静 ローリングエルボー
後藤沙緒里 スリーパーホールド
金田朋子 スカイツイスタープレス
後藤邑子 木刀攻撃、ヘッドバット
たかはし智秋 ブリザードスープレックス
浅野真澄 マイクパフォーマンス
神田朱未 バックドロップ
木村まどか ドロップキック
今井麻美 スワンダイブ式ニールキック
中村繪里子 フライングボディアタック
仁後真耶子 アックスボンバー
釘宮理恵 タイガードライバー
若林直美 エル・ヌド
落合祐里香 パイルドライバー
平田宏美 ナックルパート
下田麻美 ダブルインパクト
長谷川明子 全女固め
滝田樹里 スイングDDT
小林沙苗 ブロックバスター
桃井はるこ パワーボム
榊原ゆい デスバレーボム
伊月ゆい コブラツイスト
妖精ゆい ネックハンギングツリー
浅川悠 ローキック
広橋涼 ダイビングセントーン
小清水亜美 ミサイルキック
植田佳奈 エクスプロイダー
中原麻衣 コンビネーションキック
能登麻美子 応援
川澄綾子 フランケンシュタイナー
生天目仁美 サンダーファイヤーパワーボム
雪野五月 フィッシャーマンバスター
あおきさやか ぐるぐるパンチ
折笠富美子 ダイビングフットスタンプ
喜多村英梨 ウラカン・ラナ
こやまきみこ スモールパッケージホールド
斎藤千和 スピアー
明坂聡美 ヒップアタック
加藤英美里 フロントスープレックス
酒井香奈子 エクスカリバー
三瓶由布子 ジャンピングニーキック
下屋則子 ノーザンライトスープレックス
白石涼子 DDT
仙台エリ 高空ドロップキック
千葉紗子 エメラルドフロウジョン
新谷良子 ブルズポセイドン
豊口めぐみ アルゼンチンバックブリーカー
松岡由貴 腕ひしぎ逆十字固め
水橋かおり STF
柚木涼香 ノーザンライトボム
渡辺明乃 ブルドッキングヘッドロック
大原さやか クロスヒールホールド
田中理恵 トライアングル・スコーピオン
斉藤桃子 トペ・スイシーダ
河原木志穂 ストーンコールドスタナー
井上喜久子 ジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックス
狐汁は、レッスルエンジェルス サバイバー2を応援しています。
「恋愛と空手を合わせた史上最強の武術… それが恋空なのよ」@小鳥さんG
●時代ごとの(笑)
時代は空前のケータイ小説ブームです。そんな中でも、テキストサイト、あるいは男もすなるblogといふものを女もしてみむとてする人の多くは「文章を書く・読む」という行為に対して、一定の経験と耐性を持っている層が多数派です。ですから、旧来の小説・文学というフォーマットの上では破綻している“ケータイ小説”というジャンルに対しては、“ケータイ小説(笑)”といった冷笑的なスタンスが多いように見受けられます。
このやりとりでまず面白い、と思うのは、“ケータイ小説(笑)”という言葉の用法そのものです。僕がPCの向こう側のネットワークに初めて接続したのは、1996年の末頃だったでしょうか。インターネットの夜明け頃でしたが、僕にとっては2400bpsのパソコン通信が世界のすべてでした。若い人にはbpsって単位はピンと来ないと思いますが、ADSLでよく使われる単位の1Mbps=1000000bpsです。ま、光回線の4万分の1の速度と思ってください。ちなみに回線使用料はずいぶん安くなって、1分8円でした。朝までチャットしてもたったの4000円です(!)。そんな時代ですから、コミュニケーションのほぼ全てはテキスト。それも長文は嫌われますから、チャットなどのコミュニケーションでは、顔文字や()文字が多用されるわけです。当時好んで出入りしてたニフティのとあるRTの雰囲気は、こんな感じ。
A「よろ~>ALL」
B「よろ~(笑)>A」
C「いらっしゃいませ...(^^)>A様」
D「来たな(ニヤリ」
E「(^-^)ノウピマァ>Aちゃ」
A「テレホ前なのに多すぎ(苦笑)>ALL」
今見ると信じられないぐらい寒いですね。ただ、ネットにおける文法というのは目まぐるしく移り変わるもので、
A「ちょwwwwおまwwwww」
B「サーセンwwwwww」
なんてやりとり、当時の人から見たら、かなりかわいそうな頭の持ち主に映ったでしょう。実際、広く普及する前に語尾にしきりにwをつけていた知人は、“UO(ウルティマオンライン)の流儀を外でも通すちょっと痛い奴”と見られていました。そういう時代のセンスに合わせた会話の文脈の中では、「(笑)」や「(苦笑)」は、ほんの10年前には人間関係を円滑にするためのツールだったのです。今でも、インタビュー起こしの時には「(笑)」も普通に使いますしね。
ではその10年前よりもっと遡るとどうだったかというと、やっぱり「(笑)」なんてのは異質な表現だったのです。100巻を越えてもさっぱり終わる気配のない『グイン・サーガ』の作者である栗本薫さんは、昔からあとがきで「(笑)」的な記号をよくつかっており、小説読みの間では賛否両論、否がやや多かったように思います。あとがきの「(笑)」が議論になっていた頃から20年がたって、「スイーツ(笑)」が叩きのネタになっているわけです。どちらもやりとりの中で「(笑)」が出てくるんですが、先鋭的過ぎて叩かれる「(笑)」と、ネットの文法としては古臭すぎて、嘲笑のニュアンスを与えられた「(笑)」の間に横たわる20年という時間が、僕にはとても興味深く感じられます。
●ケータイ小説は稚拙である
前置きが長くなりました。文学的ものさしで見た場合、ケータイ小説の多く、いやほぼ全てが、従来の小説より技術的に稚拙であることは、多くの人の共通見解でしょう。それはドストエフスキーよりあかほりさとるの方が平易で稚拙なのと同じぐらい確からしいことです。ただ、こうした流れの中で、僕が非常に違和感を覚えるのは、「恋空(笑)」を嘲笑する人に対して「で、どのケータイ小説を読んだの?」と聞くと、「いや、ああいうのはちょっとね」とか「2ページで諦めたよ」と答える人が驚くほど多いことです。劇場に足を運んで「恋空」を見に行ったって人もまた、少数派に感じます。もちろん、批判的な彼らにケータイ小説の特徴を問えば、稚拙な文章、会話中心で地の文がない、擬音の多用、ホスト・レイプ・堕胎・難病・死に満ちたおさだまりの展開……といった分析が帰ってきます。しかしそれは、我慢して読んで噛み砕いた誰かの酷評を、みんながそう言っているから、そのまま引き写しているだけです。作品を批評するのに、実物を読まず、誰かの論評をそのままに垂れ流すのは、僕の感覚では非常に不誠実なものに映るのです。
僕の所属しているオタク寄りのコミュニティにおいても、ケータイ小説に対する反応は概して冷笑的で、嘲笑的です。しかし、それでは僕や、僕の友人たちが日頃親しんでいる小説とはどういうものでしょうか。僕が一番最近買った小説は「狼と香辛料VI」と「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3巻」です。やや読み応えのある作品を好む傾向を反映してはいますが、どう見てもラノベです。本当にありがとうございます。友人知人に関しても多くはどっこいで、「kanonで泣いた」「AIRで泣いた」「団子で泣いた」「艶女医で抜いた」「Fateは文学」「君のぞで立ち直れなくなった」「スクールデイズで立たなくなった」といった人間がゴロゴロいます。
そこで、冷静かつ冷酷に、そうした作品を見てみましょう。フルボイスが当たり前になって以来、ADVゲームのテキストは、台詞に依存する度合いがどんどん大きくなっています。そして、いわゆる「泣きゲー」と呼ばれる作品を見れば、そこには頭の弱い少女がわんさと出てきて、その多数は俺を好きになり、不治の病や不幸な事故にぶつかり、死や別離を乗り越え、最後はとりあえずセックスをします。ここに詰め込まれた要素って、実はとってもケータイ小説的だと思いませんか。難解さでファンを獲得しているタイプの重厚なラノベ・エロゲでキャラクターの心象を表すために使われる「壊レテ乞ワレテ恋ワレテ毀レテ」とか「色彩は耽美にして甘美、狂おしくも異常」とか画面にいっぱい“殺”が並んでるとか、そういう独特の言い回しって、伝統的文学的見地に立てば、やっぱり破綻しています。最近のアニメ化を前提にしたハーレム型ラノベに、独創性や定型を超えたメッセージ性があるかっていえば、皆無でしょう。
●だがそれがいい
泣くために読んで、泣いてすっきりして日々を生きる。そういう世の女性たちを、泣くために読んで、そのあとでズボンを下ろしてスッキリしているオタクが冷笑しているという構図は、正直僕にはひどく皮肉な戯画に見えるのです。最近のラノベはどんどん平易な、テンプレート通りの作品が増えており、エロゲはどこまでいってもエロゲです。では、テンプレ通りで安易でキャラクターが魅力的だったり、すげぇエロかったりする“だけ”の作品は、価値がないのでしょうか? そんなわけはありません。部外者から見てどれほど歪な形であっても、その人と、その人が好み、愛する作品の間の関係性においては、確かな価値が存在しているんです。だから僕は、平易で萌えでテンプレートなアニメや小説が大好きです。そこに読み応えやテキスト的なうまさがあったりするともう最高です。
僕の好みを基準に語るのなら、中身がスカスカだがキャラクターが最高に萌えるラノベは“あり”であり、末期がんのホストにレイプされて堕胎するケータイ小説は“ありえない”と言えます。しかし、「みんなが馬鹿にしてるケータイ小説だから、俺も馬鹿にしよう」というスタンスは、やはり貧しい物に感じられるのです。だって、ラノベや泣けるエロゲを一方的に先入観で拒絶し、書き手や読み手の人格まで否定するような人種を、僕たちは敵視してきませんでしたか。「ごちゃごちゃ言う前に、○○○の作品を読んでから言ってみろ」と思ったことはありませんか? 自分たちが憎んだような、偏見で凝り固まった人間に、僕はなりたくないのです。
そして一人の書き手としては、日頃文章を全く読まない、知的水準が決して高くない女子層がむさぼるように読んで、100万部以上売れてしまう……そんな作品を笑う気になんて、とてもなれません。アレは、レベルが低いんじゃなく、全く異質なんだと思います。ケータイ小説家が芥川賞をとることはないでしょうが、文芸の大家が女子中高生1万人に読まれることもないでしょう。100万人の人間の心を揺さぶり、涙を流させる。それだけの力と影響力を持った駄文の束は、文学マニアにしか省みられない名文と比べて、価値がまったくないのか。未だ答を出し切れないのが、僕の偽らざる本音です。
●時代ごとの(笑)
時代は空前のケータイ小説ブームです。そんな中でも、テキストサイト、あるいは男もすなるblogといふものを女もしてみむとてする人の多くは「文章を書く・読む」という行為に対して、一定の経験と耐性を持っている層が多数派です。ですから、旧来の小説・文学というフォーマットの上では破綻している“ケータイ小説”というジャンルに対しては、“ケータイ小説(笑)”といった冷笑的なスタンスが多いように見受けられます。
このやりとりでまず面白い、と思うのは、“ケータイ小説(笑)”という言葉の用法そのものです。僕がPCの向こう側のネットワークに初めて接続したのは、1996年の末頃だったでしょうか。インターネットの夜明け頃でしたが、僕にとっては2400bpsのパソコン通信が世界のすべてでした。若い人にはbpsって単位はピンと来ないと思いますが、ADSLでよく使われる単位の1Mbps=1000000bpsです。ま、光回線の4万分の1の速度と思ってください。ちなみに回線使用料はずいぶん安くなって、1分8円でした。朝までチャットしてもたったの4000円です(!)。そんな時代ですから、コミュニケーションのほぼ全てはテキスト。それも長文は嫌われますから、チャットなどのコミュニケーションでは、顔文字や()文字が多用されるわけです。当時好んで出入りしてたニフティのとあるRTの雰囲気は、こんな感じ。
A「よろ~>ALL」
B「よろ~(笑)>A」
C「いらっしゃいませ...(^^)>A様」
D「来たな(ニヤリ」
E「(^-^)ノウピマァ>Aちゃ」
A「テレホ前なのに多すぎ(苦笑)>ALL」
今見ると信じられないぐらい寒いですね。ただ、ネットにおける文法というのは目まぐるしく移り変わるもので、
A「ちょwwwwおまwwwww」
B「サーセンwwwwww」
なんてやりとり、当時の人から見たら、かなりかわいそうな頭の持ち主に映ったでしょう。実際、広く普及する前に語尾にしきりにwをつけていた知人は、“UO(ウルティマオンライン)の流儀を外でも通すちょっと痛い奴”と見られていました。そういう時代のセンスに合わせた会話の文脈の中では、「(笑)」や「(苦笑)」は、ほんの10年前には人間関係を円滑にするためのツールだったのです。今でも、インタビュー起こしの時には「(笑)」も普通に使いますしね。
ではその10年前よりもっと遡るとどうだったかというと、やっぱり「(笑)」なんてのは異質な表現だったのです。100巻を越えてもさっぱり終わる気配のない『グイン・サーガ』の作者である栗本薫さんは、昔からあとがきで「(笑)」的な記号をよくつかっており、小説読みの間では賛否両論、否がやや多かったように思います。あとがきの「(笑)」が議論になっていた頃から20年がたって、「スイーツ(笑)」が叩きのネタになっているわけです。どちらもやりとりの中で「(笑)」が出てくるんですが、先鋭的過ぎて叩かれる「(笑)」と、ネットの文法としては古臭すぎて、嘲笑のニュアンスを与えられた「(笑)」の間に横たわる20年という時間が、僕にはとても興味深く感じられます。
●ケータイ小説は稚拙である
前置きが長くなりました。文学的ものさしで見た場合、ケータイ小説の多く、いやほぼ全てが、従来の小説より技術的に稚拙であることは、多くの人の共通見解でしょう。それはドストエフスキーよりあかほりさとるの方が平易で稚拙なのと同じぐらい確からしいことです。ただ、こうした流れの中で、僕が非常に違和感を覚えるのは、「恋空(笑)」を嘲笑する人に対して「で、どのケータイ小説を読んだの?」と聞くと、「いや、ああいうのはちょっとね」とか「2ページで諦めたよ」と答える人が驚くほど多いことです。劇場に足を運んで「恋空」を見に行ったって人もまた、少数派に感じます。もちろん、批判的な彼らにケータイ小説の特徴を問えば、稚拙な文章、会話中心で地の文がない、擬音の多用、ホスト・レイプ・堕胎・難病・死に満ちたおさだまりの展開……といった分析が帰ってきます。しかしそれは、我慢して読んで噛み砕いた誰かの酷評を、みんながそう言っているから、そのまま引き写しているだけです。作品を批評するのに、実物を読まず、誰かの論評をそのままに垂れ流すのは、僕の感覚では非常に不誠実なものに映るのです。
僕の所属しているオタク寄りのコミュニティにおいても、ケータイ小説に対する反応は概して冷笑的で、嘲笑的です。しかし、それでは僕や、僕の友人たちが日頃親しんでいる小説とはどういうものでしょうか。僕が一番最近買った小説は「狼と香辛料VI」と「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3巻」です。やや読み応えのある作品を好む傾向を反映してはいますが、どう見てもラノベです。本当にありがとうございます。友人知人に関しても多くはどっこいで、「kanonで泣いた」「AIRで泣いた」「団子で泣いた」「艶女医で抜いた」「Fateは文学」「君のぞで立ち直れなくなった」「スクールデイズで立たなくなった」といった人間がゴロゴロいます。
そこで、冷静かつ冷酷に、そうした作品を見てみましょう。フルボイスが当たり前になって以来、ADVゲームのテキストは、台詞に依存する度合いがどんどん大きくなっています。そして、いわゆる「泣きゲー」と呼ばれる作品を見れば、そこには頭の弱い少女がわんさと出てきて、その多数は俺を好きになり、不治の病や不幸な事故にぶつかり、死や別離を乗り越え、最後はとりあえずセックスをします。ここに詰め込まれた要素って、実はとってもケータイ小説的だと思いませんか。難解さでファンを獲得しているタイプの重厚なラノベ・エロゲでキャラクターの心象を表すために使われる「壊レテ乞ワレテ恋ワレテ毀レテ」とか「色彩は耽美にして甘美、狂おしくも異常」とか画面にいっぱい“殺”が並んでるとか、そういう独特の言い回しって、伝統的文学的見地に立てば、やっぱり破綻しています。最近のアニメ化を前提にしたハーレム型ラノベに、独創性や定型を超えたメッセージ性があるかっていえば、皆無でしょう。
●だがそれがいい
泣くために読んで、泣いてすっきりして日々を生きる。そういう世の女性たちを、泣くために読んで、そのあとでズボンを下ろしてスッキリしているオタクが冷笑しているという構図は、正直僕にはひどく皮肉な戯画に見えるのです。最近のラノベはどんどん平易な、テンプレート通りの作品が増えており、エロゲはどこまでいってもエロゲです。では、テンプレ通りで安易でキャラクターが魅力的だったり、すげぇエロかったりする“だけ”の作品は、価値がないのでしょうか? そんなわけはありません。部外者から見てどれほど歪な形であっても、その人と、その人が好み、愛する作品の間の関係性においては、確かな価値が存在しているんです。だから僕は、平易で萌えでテンプレートなアニメや小説が大好きです。そこに読み応えやテキスト的なうまさがあったりするともう最高です。
僕の好みを基準に語るのなら、中身がスカスカだがキャラクターが最高に萌えるラノベは“あり”であり、末期がんのホストにレイプされて堕胎するケータイ小説は“ありえない”と言えます。しかし、「みんなが馬鹿にしてるケータイ小説だから、俺も馬鹿にしよう」というスタンスは、やはり貧しい物に感じられるのです。だって、ラノベや泣けるエロゲを一方的に先入観で拒絶し、書き手や読み手の人格まで否定するような人種を、僕たちは敵視してきませんでしたか。「ごちゃごちゃ言う前に、○○○の作品を読んでから言ってみろ」と思ったことはありませんか? 自分たちが憎んだような、偏見で凝り固まった人間に、僕はなりたくないのです。
そして一人の書き手としては、日頃文章を全く読まない、知的水準が決して高くない女子層がむさぼるように読んで、100万部以上売れてしまう……そんな作品を笑う気になんて、とてもなれません。アレは、レベルが低いんじゃなく、全く異質なんだと思います。ケータイ小説家が芥川賞をとることはないでしょうが、文芸の大家が女子中高生1万人に読まれることもないでしょう。100万人の人間の心を揺さぶり、涙を流させる。それだけの力と影響力を持った駄文の束は、文学マニアにしか省みられない名文と比べて、価値がまったくないのか。未だ答を出し切れないのが、僕の偽らざる本音です。

