かーずさんがとても面白そうなこと(「オレ紅白歌合戦プログラム決定!」)に参加してるんですが、よく見ると「白組は男性ボーカル&グループ」との記述が。でも水樹さんも栗の子も白組やん! ……もちろん、僕も色々と事情がある枠内で色々と決めている苦肉の策なことぐらいはわかります。しかし、白組の男性陣の扱いがこれでは不憫すぎるということで、自分なりの「俺白チーム」を作ってみました。ツッコミどころ多数なのはご容赦ください。元ネタと赤組はコッチです。
●紅白俺合戦、白組
●紅白俺合戦、白組
| 白組 | |
| 第一部 | |
1 |
『Double-Action』 野上良太郎&モモタロス 『仮面ライダー電王』ED主題歌 |
2 |
『Starting again』保志総一朗 TVアニメ『ロスト・ユニバース』イメージソング |
3 |
『冒険者ON THE ROAD』サイキックラバー 『轟轟戦隊ボウケンジャー』ED主題歌 |
4 |
『COLORS』FLOW 『コードギアス 反逆のルルーシュ』OP主題歌 |
5 |
『涼宮ハルヒ変態メドレー 倦怠ライフ・リターンズ!~まっがーれ↓スペクタクル~恋のミノル伝説』杉田智和・白石稔・小野大輔 変態1号~3号ここに集結。ただしミノルの途中で後藤邑子がゲソパンを入れて交代。ミクルへ |
6 |
『刹那の英雄2007』 Dr.HAYAMI×君島究 ゲーム『S.S.D.S 刹那の英雄』より |
7 |
『僕たちのAnniversary』井上和彦・岩田光央・高橋直純・飛田展男・中原 茂・保志総一朗・堀内賢雄・三木眞一郎・森川智之 コルダ以外のネオロマを入れないと、何かよくないことが起こる気がしたので |
| エキシビション 電脳枠 | |
| 『あいつこそがテニスの王子様』第二期テニミュ青学+氷帝メンバー ミュージカルテニスの王子様より。空耳の王 |
|
| 『エージェント夜を往く』菊地 真 XBOX360ゲーム『THE IDOLM@STER』「溶かしつくして」 |
|
| 第二部 | |
8 |
『Sakura addiction』雲雀恭弥 vs 六道骸 家庭教師ヒットマン REBORN! ED主題歌 |
9 |
『慟哭ノ雨』グランロデオ TVアニメ『恋する天使アンジェリーク~かがやきの明日~』OP主題歌 |
10 |
『キューティーハニー』ワイルド三人娘 TVドラマ『キューティハニー THE LIVE』OP主題歌。何故か白組 |
11 |
『crosswise』T.M.Revolution ゲーム『戦国BASARA』OP主題歌 2005年リリース |
12 |
『EARTH ARK(宇宙船地球号)』レイジー オリジナルメンバー……は無理なんだね…… |
13 |
『真赤な誓い』福山芳樹 アニメ『武装錬金』OP主題歌 |
14 |
『SKILL』JAM PROJECT PS2ゲーム『第2次スーパーロボット対戦α』主題歌 2003年リリース |
| エキシビション アイドル対決 | |
| 『CRESCENDO』Stella quintet アニメ『金色のコルダ~primo passo~』メイン男性声優で構成されたユニット |
|
| 第三部 | |
15 |
『真・うたわれるもののテーマ』小山剛志 インターネットラジオ『うたわれるものらじお』OP 力也+女性陣によるセメント小芝居がメイン。ひげ独身やさぐれる |
16 |
『人として軸がぶれている』大槻ケンヂと絶望少女達 アニメ『さよなら絶望先生』OP主題歌 演奏はバンド・特撮のメンバーが担当 |
17 |
『ヤッターマンの歌』山本正之 タイムボカンシリーズ ヤッターマンOP主題歌 応援団として嵐・桜井翔、福田沙紀登場(時間の関係でカット) |
18 |
『勇者王誕生!』遠藤正明 勇者王ガオガイガーOP主題歌 勇者シリーズはやはり外せない |
19 |
『時を越えて』水木一郎/堀江美都子/影山ヒロノブ/MIQ 第4次スーパーロボット大戦OP主題歌 昭和スーパーロボットの神々が集結! |
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勇者とりうみは、予言を知る村人たちによって、大切に、大切に英才教育を施される。
「痛い、痛いよおじさん!」
「はっはっは、とりうみ、隙ありだ。…まったく俺たちは犬死確定だってのに、お前はあんなエロ姉妹と一緒に薔薇色の未来か。まったくうらやまねたまブツブツ…隙あり、隙あリィィィィィ」
「よいかとりうみ。ツボは壊せ! タンスは開けろ!」
「それはどろぼうじゃないの?」
「どうせ勇者が世界を救わねば、土民どもも死に絶える。徴発は当然よ! なぁに、帯刀して勇者を名乗れば誰も逆らえんて!」
「いい、とりうみ。お金さえあれば何でも手に入るのよ」
「とうさんはちからが無ければ何も救えない、力なきせいぎはむりょくだって言ってたよ」
「力も買えるのよとりうみ。お前も大人になったらそうね、4000ゴールドも武器屋に投げつけてやりなさい。はがねシリーズでも身に着ければ、多少の修行なんて無になるぐらいの力が手に入るのよ」
「どうやったらお金がもらえるの?」
「……デブとは視線を合わせないことよ。そのうち「とりうみ君、DSあるよ、遊ばない?」とか言ってくるから、適当にあしらいなさい。暗証番号を聞き出したら、デブは馬車に叩きこんで置きなさい。……全く、そんなに金があるなら養育費の前渡ぐらいすればいいのよ……ブツブツ」
勇者とりうみは、予言を知る村人たちによって、大切に、大切に英才教育を施されていた。
「長老、もう限界だ! とりうみの奴、あんな我が侭放題に育っちまって」
「力と金が全て、そんな世紀末テイストの中二病にかかっているわ!」
「先日はついに、シンシアの頭がちょっと弱いのをいいことに……うう」
「静まれ皆の衆。とりうみには幼少から、都会の数々の誘惑に慣れさせる必要があるのだ。この水晶を見るが良い。純朴な田舎者のまま、とりうみを世に放った場合の未来じゃ……」
“どこにいくのもまかせるわ! なんならずっとエンドールにいてもいいのよとりうみ”
“ゆうわくにのりますか?”
“▼はい」”
“ひゃははははは、またスリーセブンだぜ。見たかマーニャ!”
“あーんもう、とりうみ最高! 抱いて!”
“まったくもう、姉さんもとりうみも、私がいないと駄目なんだから……ほら、そこのデブ。このツボを5万ゴールドで買わないと女房と子供が狂い死ぬわよ”
「なんてことだ……」
「妻公認の奔放な愛人と、生活を支える賢妻……完璧な堕落コンボじゃないか」
「欲望に流されないように、禁欲的で真面目に育てれば……」
「そんな抑圧された禁欲など……童貞があんな姉妹と無欲に旅などできるものか!」
「閉鎖環境で育った優等生に力なんて与えれば、僕は新世界の神になるとか言い出すに決まってるわ!」
「そう……魔王の悪の力を制するには、それ以上の悪を! 世界の半分などでは妥協せぬ徹底した悪が必要なのじゃ!」
「何が善で何が悪かなんてことは、後世の歴史家が語ればいいわ。そして歴史は勝者が紡ぐものなのよ」
……。
「いいかい、とりうみ。洞窟で売女どもが襲ってくるようなことがあれば、実力で誰が主人かをわからせてやるんだ」
「でもね、そのあとはうんと優しくしてやるんだよ……」
「流れ者なんてそれで一発さ!」
勇者とりうみは、予言を知る村人たちによって、大切に、大切に英才教育を施された。
-------------------------
5章に入りました。うちの勇者とりうみも、「ぼうぎょ」しかしていないけどレベル10くらいにはなりました。装備は全て、流れ者の姉妹が買い与えてくれています。ドサ健さんも、女は博打打ちの最後の財産だ、いざとなれば転がり込んで寝て食うぐらいはできるし、売れば金になると言っていました。早く財布に合流して、おいデブ、メッコール買ってこいよと言いたいですね。
「痛い、痛いよおじさん!」
「はっはっは、とりうみ、隙ありだ。…まったく俺たちは犬死確定だってのに、お前はあんなエロ姉妹と一緒に薔薇色の未来か。まったくうらやまねたまブツブツ…隙あり、隙あリィィィィィ」
「よいかとりうみ。ツボは壊せ! タンスは開けろ!」
「それはどろぼうじゃないの?」
「どうせ勇者が世界を救わねば、土民どもも死に絶える。徴発は当然よ! なぁに、帯刀して勇者を名乗れば誰も逆らえんて!」
「いい、とりうみ。お金さえあれば何でも手に入るのよ」
「とうさんはちからが無ければ何も救えない、力なきせいぎはむりょくだって言ってたよ」
「力も買えるのよとりうみ。お前も大人になったらそうね、4000ゴールドも武器屋に投げつけてやりなさい。はがねシリーズでも身に着ければ、多少の修行なんて無になるぐらいの力が手に入るのよ」
「どうやったらお金がもらえるの?」
「……デブとは視線を合わせないことよ。そのうち「とりうみ君、DSあるよ、遊ばない?」とか言ってくるから、適当にあしらいなさい。暗証番号を聞き出したら、デブは馬車に叩きこんで置きなさい。……全く、そんなに金があるなら養育費の前渡ぐらいすればいいのよ……ブツブツ」
勇者とりうみは、予言を知る村人たちによって、大切に、大切に英才教育を施されていた。
「長老、もう限界だ! とりうみの奴、あんな我が侭放題に育っちまって」
「力と金が全て、そんな世紀末テイストの中二病にかかっているわ!」
「先日はついに、シンシアの頭がちょっと弱いのをいいことに……うう」
「静まれ皆の衆。とりうみには幼少から、都会の数々の誘惑に慣れさせる必要があるのだ。この水晶を見るが良い。純朴な田舎者のまま、とりうみを世に放った場合の未来じゃ……」
“どこにいくのもまかせるわ! なんならずっとエンドールにいてもいいのよとりうみ”
“ゆうわくにのりますか?”
“▼はい」”
“ひゃははははは、またスリーセブンだぜ。見たかマーニャ!”
“あーんもう、とりうみ最高! 抱いて!”
“まったくもう、姉さんもとりうみも、私がいないと駄目なんだから……ほら、そこのデブ。このツボを5万ゴールドで買わないと女房と子供が狂い死ぬわよ”
「なんてことだ……」
「妻公認の奔放な愛人と、生活を支える賢妻……完璧な堕落コンボじゃないか」
「欲望に流されないように、禁欲的で真面目に育てれば……」
「そんな抑圧された禁欲など……童貞があんな姉妹と無欲に旅などできるものか!」
「閉鎖環境で育った優等生に力なんて与えれば、僕は新世界の神になるとか言い出すに決まってるわ!」
「そう……魔王の悪の力を制するには、それ以上の悪を! 世界の半分などでは妥協せぬ徹底した悪が必要なのじゃ!」
「何が善で何が悪かなんてことは、後世の歴史家が語ればいいわ。そして歴史は勝者が紡ぐものなのよ」
……。
「いいかい、とりうみ。洞窟で売女どもが襲ってくるようなことがあれば、実力で誰が主人かをわからせてやるんだ」
「でもね、そのあとはうんと優しくしてやるんだよ……」
「流れ者なんてそれで一発さ!」
勇者とりうみは、予言を知る村人たちによって、大切に、大切に英才教育を施された。
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5章に入りました。うちの勇者とりうみも、「ぼうぎょ」しかしていないけどレベル10くらいにはなりました。装備は全て、流れ者の姉妹が買い与えてくれています。ドサ健さんも、女は博打打ちの最後の財産だ、いざとなれば転がり込んで寝て食うぐらいはできるし、売れば金になると言っていました。早く財布に合流して、おいデブ、メッコール買ってこいよと言いたいですね。
商人トルネコの朝は早い。雇いの店番として稼いだ資金を元手に、今日も重たい荷を担ぎ荒野を往く。鉄と革の荷は汗じみた肩に食い込むが、その歩みは変わらない。商売相手の気を緩ませるための道化じみた巨体の下には、怪物どもを素手で引き裂く鋼の筋肉が隠されているのだ。
「ワンワン!(今日も大漁でしたね、トルネコさん!)」
「そうだねぇ、雑種。特にこのてつのよろいは拾い物だね」
「ワンワン!(でもホイミスライムの落し物なんてキモくないですか?)」
「いやいや、あれが最高なんだよ…がいこつけんしが着込んだ、死臭漂う鎧なんて誰がほしい?」
「ワンワン!(ぼくはちょっとほしいな、ほしいな!)」
「うふふ、お前は馬鹿だなぁ、雑種。いいかい、ホイミスライムが、鎧ばかり立派な倒れた駆け出しに取り付くだろう。大方貴族の師弟か何かさ。あいつらはすぐに殺すような無粋はしない。チュウチュウ、チュウチュウとあのいまいましい触手で生かしたまま吸い尽くすのさ。まずは目玉、次は内臓。うまいところから順番に……だが、最後には髪の毛一本残さず、あの愉快面のゼリーの養分になる。脂も残さず舐めつくした鎧は、新品同様に売り捌けるってわけさ」
「ワンワン!(でもどうしてトルネコさんは、遠くの城まで売りに行くの?)」
「ボンモールは戦争を控えているのさ。雑種。お前は戦争経済という物がわかるかい?」
「ワンワン!(わからないよ、ぼくにはトルネコさんがわからないよトルネコさん!)」
「ボンモールはエンドールの富を欲している。田舎王には過ぎた野望さ……だがね、おかげで防具がとても高く売れるんだ」
「ワンワン!(まちにうってるよろいじゃだめなの?)」
「一帯の商会ギルドはつながっているからねぇ。商会の印入りの商品じゃ、無茶な商売はできない。だが、不幸な行き倒れに譲ってもらった商品を、城の大臣に直接売りつけても……」
「ワンワン!(市場の販路を通さずに商売ができるんだね!)」
「そういうことさ。市価が1200、仕入れが900の商品が1500近くで捌けるんだからね……一日頭を下げて100やそこらの、田舎武器屋の店番なんて、馬鹿らしくてやってられないさ。くくく」
「ワンワン!(でもトルネコさん、この前は500ゴールドはもうかったかったって!)」
「ああ、あれかい。これと同じ剣を……(ギラリと輝くはじゃのつるぎ)……売りに来た、食い詰め騎士がいたろう?」
「ワンワン!(うだつのあがらないかんじだったね!)」
「こういう品は、こんな田舎じゃめったに出ない。だからほしい人間には喉から手が出るほどほしい……そしてね、物価というものは需要と供給によってなりたっているんだ。神の見えざる手という奴だね」
「ワンワン!(?)」
「つまり、一割や二割市価に乗せても、欲しがる馬鹿は必ずいるということだよ。そして私の才覚で得た利潤を、あんな親から財産を受け継いだだけの間抜けに差し出す必要があるのかい?」
「ワンワン!(いけないよ、トルネコさん! それはいけないよトルネコさん!)」
「……雑種。エンドール界隈に行けば、毛並みのいい犬の毛皮だって幾らかにはなるんだよ」
「ワンワン!(ひっ)」
「だけどねぇ、雑種。僕はお前を殺さないよ。お前が従順な友達でいる間はね。何しろあの爺さんは、まだまだ小金を溜め込んでいそうだからねぇ……町で一番温厚なトルネコさんが、爺ぃの愛犬を縊り殺したなんて言ったら、聞こえが悪いものねぇ?」
「ワンワン!(トルネコ様、私めに通商の極意の続きをお聞かせくださいませ)」
「そうかい? まぁ、商売なんてシンプルなものだよ。ボンモールが戦争の準備をしているのなら、今のうちに絞れるだけ絞らせてもらうだけさ」
「ワンワン!(戦争になっちゃうの?)」
「いや、そうはならないさ。何しろ僕は、これを握っているからねぇ(懐から、戦争を止めるリック王子の手紙を取り出す)」
「ワンワン!(戦争を止めるの?)」
「あの田舎王には現実が見えていないがね、エンドールは強国だよ。武闘大会を開いて腕利きの戦士を集め、そして彼らを雇用するだけの潤沢な資金がエンドールにはある。実際に開戦をすれば、ボンモールは長くはもたないだろうからねぇ」
「ワンワン!(負けちゃうと、困るの?)」
「敗戦国の運命は悲惨だよ……死なない程度に賠償金をむしりとられ続けるわけだからね。そして増大した戦費と併せて、あの無能な王にできるのは、負担を国民にかぶせることだけだ。そうなれば、この国……レイクナバも含めての経済は死ぬ」
「ワンワン!(大変だ! とめなきゃ!)」
「だけどねぇ、雑種。情報というのは力だよ。僕が……僕だけが、戦争の止め時を左右する情報を握っている。全く、商人に国の命運を託すとは、間の抜けた王子もいたものだ。いずれにせよ、この国も長くないかもしれん」
「ワンワン!(で、でもいずれは届けるんでしょう?)」
「そうだね、この国からもう少し絞ったらな……だけどね、雑種。ボンモールが軍事力を増せば増すほど、この情報は“価値”を増すんだ。どうせ取り入るなら、こんな先のない国より、富めるエンドールの方がいいと、お前も思うだろう?」
「ワンワン!(そうですね、トルネコ様! まったくその通りですトルネコ様!)」
「くくく。見ていろ、ネネ、ポポロ。お前たちに、この国が買えるほどの財を与えてあげるよ……」
-----------------------------------------------
とか、そんなことを考えながら商売に精を出していたら、いつまでたっても3章が終わりません。1章はライアンと人妻を何度も宿屋に泊まらせるぐらいしか楽しみがなかったんですが。ああ、早く流れ者の踊り子と占い師姉妹の乱れた旅に進みたいのに。
「ワンワン!(今日も大漁でしたね、トルネコさん!)」
「そうだねぇ、雑種。特にこのてつのよろいは拾い物だね」
「ワンワン!(でもホイミスライムの落し物なんてキモくないですか?)」
「いやいや、あれが最高なんだよ…がいこつけんしが着込んだ、死臭漂う鎧なんて誰がほしい?」
「ワンワン!(ぼくはちょっとほしいな、ほしいな!)」
「うふふ、お前は馬鹿だなぁ、雑種。いいかい、ホイミスライムが、鎧ばかり立派な倒れた駆け出しに取り付くだろう。大方貴族の師弟か何かさ。あいつらはすぐに殺すような無粋はしない。チュウチュウ、チュウチュウとあのいまいましい触手で生かしたまま吸い尽くすのさ。まずは目玉、次は内臓。うまいところから順番に……だが、最後には髪の毛一本残さず、あの愉快面のゼリーの養分になる。脂も残さず舐めつくした鎧は、新品同様に売り捌けるってわけさ」
「ワンワン!(でもどうしてトルネコさんは、遠くの城まで売りに行くの?)」
「ボンモールは戦争を控えているのさ。雑種。お前は戦争経済という物がわかるかい?」
「ワンワン!(わからないよ、ぼくにはトルネコさんがわからないよトルネコさん!)」
「ボンモールはエンドールの富を欲している。田舎王には過ぎた野望さ……だがね、おかげで防具がとても高く売れるんだ」
「ワンワン!(まちにうってるよろいじゃだめなの?)」
「一帯の商会ギルドはつながっているからねぇ。商会の印入りの商品じゃ、無茶な商売はできない。だが、不幸な行き倒れに譲ってもらった商品を、城の大臣に直接売りつけても……」
「ワンワン!(市場の販路を通さずに商売ができるんだね!)」
「そういうことさ。市価が1200、仕入れが900の商品が1500近くで捌けるんだからね……一日頭を下げて100やそこらの、田舎武器屋の店番なんて、馬鹿らしくてやってられないさ。くくく」
「ワンワン!(でもトルネコさん、この前は500ゴールドはもうかったかったって!)」
「ああ、あれかい。これと同じ剣を……(ギラリと輝くはじゃのつるぎ)……売りに来た、食い詰め騎士がいたろう?」
「ワンワン!(うだつのあがらないかんじだったね!)」
「こういう品は、こんな田舎じゃめったに出ない。だからほしい人間には喉から手が出るほどほしい……そしてね、物価というものは需要と供給によってなりたっているんだ。神の見えざる手という奴だね」
「ワンワン!(?)」
「つまり、一割や二割市価に乗せても、欲しがる馬鹿は必ずいるということだよ。そして私の才覚で得た利潤を、あんな親から財産を受け継いだだけの間抜けに差し出す必要があるのかい?」
「ワンワン!(いけないよ、トルネコさん! それはいけないよトルネコさん!)」
「……雑種。エンドール界隈に行けば、毛並みのいい犬の毛皮だって幾らかにはなるんだよ」
「ワンワン!(ひっ)」
「だけどねぇ、雑種。僕はお前を殺さないよ。お前が従順な友達でいる間はね。何しろあの爺さんは、まだまだ小金を溜め込んでいそうだからねぇ……町で一番温厚なトルネコさんが、爺ぃの愛犬を縊り殺したなんて言ったら、聞こえが悪いものねぇ?」
「ワンワン!(トルネコ様、私めに通商の極意の続きをお聞かせくださいませ)」
「そうかい? まぁ、商売なんてシンプルなものだよ。ボンモールが戦争の準備をしているのなら、今のうちに絞れるだけ絞らせてもらうだけさ」
「ワンワン!(戦争になっちゃうの?)」
「いや、そうはならないさ。何しろ僕は、これを握っているからねぇ(懐から、戦争を止めるリック王子の手紙を取り出す)」
「ワンワン!(戦争を止めるの?)」
「あの田舎王には現実が見えていないがね、エンドールは強国だよ。武闘大会を開いて腕利きの戦士を集め、そして彼らを雇用するだけの潤沢な資金がエンドールにはある。実際に開戦をすれば、ボンモールは長くはもたないだろうからねぇ」
「ワンワン!(負けちゃうと、困るの?)」
「敗戦国の運命は悲惨だよ……死なない程度に賠償金をむしりとられ続けるわけだからね。そして増大した戦費と併せて、あの無能な王にできるのは、負担を国民にかぶせることだけだ。そうなれば、この国……レイクナバも含めての経済は死ぬ」
「ワンワン!(大変だ! とめなきゃ!)」
「だけどねぇ、雑種。情報というのは力だよ。僕が……僕だけが、戦争の止め時を左右する情報を握っている。全く、商人に国の命運を託すとは、間の抜けた王子もいたものだ。いずれにせよ、この国も長くないかもしれん」
「ワンワン!(で、でもいずれは届けるんでしょう?)」
「そうだね、この国からもう少し絞ったらな……だけどね、雑種。ボンモールが軍事力を増せば増すほど、この情報は“価値”を増すんだ。どうせ取り入るなら、こんな先のない国より、富めるエンドールの方がいいと、お前も思うだろう?」
「ワンワン!(そうですね、トルネコ様! まったくその通りですトルネコ様!)」
「くくく。見ていろ、ネネ、ポポロ。お前たちに、この国が買えるほどの財を与えてあげるよ……」
-----------------------------------------------
とか、そんなことを考えながら商売に精を出していたら、いつまでたっても3章が終わりません。1章はライアンと人妻を何度も宿屋に泊まらせるぐらいしか楽しみがなかったんですが。ああ、早く流れ者の踊り子と占い師姉妹の乱れた旅に進みたいのに。

