アイマス関係の楽曲とかを色々聴きながら移動中、なーんとなく上野のまんがの森に、面白い新刊はないかと立ち寄りまして。その時流れてた曲は「relations」。「じゃあねなんて言わないでまたねって言って。そうだよなyou-iもそうだよな」なんてキモいことを考えてたら、新刊台から目に飛び込んできたのが『アイドルマスターrelations』第2巻!! このタイミングはマジパネェ!@えりりん という感じだったので、もちろん購入してきました。や、どんなタイミングでも買うんですが。
第1巻では765プロに現れた新星・美希が、プロデューサーとの出会い、雪歩・伊織とのユニット、アイドル神クラスの才能を老人ホーム慰問に費やす佐野美心らとの出会いをきっかけに成長していく姿が描かれました。完結となる第2巻では、すれ違いから孤高の歌姫となった千早と、“765プロやプロデューサーと出会わなかったアイドルたち”のひとつの形である魔王エンジェルが大きくフィーチャーされています。
物語の設定や構造については以前にも書いたんですが、読み終えた感想としては、実に映画的な作品だな、と。2巻というボリュームは、この作品のクオリティからするとあまりにもったいなく、もっと続けてほしい……のは山々なんですが、それだけに遊びなくぎゅっと濃縮した感じがあるなと。ちょうど、2クールのアニメを劇場版に落とし込んだような濃度と充実ぶりです。演出的にも、美希や伊織たちから魔王エンジェルサイド、千早サイドといった別ユニットにカメラを振るタイミングが巧みで、重層的に物語が進行していきます。様々なアイドルたちの生き様を描くという意味で、『アイドルマスターrelations』は如月千早の物語であり、東郷寺麗華の物語であります。そしてそれが、同時に対置される美希・伊織の物語にも奥行きを与えているのです。
そして「線」としての物語とは別に、「点」である個々のシーン描写が本当にかっこよいのですよ。物語の終盤、東郷寺麗華のヒールターンの瞬間の回想から、アイドルマスターGP発表会でのプロデューサーの逆転の一手に至る流れは圧巻ですし、第13話・relations前編で、千早の元に走るプロデューサーにかぶせる社長の言葉とか本当に熱いです。抱かれたい。ラストに至る流れを含め、非常によくできた作品なので、アイマスファンはぜひ読んでほしいです。
あと、ちょっと同人的な遊びとして、アケマスからアニマスに至るまで、色々なところからの小ネタやパロディが散りばめられているのも魅力です。特にアケ版の凶悪NPC・レッドショルダーと「I Want」のはるかっかを絡めてくるセンスには脱帽しました。あのレッドショルダーは最強バージョンじゃなくて、ボーカルマスターでボーカル鬼叩きしてボーダーを跳ね上げてくる荒らしモードですね。巻末コミックでグレパ取材の様子が描かれていて、なるほどそのあたりがフィードバックされたのかな、と納得しました。
個人的にはアイマス系作品で一番アニメ化に向いてると思うんですけどね…唯一の問題は魔王エンジェル。ドラマCD版の今野宏美さん、茅原実里さん、阿澄佳奈さんのユニットでガチ歌唱したら、小細工の必要がない完全実力派なことですね(笑)。ここにアイドル神佐野美心として入るなら水樹奈々さんぐらいしか思いつかないのですが、カルテット版魔王エンジェルの曲とかも聞いてみたいですナー。…と、脱線しましたが、『アイドルマスターrelations』、未読の方は1巻・2巻とあわせてお勧めしますので、ぜひどうぞ。
第1巻では765プロに現れた新星・美希が、プロデューサーとの出会い、雪歩・伊織とのユニット、アイドル神クラスの才能を老人ホーム慰問に費やす佐野美心らとの出会いをきっかけに成長していく姿が描かれました。完結となる第2巻では、すれ違いから孤高の歌姫となった千早と、“765プロやプロデューサーと出会わなかったアイドルたち”のひとつの形である魔王エンジェルが大きくフィーチャーされています。
物語の設定や構造については以前にも書いたんですが、読み終えた感想としては、実に映画的な作品だな、と。2巻というボリュームは、この作品のクオリティからするとあまりにもったいなく、もっと続けてほしい……のは山々なんですが、それだけに遊びなくぎゅっと濃縮した感じがあるなと。ちょうど、2クールのアニメを劇場版に落とし込んだような濃度と充実ぶりです。演出的にも、美希や伊織たちから魔王エンジェルサイド、千早サイドといった別ユニットにカメラを振るタイミングが巧みで、重層的に物語が進行していきます。様々なアイドルたちの生き様を描くという意味で、『アイドルマスターrelations』は如月千早の物語であり、東郷寺麗華の物語であります。そしてそれが、同時に対置される美希・伊織の物語にも奥行きを与えているのです。
そして「線」としての物語とは別に、「点」である個々のシーン描写が本当にかっこよいのですよ。物語の終盤、東郷寺麗華のヒールターンの瞬間の回想から、アイドルマスターGP発表会でのプロデューサーの逆転の一手に至る流れは圧巻ですし、第13話・relations前編で、千早の元に走るプロデューサーにかぶせる社長の言葉とか本当に熱いです。抱かれたい。ラストに至る流れを含め、非常によくできた作品なので、アイマスファンはぜひ読んでほしいです。
あと、ちょっと同人的な遊びとして、アケマスからアニマスに至るまで、色々なところからの小ネタやパロディが散りばめられているのも魅力です。特にアケ版の凶悪NPC・レッドショルダーと「I Want」のはるかっかを絡めてくるセンスには脱帽しました。あのレッドショルダーは最強バージョンじゃなくて、ボーカルマスターでボーカル鬼叩きしてボーダーを跳ね上げてくる荒らしモードですね。巻末コミックでグレパ取材の様子が描かれていて、なるほどそのあたりがフィードバックされたのかな、と納得しました。
個人的にはアイマス系作品で一番アニメ化に向いてると思うんですけどね…唯一の問題は魔王エンジェル。ドラマCD版の今野宏美さん、茅原実里さん、阿澄佳奈さんのユニットでガチ歌唱したら、小細工の必要がない完全実力派なことですね(笑)。ここにアイドル神佐野美心として入るなら水樹奈々さんぐらいしか思いつかないのですが、カルテット版魔王エンジェルの曲とかも聞いてみたいですナー。…と、脱線しましたが、『アイドルマスターrelations』、未読の方は1巻・2巻とあわせてお勧めしますので、ぜひどうぞ。
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p.149開いた瞬間に脳内では「あのイントロ」が流れてきましたよ。
地味なシーンですが、p.96の律子とプロデューサーのやり取りもツボでした。
毎回毎回歌詞ネタが仕込んであるのを探すのも楽しみでしたねー