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「秋葉原からミンゴスCD消えた!」は予想通りで期待通り。
 今井麻美さんの個人名義メジャーデビューシングル「Day by Day」が発売されました。今井さんは声優の中でもトップクラスにたくさんの「歌」を(役者として)届けている人なだけにデビューという単語には違和感がありますが、個人の看板で勝負する初のタイトルであることにはかわりありません。それだけに今後の展開にもかかわる大事な初動ということで、発売日から2日が経過した秋葉原の街を歩いてみました。

 驚いたことに、大手で声優系に力を入れている店舗では、とらのあな秋葉原本店が完売、アニメイト秋葉原店が完売、ソフマップ音楽CD館も完売。相当気合いを入れていたと思しきゲーマーズだけがポスター付きであと13枚確保……と、僕が見ている間に12枚に。そのあとちらちらと見たところ、ソフマップアミューズメント館には3枚在庫がありました。秋葉原における声優のCDの流通という意味では、まさに「秋葉原から今井麻美のCDが消えた!」と言ってもいい出来事だと思います。

 もちろん、予兆はありました。イベント整理券を配布したとらのあなでは、発表即配布開始という無茶なスケジュールにもかかわらず、24時間持たずに、200枚の整理券が全額内金で瞬殺されました。元々プレス枚数がそれほど多くないであろうCDだけに、品薄になることは当然、予想されてはいました。

 意外と見落とされがちなことですが、CDは、プレスされた枚数以上には、決して売れません。流通していないものを買いようがないからです。オリコンのデータなどを見ると、声優さんのCDには、売上1000枚前後というものが非常に多いです。これらの声優さんはみんな横並びの人気なのか、といえばそうではなく、ショップとレコード会社が「ある程度は売れるだろう」と考えてCDを出し、仕入れる目標値と言いますか。商売として成立する落とし所が約1000枚、という数字なのでしょう。深夜アニメ主題歌などで売り上げが少なめのものもありますが、これらのCDは、1クールの放送が終わった後はほぼ動かない不良債権化することが目に見えている商品。生産が絞られがちになるのは当然なのです。今回タイアップのDSケメコは、必ずしも「強いタイアップ」ではありません。そこに個人名義メジャーデビューシンガーというファクターが加わるのですから、いきなりの大冒険をするとは考えにくいのです。

 アイマスではあんなに売れてるんだから強気でいけばいい、というファンの気持ちはわかるのですが、今の市場では、キャラクターソングと声優個人の売上は、互いにあまり指標にならない数値です。「売れる作品・売れる個人はものすごく売れるが、それ以外はおしなべてそうでもない」という環境が出来上がっており、個人名義では万枚クラスのアーティストでもキャラソンでは1000枚前後というケースはザラですし、逆に京アニ作品のように作品色の強いCDが圧倒的に強いケースもあります。少なくとも発売元が商売としてみた場合、アイマスが売れるからといって、個人名義も売れる保証はどこにもないわけです。

 とはいえ、それを踏まえた上で、個人的には「Day by Day」は売れると信じていました。結局今の世の中、「音楽が聴きたい」という動機は、CD購入の動機として、必ずしも最上位ではなくなってきています。売れるCDの条件として大きいのは、「今動いているムーブメントにのっかって帰属したい」「アイテムとしてコレクトしたい」、そして何より「その対象を応援する人間として、後押しする一票を投じたい」という欲求です。オリコンなどのランキングは、その面で非常に大きな意味を持っています。アイマスなどの作品や、イベント、ラジオの中で、「個人としても今井麻美を応援したい」「歌声を聴きたい」と思わせるだけの関係性を、ファンとの間で築いてきたか? その答が、僕にとっては信ずるに値する「YES」だったんです。だから、今週末の品薄は予想通り。ですが期待通りになってくれて本当に嬉しい、予想通り、です。

 さきほど、DS「ケメコ」に関して、売上の積み増しに関して、必ずしも強いタイアップではないと書きました。ですが、それはこのタイアップに価値がないということではありません。5pb.のゲーム作品のタイアップがつくということ自体が、非常に大きな意味があるのです。たとえば今井麻美さんがノンタイの個人名義でどこかのレーベルからデビューという形の場合、実は意外と扱いが難しいんです。webではその歴史の古さから、ゲーム情報媒体が結構発達しています。しかし、「アイマスでおなじみの今井麻美さんが、アイマスとは関係ない個人活動としてCDをリリース」という形では、なかなかその作品を取り上げづらいんですね。声優さんの自主ライブとか、なかなかwebで商業レポートを見ませんよね。

 ですが、それが“ゲーム”ケメコデラックスのEDがCDで出ます、という枠におさまると、途端に記事として扱いやすくなるんですよ。ゲームを買って気に入ったからCDも買う、という直接的タイアップ効果はそれほど大きくなくても、情報の浸透、宣伝という意味ではかなりの効果があるはずなんです。そして、5pb.さんは非常に多くのチャンネルを持った会社ですから、第1弾の成功が、第2弾、第3弾と続いていく期待が十分に持てます。

 秋葉原に限らず、広い地域で今井さんのCDが品薄な売れ行きなのは、たぶん知ってる人も多かったんじゃないかと思います。僕自身もちらほらとは聞いていて、完売、品切れ、という言葉を聞きたくて回っていた部分がありました(笑)。ソフマップ音楽CD館で「今井麻美さんのCDは、予約が殺到して当日販売分が確保できておりません」という言葉を聞いた時は震えましたもの。それでも、秋葉原からたしかにCDが消えたこと。おそらく新しい第一歩が刻まれたこと。この週の秋葉原の主役の一人が確かに今井さんだったことを、残る形にしたかったので、テキストにしました。

 それはもちろん、確かに『けいおん』はものすごいです(笑)。どこの店舗も特設コーナーに山積みですから。ですが、それ以上に声優さんの、それもデビューシングルが“店頭から消える”なんて経験は、レアなものでした。デイリー初日で栗林みな実さんやスフィアと競るぐらいのCDが、売り場から消える。それは機会損失としてもったいないなとは思いますが、間違いなく忘れない記憶のひとつになると思います。

 個人的に見たいのは、オリコン2週目200位圏内ランクインです。超初動型が多い声優CDだからこそ、追加分が入荷するであろう第2週に動くというのは、流通にも印象を残すはずです。それは次からに必ずプラスに働くはず。逆に今週末に買い占めちゃったりすると「1枚目を買いたい人が買えない」という一番厳しい機会損失になってしまうので、大人買いしたいぜ! という人は追加プレス分での累計狙いがお勧めです。

 ……追加入荷、するよね? お願いします、5pb.さん!

おまけ 個人的予想は初週1700枚くらい。再入荷と通販が読めないので適当ですが。
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2009/04/24 23:59 | Comments(2) | TrackBack(1) | 雑記(アニメ系)

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コンパクトカメラ?いえいえ、ケータイです。今まで長く使っていたauのMEDIASKINが、電池パックの限界によりお役御免。新しくCASIOのEXILIMケータイ、W63CAに機種変しました。さすがはカメラメーカーのケータイ、と言うべきでしょうか28mm広角、8.1Mpixのカメラレンズが...
MyP.S.-SPINtheWHEEL | 2009/05/12 07:44

コメント

地方の情報ではありますが、自分の所(仙台)では
フラゲ日の火曜日、18時時点でアニメイト、とらのあな、ゲーマーズの
主要ヲタ店舗で全滅という状態でした。
嬉しい反面、発売日前でコレは酷いだろ、とも思いましたがw


ちなみに自分は無事ポスター付きをゲットして楽しんでおります。
posted by arc at 2009/04/25 19:53 [ コメントを修正する ]
ゆりしーのCDも宣伝してあげてください
posted by nya at 2009/05/23 02:57 [ コメントを修正する ]

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