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2024/04/27 09:12 |
取材席から、プロデューサーの独り言。
 本日、渋谷HMVで今井麻美さんのCD発売記念イベントがありました。実はこのCD発売に合わせ、コロムビアミュージックさんから公式インタビューのお仕事を頂いていたこともあり、個人的にも思い入れたっぷりな(CD何回聞いたことか!)イベントでした。HMVはアコースティックライブ。僕の知る限りではアイマス初のアコースティック、歌い手は歌姫千早の中の人今井さん。これはもう外せないイベントです。

 実は今回のイベントツアーの企画会議のとき、僕も部屋の隅っこに座っていたんです。といってもインタビュー待ちだったんですけど。来てくれるファンみんなにできるだけ楽しんでもらいたいという、今井さんとスタッフの熱意が傍で聞いてても伝わってきました。そんな時、ツアーでファンならどんなイベントが嬉しいだろう、ということで意見を求められたんです。それで色々とファンサイドの意見を言ってたんですが、一番難しかったのが「アコースティックライブで聴きたい曲は?」というお題。「7 colors」や「ギフト」は間違いなく歌う。他のデュエット曲はたぶんソロでは歌わない。それなら過去のレディオ曲で……最初に浮かんだ今井さんのファンが聴きたいであろう楽曲は、「月下祭」でした。アコースティック月下祭、個人的に超聴きたいです。でもここで待て中里。「月下祭」ではなんちゃってバイザーの意味があまりないぞと。

 考えてみると「月下祭」は、今井さん作詞の代表曲中の代表曲。椎名豪さんと組んだ超名曲です。これは、今までにも聞く機会があったし、これからもあるかもしれない曲。それなら、今日この日、渋谷に集まったお客さんしか聞けない曲はなんだろうと考えてぽろっと出てきたのが、『MS03』収録のカバー曲「遠い音楽」でした。なので、第1希望は「遠い音楽」、第2希望は「月下祭」というのが僕のオーダーでした。「月下祭」を期待した人、僕も悩んだので許してください。(本当は一瞬「螺旋回廊」って単語もよぎりましたが(笑)。)

 そんなちょっとした雑談なので、当日歌ってくれたらいいな……とは思っていたのですが。まさか当日選曲過程の説明が今井さん本人からあるとは思いませんでした。短い時間の中、一生懸命説明してくださって、「皆さんと同じようにずっとアイマスのことを大事に追いかけてくれた取材の方」みたいな紹介を頂きました。

 僕は線の向こう側で直接作品作りに協力したり、携わることに向いた人間ではないので、取材という線を一本引いて、その手前側から、アイマス好きとして、全く同じ目線は無理でも、なるべくファンと近いところからアイマスについて伝えていきたいと考えてきました。僕が最初に出会った頃のアイマスはまだか細い光で、アケマスに出会い、赤羽を目撃した自分は、「この火を絶やしてはいけない、いつかこの人たち、このコンテンツはもっとたくさんの人に愛される可能性がある」と思ってきました。今からすると笑い話ですが、最初の頃は記者個人が思い入れを持って色々とプッシュするのも、ちょっとは影響を与えられると夢想できる空気だったんです。

 その後、アイマスは予想を超えるスピードで成長し、メディアの注目も大きなコンテンツへと変化しました。たぶん今僕が個人で持ちうる影響力というのは、ささいなものでしょう。世の中にはもっと文章がうまくて、もっとアイマスを愛してる人がたくさんいるでしょうから。だからこの前の「LONG TIME」公式インタビューは本当に大きなひとつの節目でした。

 でも、自分なりに数年間、人生の中でかなりの密度を占めるぐらいに追ってきたコンテンツなので、それなりの自負はあります。ファンに近いところから、なるべくファンに届くテキストを。そういう風に考えてきたのが、今井さんに幾らか伝わっていたのかな、そしてそれを大切なイベントの限られた時間の場で伝えてくれるだけの意味はあったのかな、と考えると、それは書き手として、アイマスが大好きな一プロデューサーとしてとても幸せなことだと感じました。

 HMVに参加したプロデューサー諸氏、「遠い音楽」で正解だったでしょうか? 自分なりに悩んで反射的にひねりだした正解なんすよ。でも「月下祭」も聴きたいよね。「声が聴こえる」も聴きたいし、LTの曲は全部聴きたいし、やっぱりLTのライブならたかはしさんもいなきゃ嘘っしょ。

 というわけで、まだ未購入のプロデューサーは、「LONG TIME」買ってください。大切に作られたCDはたくさんあるけど、歌い手の感謝と祈りがこれだけ込められてるCDはなかなかないと思います。そして、コロムビアさんや番組に「ライブ見たいっすよ植村さん」とおたよりとメールと念波を送りましょう。買う、聴かせる、感想を送る、要望を出す。動かないと何も始まらないことって、世の中多いです。僕もアイマスに関してたくさん動いたら、たくさんの物をもらいました。

 やっぱり僕はアイマスが大好きです。自分語り、失礼しました。
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2009/08/09 19:44 | Comments(7) | TrackBack() | アイドルマスター
今井麻美さん、たかはし智秋さんのインタビューに行ってきました。
本日、『THE IDOLM@STER RADIO』最後にして6枚目のCD「LONG TIME」が発売されました! お手元に届いて、「また、はじめよう。」に涙腺破壊されている方も多いのではないでしょうか?

実は今回、その発売を記念して、今井麻美さん、たかはし智秋さんのインタビューを行ってきました! 掲載先はなんと、コロムビアミュージック・アイマス公式サイトでございます。先ほど掲載されておりますのでご確認下さい。

『THE IDOLM@STER RADIO LONG TIME』発売記念 今井麻美&たかはし智秋ロングインタビュー

12曲の楽曲それぞれ、そしてブックレット写真についても細かく伺ってますので、ぜひ、「LONG TIME」を手元に置いて、見て聴きながら読んでもらえたらと思います。

当日は『THE IDOLM@STER RADIO』の収録も拝見したのですが、本番よりも編集前が面白く、編集前よりも打ち合わせが面白いという!? 神に愛された空間でした。2人と番組を作っているスタッフの空気感がそのまま番組に出ていて、なるほどこういうところから奇跡は生まれるのだなと納得した次第です。

CDに込めたお2人の想いを、感じる一助になれば幸いです。


2009/07/15 17:33 | Comments(1) | TrackBack() | アイドルマスター
「876プロの新人」である意味。
 昨日は876プロ新人さんのことを書きました。僕も、発表を素直には受け止められない人の気持ちは、わかってはいるつもりです。アイマスの今までの歴史を踏まえてひっかかってるであろう部分も含めて。だから、「みんながDS版と876プロを100%ポジティブに受け入れようぜ!」と言うつもりはないのです。ただ、現時点ですでに、偏見や、拒絶ありきの空気に流されてしまう人がいるとしたら、それはあまりにも悲しい。

 待ち受ける側よりも、入ってくる側の人たちは、ずーっと怖いし、緊張していると思うんです。出来上がった世界にそろりそろりと入って来て、「仲間として頑張ります!」「アイマスの歌が好きで、やよいちゃんの舌ったらずさがいいです」と、好意を示してくれている20やそこらのの女の子たちに向かって、揃って拒絶の姿勢じゃ、あんまりじゃないですか。無条件に受け入れろとは言いません。せめて、彼女たちがDSで何を見せるか、何を思い、何を歌い、何を演じるのか。それを見た上で好きになったり、嫌いになってもいいんじゃないかと。

 今のアイマスと新しいアイマス、その接点から新しいものが生まれるかもしれないし、生まれないかもしれない。ただ、一方的な拒絶からは、何かが生まれる可能性が0なのは確かです。


        *        *        *


 とはいえ、なんでもポジティブに書いてばかりなのも一面的だと思うので、僕個人がん、と思った部分と、その周辺についても書いておきたいと思います。正直な感想を言ってしまえば、「876プロ(DS)の発表、3ヶ月、いや2ヶ月早くね?」と。4周年ツアーに関しては、961プロの、はらぬーあっきーのものにしてあげたかった、というのが、一ファンとしての僕の感想です。僕はアイマスに関しては結構追いかけているので、昨年の3周年、年明けの渋谷イベント、4周年ツアー、ラジオ、それ以外の取材のなどで、沼倉さんと原さんについては結構知ることができました。ただ、4周年ツアーなどで感想を聞いて回ると、「生はらみー初めて見た! かわいい!」「ぬーぬーがあんなに魅力的だとは実際に見るまで知らなかった」という人が、意外にたくさんいるのです。ゲームにしても、SPを買ったユーザーで、「ムーン」「サン」「スター」を3本ともクリアーした人って、意外と限られるんじゃないかと思います。

 はらぬーに関しては、3周年は顔見せ。実質今回のツアーが初の大舞台なのですから、今回のツアーは沼倉愛美・原由実初の通し参加のツアーとして前面に押し出してあげたかったな、と思うんです。その上で、大々的に961→765という発表を東京でしてもよかったんじゃないかと。3周年の衝撃的な発表を見た、聞いた人たちにとって、765への合流を「名古屋会場でのガミPの雑談の速報」という形で聞かされるのは、ちょっと消化不良なのではないかな、と感じました。個人的には『ミュージカル・アイドルマスター』で1本上映できるぐらいの大きな転機・ビッグニュースなので、もうちょっと961組の移籍は大きく扱ってほしかったです。ツアーで961プロの合流の発表を描ききって、7月のパシフィコで(※妄想です)『アイマスDS』発表なら、きれいに繋がっただろうなーと。


        *        *        *


 では、なんでそれができなかったのか。考えると、それはガミPの「いろんなプロジェクトが動いてる」という言葉に帰結するのでしょう。僕らの眼から見えている「PSP」→「DS」という軸を中心に考えれば、少し早足の展開に見えます。が、実際水面下で進んでいる他の「何か」があるのがとすれば、話はちょっと変わってきます。1本のラインで大きく時間を取って進めていては、大渋滞を起こして、旬やタイミングを逃してしまうとしたら、それはそれで後世叩かれる原因になるでしょう。

 そこでクローズアップしたいのが、「765プロの新たなアイドル」ではなく、「876プロの新人たち」という別ラインである、ということです。876に加入する声優さんたちは確かに実績とネームバリューがある若手の人たちです。ですが、今のタイミングで、“765プロの新人として、無名の新人声優さんが複数投入”されていたらどうでしょうか。おそらく、響と貴音、そして沼倉さんと原さんの立ち位置は、微妙に浮いてしまったのではないでしょうか。

 新人の逐次投入のタイミングを間違った例に、三次元のアイドル・モーニング娘。があります。「ASAYAN」という広報媒体を失った時期に新規をどんどん投入し、オリジナルメンバーを卒業させていった結果、“物語の継承”は絶たれました。かつてのファンですら、新規メンバーの実像が掴めなくなり、離れていったのです。今、新人が5人、となった場合、コアなファン以外にとって、彼女たちは“新人たち”として群れで捉えられるようになるでしょう。その状態で、はたして今までのような濃密な思い入れが育てられたかどうか。876組の彼女たちは役者として、タレントとしての下地は持っている人たちですから、今の新人さんたちとファン、ガールズとの関係性が薄まることはありません。そこにあるのは別の切り口からの出会いと可能性だけです。

 今回投入されたのは、“876プロの新たなアイドルたち”です。ですから、響や貴音が“765プロの(一番)新しい仲間”であることは変わりません。今後の展開で、「響や貴音や美希がプロデュースできる新たなアイマス」がプレイできる可能性や、「小鳥や舞や音がプロデュースできる新たなアイマス」がプレイできる可能性は、損なわれていないのです(※妄想です。)。この早すぎるテンポは、“別の軸として半期?ずらして動かしているから”と考えれば、頷けます。それに彼女たちが未来を見せてくれることによって、僕らは「審査員をする春香さん」とかも見れるわけで。既存のファンにとっても、これは悪い話じゃないと思うのです。そう考えていると、悩んだり疑問に思っていたことも、楽しみに、わくわくしてきたりするんですが。どんなもんでしょう。

 結局僕らが根源的に恐れてるのは、「876がメインになって765が消えちゃう」という、2007年春と同じ恐怖だと思うのですが、現時点でわざわざ開発が始まったばかりのアイマス2を発表して、舞台は765プロだと明言するのはそこに対するケアでしょう。そもそもDS版に対するファンや市場の反応が全く分からない段階で、「今絶好調の765プロは切って876一本でいきます」という企画は通らないでしょう。あえて豪華声優を投入するなら、考えられるのはゲーム以外の周辺展開の方が本命じゃないのかな、と妄想します。

 …もちろん、2でキャラが全部新キャラという可能性はあると思いますけど。それはもうDS版とはあんまし関係ない領域で、どんな作品であっても心の準備はしておくべき話ですしね。


2009/06/16 18:33 | Comments(2) | TrackBack() | アイドルマスター

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