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2024/03/19 18:06 |
お前ら、古手神社の梨花さんの映画の公開日ですよ!
 本日、5月10日は実写版映画「ひぐらしのなく頃に」の公開日ですよ! 我々全国のオタク・DT諸君は、クソミソに叩いてやろうとてぐすね引いてるんじゃないかと思います。しかし、「原作に比べてどうだ」「原作と比べるとこうだ」という、見方。これは完全にズレていると、敢えて狐汁では主張したい。もちろん、そういったオタク視点での感想は僕にもあります。ネタバレのない範囲でさらっと挙げるなら、

・人間はともかく、「雛見沢村」の景色は面白い。小道具に関しては、昭和58年を再現したい気持ちと、破壊したい気持ちが入り混じってるふうで面白いが、そもそも原作自体が「時代設定を無視した萌え」を作品に盛り込んでいるので批判には当たらない。ゴミ捨て場に関しては、予算を考えてあげて!
・圭一のリア充ぶりとKY(非沖縄的な意味で)ぶりに、軽く舌打ちしたくなる。演じてる前田くんはほんとはもうちょっと好青年ぽいですよ
・作中の鷹野三四さんが漂わせる雰囲気が、火曜サスペンス劇場以外の何者でもない
・原作ゲーム(解パート含む)をすべてやっていないと、後半は置き去りにされていることに怒りを覚えるかも。
・興宮署の大石警部こと杉本哲太がすばらしすぎる。もう杉本哲太以外の何者でもない。大石警部とかいうキャラクターが完全に食われている。杉本哲太といえば「ミセスシンデレラ」で奥さんを寝取られていた人という印象ですが、何をやっても、何の作品に出ても、画面が“杉本哲太”以外の何者でもなくなる個性は濡れる。鼻てかりすぎ。
・保志版圭一を叩いていたあなたも、「俺が悪かったパッピー!」という気分になる。
・俺たちのトミーは、好青年っぷりを取り除いて、胡散臭さマックスにした感じ。
・小此木は、無駄にトミーとキャラがかぶっていて、無駄に一見さんを混乱させそう
・女の子がかわいい
・レナは時々ちょっと厳しい。「嘘だッ」の中原麻衣はやっぱり天才だな。
・魅音はふとももがまぶしい。雪野五月は全体的に天才だな。
・沙都子は空気であるが、AKB48って今こんなにかわいいの? なんか最初の発表会見の頃いた「君はアイドルはむりだと思うけどすごく応援したいよおっちゃん」という雰囲気の子達はやめちゃったの、それとも劇場に行けば元気で歌っているの?
・あれ、今奇跡の美少女が映ってなかった? ああ、俺たちの梨花さんじゃないか。
・作中の鷹野三四さんが漂わせる雰囲気が、火曜サスペンス劇場以外の何者でもない。

 のような感じです。僕はなんとなく映像全体から、監督あるいはスタッフからの「ああ、もう、なんてめんどくさい原作だ。はいはい、○○○○○群も謎の少年も山狗も惨劇も全部盛り込みましたよ! 謎解き! 知るか! これで1%も解けたら天才っていうか電波だよ! 俺は仕事はしたからな! だからあとは俺の趣味の美少女を撮る」というメッセージを受け取りました。舞台挨拶とかで見ると、僕は沙都子役の小野恵令奈さん(AKB48)が一番かわいいように感じました。あくまで個人の趣味ね。

 ですが、フィルムに残っている映像で見ると、あいかさんが演じる梨花さんが、時々びっくりするぐらいの美少女として映ってるんですよ。誤解を恐れず言うなら、実物より銀幕の中の彼女の方がかわいい。監督の偏執的な愛情を感じます。僕はあれを、我らがゆかり姫が演じる梨花ちゃまとしては認めませんが、古手神社の梨花さんとしてはとてもかわいらしい巫女さんだと思います。リハウスしてきた宮沢りえや、甲子園のポスターの女の子を愛でるような視線で見てください。また、ひぐらしファンとしても、「綿祭りの儀式」のビジュアル化は、かなり興味深いんじゃないかと思います。僕は面白かった。巫女よかった。

 正直、劇場版のひぐらしをクソミソに叩くのは簡単です。誰でもできますし、たぶん見なくてもできます。でも、せっかくお金を出して見に行くのなら、楽しみどころも用意しないと損です。なので、さらに厳選した狐汁流「劇場版ひぐらし」お楽しみポイントを抽出します。

1.雛見沢の景色がすごい!
 ゲーム(PS2版準拠)とかで、大体住民が死滅した時とかに見る村の1枚絵ありますよね? あれが現実の景色として見れることに感動しましょう。ああいう田舎、まだあるんですね。

2.大石警部が杉本哲太以外の何者でもない!
 劇場版は続きがあるそうなので、そのときはぜひ園崎関係者のビジュアル化を。議員さんは八名信夫とかがいいな。

3.鷹野三四さんが火曜サスペンス!
 全身から死んだり死ななかったりするオーラを出しています。

4.俺たちの古手神社の梨花さん!
 時々ハッとする美少女に映ってます。綿祭りの時の唇の紅が濃いのはお好みで。僕は平常時の巫女さんモードが一番かわいいと思います。「古手神社の」と執拗につけるのは、QBKの元彼女と混同されると想像するだけでイラっとするからです。

 というわけで、今日は古手神社の梨花さんのイメージ映画が上映されるので、みんな観にいこうぜ。観た上で梨花さんかわいいとか言ったりクソミソにしたりしようぜ、という話でした。田村ゆかりさんや水樹奈々さんがツアーでやってくるような土地では、大体今日公開のはずです。
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2008/05/10 06:55 | Comments(1) | TrackBack() | 演劇・舞台
『ファンレターズ』第一夜と第四夜を見比べてみた
 先月末、声優の下田麻美さんと劇団キャラメルボックスの温井摩耶さんによる朗読劇『ファンレターズ』を見て、非常に面白かったのですが、今回の公演は第一夜~第六夜を、それぞれ全く違った経歴・個性の声優と女優が演じるというコンセプト。それなら、別の人が演じる回も見たほうが、より双方の個性が際立って感じられるのでは? ということで、第四夜の長沢美樹さん、安藤聖さんの回を拝見してきました。

 個人的に意外に感じて、謝りたいと思ったのは、安藤聖さんがしっかりした芝居をする、ちゃんとした役者さんだったことです。最初、ラインナップが発表された際、主な経歴が「元・おはガール」というものだったことから、声優と女優ってコンセプト的にどうなんだろう、と正直思いました。しかし、実際に蓋を開けてみれば、本や演出に込められた意図を汲み上げて丁寧に演じていて好感を持ちました。若干、本を「読んでいる感」はありましたが、基本に忠実な芝居で、比較して見る上では基準軸になる回だったんじゃないかしらと思います。

 一方、面白かったのが長沢美樹さん。正直、演者によってここまで変わるのか、という要素を体現してくれました。『ファンレターズ』は、ストーカーと少女小説作家の2人が主人公の物語で、第一夜では温井さんがストーカー、下田さんが作家を。第四夜では長沢さんがストーカー、安藤さんが作家の役を演じていました。基本的にどちらも同じ台本を使っているのですが、温井さんの演じ方が常に抑えたトーンで、ヒタヒタと忍び寄るような狂気が内圧を高めていき、やがて爆発する! という感じなのに対し、長沢さんは登場時点では非常に陽性で、笑みを交えながらの独白を繰り広げます。しかし、その普通の女性の明るさの中にどこか危うさがあり、ある時点で一気に反転して狂気をむき出しにする「落差」が特徴ですね。

 ストーカーのエスカレートする行動・悪意の粘りつくような怖さでは温井版、日常生活では普通に生活する女性が、一歩道を踏み外すと向こう側に落ちてしまう怖さでは長沢版、という感じでしょうか。どちらにも違った魅力がありました。同じ文章でも温井さんは「……どうしてお返事頂けないんですか……」、長沢さんは「どうしてお返事頂けないんですかぁ♪」ぐらい違うんです。作品中の「笑い」という意味では、温井さんの抑えたテンションで、淡々と続く文脈の中で、大真面目に言っているおかしみのような落差があって、より笑えました。狂気シーンの迫力って意味では、長沢さんの「叫び」は、前半の様子からの落差が大きく印象に残りました。どちらも全く違う演出ですが、ともにギャップを意識した感じがあるのが面白かったです。

 そして、少女小説家の夢野愛サイドについて。前述した通り、安藤聖さんが非常にスタンダードな、台本に忠実な朗読を見せてくれたことで、改めて際立って感じられたのが、第一夜の下田麻美さんの芝居です。夢野愛という人間に対する肉付け、メールの相手や状況によるテンションや会話の調子の変化といった部分で、かなりプラスアルファの芝居をしてたんだな、と改めて感じました。あの芝居の表情の豊かさは、下田麻美オリジナルというか。下田さんの個性が溶け込んだ夢野愛は、第一夜のあの場にしかいなかったんだと思います。第四夜を見終わったあと、もう一度第一夜を見たくなりました。

 それ以外で感じたのは、場の空気の違いですね。第一夜は初日、下田さんの誕生日、コアなファン率の高さなどがあいまって、客席が非常に出来上がった空気がありました。終演後、2時間近くもファンとの交流があったりも異例中の異例でしたしね。一方、第四夜は、比較的落ち着いたムードで、声優ファン以外も結構いた感じ。客席も含めて、舞台というのは生き物なんだな、と感じた公演でもありました。

2008/02/19 23:09 | Comments(0) | TrackBack() | 演劇・舞台
「ファンレターズ」初日観劇レポート(ネタバレ控え目)
 声優・下田麻美さんと、演劇集団キャラメルボックス所属の温井摩耶さんによる朗読劇「ファンレターズ」に行ってきました。舞台の詳細は先日の日記を参照してください。第二夜~第六夜もベースとなるストーリーは同じだと思うので、あまりネタバレにならない範囲で簡単なレポートを。

 会場のプラザソル川崎は総合ショッピングモールで、飲食店なんかが並んでる吹き抜けのビルの一角に劇場が、という風情。どこかに似てるなーと思ったら、飯塚雅弓さんのライブがあった横浜ランドマークホールとかに似てる気がします。19時半の開演時間のほぼ定刻通りに開演。開演前には下田さんによる影ナレ諸注意があったのですが、最後に名乗るまで本人である確信が持てず。やはり、下田さんは声色の幅が広いですね。開演直前には、長谷川明子さんがささっと来場。気づいている人も多かったですが、変に声かけたりする人もいなくてよかったです。

 さて、舞台の雑感はと言いますと。このブログの読者の人のほとんどが知りたいのは下田さんの演技だと思うのですが、まず書いておきたいのが温井摩耶さんの芝居。すげぇ。キャラメルと言えば、かなり感情を込めた激しい芝居の印象があるだけに、立ち上がりの淡々としたトーンに少し拍子抜けした感じ。しかしそこから山場に向けて、ひたひたと忍び寄ってくるような「狂気」には、素で寒気を感じました。やはり、キャラメルで主演するような役者が200人キャパの劇場に出てくると凄みがあります。実際、終演後のトークで、ちょっと面白いお姉さんだなーという素顔を垣間見ていなければ、観客の大半は「あの女、素でちょっとヤバい」という印象を抱いて帰ったんじゃないでしょうか。それぐらい、鬼気迫るものだったのです。

 温井さんの演技について先に強調したかったのは、それだけの存在感がある芝居に対して、当日、当年とって22歳の我らが下田麻美の芝居が、一歩も負けていなかった、ということを伝えたかったからなのです。追い詰められていく夢野愛の心情を、時に重く、時にコミカルに。メールを出す相手によって、メールとFAX、本のあとがき用の原稿など、状況によって変わる声の色味の変化など、本当に多彩な色を見せてくれました。あとは若さの特権として、作中の夢野は超かわいかった(笑)。ファンレターズの本はキャラメルボックスの大森美紀子さんなんかも演じてますけど、大森さんとかだとあのかわいさは出ないですね(笑)。

 重たいばかりでなく、途中に絶妙なタイミングでくすり、と笑わされるポイントも散りばめられており、声の芝居の奥の深さを感じさせてくれました。総合点として、あそこまで食らいついた下田さんは本当に素晴らしかったし、温井摩耶さんも「声優と女優」の女優を名乗るにふさわしい、素晴らしい芝居でした。終わったあとちょっと気になったのは、常時不動で、おそろしいまでに安定していた温井さんの水がほとんど減ってなかったこと。下田さんは緊張もあってか結構頻繁に水分補給してたので(もちろんぜんぜんかまわないというか当然なんですよ)、この辺は1ヶ月以上のロングラン公演で交代なしのメインをはる役者はタフネスが違うな、と。温井さんみたいな役者とサシのガチンコ芝居をやったのは、下田さんにとっても財産になるんじゃないかな、と思いました。あの舞台は上がるほうも怖いと思う。

 朗読劇ということで客席は本当に行儀のいい、気持ちのいい観劇態度だったんですが、終演後、サプライズで下田さんの誕生日祝いが始まると、ああ、こいつら声オタだとはっきりわかりました(笑)。ハッピーバースデイの歌に関しては打ち合わせがなかったので、ちょっと探り探り「…ディア あさぽーん」と歌ったのですが、結局みんな“あさぽん”でしたね。こういう時のオタクの息の合い方、空気の読み方は好きだなぁ。誕生日祝いと告知のときの温井さんは、ちょっと個性的な普通のお姉さんで、あの一幕で舞台の「魔法」が解けた感じでよかったです。「今度の舞台には、久しぶりにうちの劇団所属の芸能人の上川隆也が出るのでチケット取るの大変だと思うんですが、平日の夜は意外と開いてるんで!」とか、トーク回しがキャラメルの人っぽくてちょっとにやりとしました。

 ところが本当のサプライズはこのあとに。誕生日の感謝をファンに伝えたいということで、出口で下田さんがファン一人一人と握手をして、プレゼントを手渡しする場が設けられたのです。握手会とかって、本当に人間がでます。一人一人と一生懸命に話して、両手でぎゅっと握りしめて。流れ作業ではなく、一人一人に感謝して、いい思い出をもって帰ってほしい、そんな気持ちが伝わってきました。ほんとにいい子なんですよ。プレゼントをいっぱいもらっていた下田さんですが、本当にプレゼントをもらったのは俺らだよ、てのが来場者の正直な感想だと思います。あと、並んだファンには、下田麻美印のデコチョコが1個ずつプレゼントされました。

 僕は後ろのほうだったので、早めに終わって、やっぱり会場にいたどん♪さんたちと食事に言ったんですが、散々飲み食いしてだべって、23時前に会場の様子を覗いたら、ちょうど終わっておつかれさまな雰囲気でした……本当に、おつかれさまです。

 『ファンレターズ』は、まだ第二夜から第六夜まで残っています。本当によくできた面白いお芝居なので、機会があればぜひ覗いてみてください。個人的には初日以外では、

第二夜 2月 5日(火) 佐久間紅美(ミディアルタエンターテイメントワークス)
            高瀬郁子(BQMAP)
第四夜 2月19日(火) 長沢美樹(アトミックモンキー)
            安藤聖(おはガール)

 あたりがお芝居としては見応えがあるんじゃないかと思います。ごひいきの声優さんがいる人はもちろんその日に。どの日もチケットはまだ残ってるようですが、リピーターが考えられるクオリティだったので、早めに動いたほうがよいかもしれません。

2008/01/31 00:22 | Comments(0) | TrackBack() | 演劇・舞台

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