NHKが上半期平均視聴率で民放を抜いたと話題になっています。NHKの番組作りの姿勢が評価された、北京五輪や大河ドラマの好調……といった要因が挙げられることが多いですが、NHKは良くも悪くも、旧態依然とした組織です。最近妙に柔軟さを出そうとしている気はしますが、NHKが作る番組の質や、大河ドラマ・スポーツ中継の質の高さ、バラエティ色を廃した7時台のニュースの堅実さが支持されているのも変わらないはずです。
上半期だけではいささかバランスが悪いので、昨年までのゴールデンタイムの年間平均視聴率を見てみましょう。
年 NHK NTV TBS CX EX TX
1995 13.6 16.0 14.0 15.3 11.3 ---
1996 13.5 16.4 13.8 14.4 11.6 ---
1997 12.2 16.6 13.7 14.4 12.0 8.4
1998 12.7 16.8 13.8 14.4 11.2 8.7
1999 12.2 17.0 13.7 14.5 11.1 8.5
2000 11.9 16.6 14.2 14.1 10.1 8.3
2001 12.5 15.6 14.1 14.2 10.2 8.4
2002 13.7 15.1 13.3 13.6 10.3 8.0
2003 12.5 14.4 12.9 13.5 11.2 8.3
2004 12.8 13.4 12.9 13.8 11.6 8.3
2005 12.2 12.8 12.7 14.1 12.7 8.3
2006 11.9 12.3 12.8 14.2 11.8 8.4
2007 11.9 12.0 12.0 13.8 11.4 8.3
こうして全体のデータで見ると、NHKが大躍進……という感じには見えなくなってきます。昨年上半期は平均12.2%で2位につけていたNHKですが、最終的には団子のまま4位に落ち着いています。NHKの前回の大きな山が2002年、日韓ワールドカップの年だったことを見ても、「大型スポーツイベントのある年はNHKがかなり底上げされる」のが今年の躍進の理由として大きいと見ていいでしょう。
そして、より明確に見えるのが、日テレとTBSの凋落です。日テレは最盛期から4~5ポイント、TBSは2ポイント前後、ズルズルと平均値を下げています。王者フジにしても暫減傾向に変わりはありません。テレ朝テレ東が低値安定をしているのは意外ではありますが、なんのことはない、民放三強が地すべり状態で落ち続けているのです。NHKがフジを抜いたというより、フジ・日テレ・TBSが勝手にこけて、マイペースで走っていたNHKがその横を通っていった、ウサギとカメ状態が現状といえるでしょう。
今、若者、特にネットユーザーはどんどんテレビを見なくなっています。僕は若者というにはいささかおっさんですが、アニメと、テレ朝の夕方以降のニュース以外はほとんど見ません。なんでニュースはテレ朝かって? 声優の榊原良子さんがちょくちょくナレーションをするからです。実際、それ以外の情報は概ねネットで事足りるのです。
昨今のバラエティでは、エンタ芸人や羞恥心やら、固定メンバーの芸人と、ジャニーズが大人気です。番組の予算削減と企画の枯渇から、似たようなメンバーが似たような企画を回す番組ばかりになりました。そういう番組しか、今は受けないのでしょうか? 僕は、誰もがそういう番組が好きなわけではなく、そういうのに飛びつく層以外にテレビというメディアが、もはや相手にされていないだけだと思います。今後若年層が減少し、ご老人が増えますから、NHKの視聴率トップは、珍しくない光景になりそうな気がします。
僕も、昔は芸人好きだったはずなんですが。どの辺で切ったのかなぁ……やっぱアレか。「芸人歌がうまい王座決定戦」あたりでしょうか。芸人が内輪で笑いを取らず、カラオケに興じるってのは、最近のテレビの駄目さ・くだらなさを煮詰めた番組な気がします。
提案なのですが、TBSは「風雲たけし城」を、日本テレビは「アメリカ横断ウルトラクイズ」を毎週ゴールデンで再放送してくれないですか。必ず見るのですが。
上半期だけではいささかバランスが悪いので、昨年までのゴールデンタイムの年間平均視聴率を見てみましょう。
年 NHK NTV TBS CX EX TX
1995 13.6 16.0 14.0 15.3 11.3 ---
1996 13.5 16.4 13.8 14.4 11.6 ---
1997 12.2 16.6 13.7 14.4 12.0 8.4
1998 12.7 16.8 13.8 14.4 11.2 8.7
1999 12.2 17.0 13.7 14.5 11.1 8.5
2000 11.9 16.6 14.2 14.1 10.1 8.3
2001 12.5 15.6 14.1 14.2 10.2 8.4
2002 13.7 15.1 13.3 13.6 10.3 8.0
2003 12.5 14.4 12.9 13.5 11.2 8.3
2004 12.8 13.4 12.9 13.8 11.6 8.3
2005 12.2 12.8 12.7 14.1 12.7 8.3
2006 11.9 12.3 12.8 14.2 11.8 8.4
2007 11.9 12.0 12.0 13.8 11.4 8.3
こうして全体のデータで見ると、NHKが大躍進……という感じには見えなくなってきます。昨年上半期は平均12.2%で2位につけていたNHKですが、最終的には団子のまま4位に落ち着いています。NHKの前回の大きな山が2002年、日韓ワールドカップの年だったことを見ても、「大型スポーツイベントのある年はNHKがかなり底上げされる」のが今年の躍進の理由として大きいと見ていいでしょう。
そして、より明確に見えるのが、日テレとTBSの凋落です。日テレは最盛期から4~5ポイント、TBSは2ポイント前後、ズルズルと平均値を下げています。王者フジにしても暫減傾向に変わりはありません。テレ朝テレ東が低値安定をしているのは意外ではありますが、なんのことはない、民放三強が地すべり状態で落ち続けているのです。NHKがフジを抜いたというより、フジ・日テレ・TBSが勝手にこけて、マイペースで走っていたNHKがその横を通っていった、ウサギとカメ状態が現状といえるでしょう。
今、若者、特にネットユーザーはどんどんテレビを見なくなっています。僕は若者というにはいささかおっさんですが、アニメと、テレ朝の夕方以降のニュース以外はほとんど見ません。なんでニュースはテレ朝かって? 声優の榊原良子さんがちょくちょくナレーションをするからです。実際、それ以外の情報は概ねネットで事足りるのです。
昨今のバラエティでは、エンタ芸人や羞恥心やら、固定メンバーの芸人と、ジャニーズが大人気です。番組の予算削減と企画の枯渇から、似たようなメンバーが似たような企画を回す番組ばかりになりました。そういう番組しか、今は受けないのでしょうか? 僕は、誰もがそういう番組が好きなわけではなく、そういうのに飛びつく層以外にテレビというメディアが、もはや相手にされていないだけだと思います。今後若年層が減少し、ご老人が増えますから、NHKの視聴率トップは、珍しくない光景になりそうな気がします。
僕も、昔は芸人好きだったはずなんですが。どの辺で切ったのかなぁ……やっぱアレか。「芸人歌がうまい王座決定戦」あたりでしょうか。芸人が内輪で笑いを取らず、カラオケに興じるってのは、最近のテレビの駄目さ・くだらなさを煮詰めた番組な気がします。
提案なのですが、TBSは「風雲たけし城」を、日本テレビは「アメリカ横断ウルトラクイズ」を毎週ゴールデンで再放送してくれないですか。必ず見るのですが。
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やらなくなったのも、モンスター視聴者を恐れるあまりな気がします。
何かしらクレーム→スポンサー離れを恐れるというか…
あまりにも平坦な番組が多く、無難なラインばかり。
なんというか、起承転結がないんですよね…
構成やってるのみんな同じ人かと思いますよ。
だからといって、怪我人出しまくるのはアレですが(笑)
心底楽しめる&笑える過激なバラエティーが自分も見たいです。