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2024/04/20 10:39 |
「876プロの新人」である意味。
 昨日は876プロ新人さんのことを書きました。僕も、発表を素直には受け止められない人の気持ちは、わかってはいるつもりです。アイマスの今までの歴史を踏まえてひっかかってるであろう部分も含めて。だから、「みんながDS版と876プロを100%ポジティブに受け入れようぜ!」と言うつもりはないのです。ただ、現時点ですでに、偏見や、拒絶ありきの空気に流されてしまう人がいるとしたら、それはあまりにも悲しい。

 待ち受ける側よりも、入ってくる側の人たちは、ずーっと怖いし、緊張していると思うんです。出来上がった世界にそろりそろりと入って来て、「仲間として頑張ります!」「アイマスの歌が好きで、やよいちゃんの舌ったらずさがいいです」と、好意を示してくれている20やそこらのの女の子たちに向かって、揃って拒絶の姿勢じゃ、あんまりじゃないですか。無条件に受け入れろとは言いません。せめて、彼女たちがDSで何を見せるか、何を思い、何を歌い、何を演じるのか。それを見た上で好きになったり、嫌いになってもいいんじゃないかと。

 今のアイマスと新しいアイマス、その接点から新しいものが生まれるかもしれないし、生まれないかもしれない。ただ、一方的な拒絶からは、何かが生まれる可能性が0なのは確かです。


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 とはいえ、なんでもポジティブに書いてばかりなのも一面的だと思うので、僕個人がん、と思った部分と、その周辺についても書いておきたいと思います。正直な感想を言ってしまえば、「876プロ(DS)の発表、3ヶ月、いや2ヶ月早くね?」と。4周年ツアーに関しては、961プロの、はらぬーあっきーのものにしてあげたかった、というのが、一ファンとしての僕の感想です。僕はアイマスに関しては結構追いかけているので、昨年の3周年、年明けの渋谷イベント、4周年ツアー、ラジオ、それ以外の取材のなどで、沼倉さんと原さんについては結構知ることができました。ただ、4周年ツアーなどで感想を聞いて回ると、「生はらみー初めて見た! かわいい!」「ぬーぬーがあんなに魅力的だとは実際に見るまで知らなかった」という人が、意外にたくさんいるのです。ゲームにしても、SPを買ったユーザーで、「ムーン」「サン」「スター」を3本ともクリアーした人って、意外と限られるんじゃないかと思います。

 はらぬーに関しては、3周年は顔見せ。実質今回のツアーが初の大舞台なのですから、今回のツアーは沼倉愛美・原由実初の通し参加のツアーとして前面に押し出してあげたかったな、と思うんです。その上で、大々的に961→765という発表を東京でしてもよかったんじゃないかと。3周年の衝撃的な発表を見た、聞いた人たちにとって、765への合流を「名古屋会場でのガミPの雑談の速報」という形で聞かされるのは、ちょっと消化不良なのではないかな、と感じました。個人的には『ミュージカル・アイドルマスター』で1本上映できるぐらいの大きな転機・ビッグニュースなので、もうちょっと961組の移籍は大きく扱ってほしかったです。ツアーで961プロの合流の発表を描ききって、7月のパシフィコで(※妄想です)『アイマスDS』発表なら、きれいに繋がっただろうなーと。


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 では、なんでそれができなかったのか。考えると、それはガミPの「いろんなプロジェクトが動いてる」という言葉に帰結するのでしょう。僕らの眼から見えている「PSP」→「DS」という軸を中心に考えれば、少し早足の展開に見えます。が、実際水面下で進んでいる他の「何か」があるのがとすれば、話はちょっと変わってきます。1本のラインで大きく時間を取って進めていては、大渋滞を起こして、旬やタイミングを逃してしまうとしたら、それはそれで後世叩かれる原因になるでしょう。

 そこでクローズアップしたいのが、「765プロの新たなアイドル」ではなく、「876プロの新人たち」という別ラインである、ということです。876に加入する声優さんたちは確かに実績とネームバリューがある若手の人たちです。ですが、今のタイミングで、“765プロの新人として、無名の新人声優さんが複数投入”されていたらどうでしょうか。おそらく、響と貴音、そして沼倉さんと原さんの立ち位置は、微妙に浮いてしまったのではないでしょうか。

 新人の逐次投入のタイミングを間違った例に、三次元のアイドル・モーニング娘。があります。「ASAYAN」という広報媒体を失った時期に新規をどんどん投入し、オリジナルメンバーを卒業させていった結果、“物語の継承”は絶たれました。かつてのファンですら、新規メンバーの実像が掴めなくなり、離れていったのです。今、新人が5人、となった場合、コアなファン以外にとって、彼女たちは“新人たち”として群れで捉えられるようになるでしょう。その状態で、はたして今までのような濃密な思い入れが育てられたかどうか。876組の彼女たちは役者として、タレントとしての下地は持っている人たちですから、今の新人さんたちとファン、ガールズとの関係性が薄まることはありません。そこにあるのは別の切り口からの出会いと可能性だけです。

 今回投入されたのは、“876プロの新たなアイドルたち”です。ですから、響や貴音が“765プロの(一番)新しい仲間”であることは変わりません。今後の展開で、「響や貴音や美希がプロデュースできる新たなアイマス」がプレイできる可能性や、「小鳥や舞や音がプロデュースできる新たなアイマス」がプレイできる可能性は、損なわれていないのです(※妄想です。)。この早すぎるテンポは、“別の軸として半期?ずらして動かしているから”と考えれば、頷けます。それに彼女たちが未来を見せてくれることによって、僕らは「審査員をする春香さん」とかも見れるわけで。既存のファンにとっても、これは悪い話じゃないと思うのです。そう考えていると、悩んだり疑問に思っていたことも、楽しみに、わくわくしてきたりするんですが。どんなもんでしょう。

 結局僕らが根源的に恐れてるのは、「876がメインになって765が消えちゃう」という、2007年春と同じ恐怖だと思うのですが、現時点でわざわざ開発が始まったばかりのアイマス2を発表して、舞台は765プロだと明言するのはそこに対するケアでしょう。そもそもDS版に対するファンや市場の反応が全く分からない段階で、「今絶好調の765プロは切って876一本でいきます」という企画は通らないでしょう。あえて豪華声優を投入するなら、考えられるのはゲーム以外の周辺展開の方が本命じゃないのかな、と妄想します。

 …もちろん、2でキャラが全部新キャラという可能性はあると思いますけど。それはもうDS版とはあんまし関係ない領域で、どんな作品であっても心の準備はしておくべき話ですしね。

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2009/06/16 18:33 | Comments(2) | TrackBack() | アイドルマスター

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コメント

 前回記事からの引き続き、お邪魔させていただきます。
 第一報はやはり驚きをもって伝えられるべきで(そういう意味で3rdでの961プロはあまりにも完璧すぎました。実質の新情報が声優のキャスティングのみであったDSの発表が物足りなく感じるほどに……)、関係者が具体的な企画意図を発信するのはその後、場合によっては実際に結果が出た(発売された)後になってからようやく届く場合も少なくはありません。関係者が作品について人前でしゃべるのはそういう時期でよい、という考えもあるでしょうし。
 とはいえ、そうなると発表直後は驚きの情報に対して真意を掴めない、ということは多発することになります。

 また、もう既に「以前に好きだったコンテンツを失った経験がある」人も、随分な数にのぼると思うのです。次回作が出たはいいけど支持を失ってそれきりになってしまったコンテンツなど今さら枚挙に暇がないですし、そもそもそれすらないまま展開が絶えたものもある。
 アイマスの場合は主に毎月のDLCを中心として非常に具体的な「コンテンツ、継続中」のシグナルが送られてくることでその辺りについての新しいカタチの一つを提示しているとは思いますが、それもここで終わりです、と言われる可能性はいつでもあるわけで。
 別のキャラクター、別の視点、そして今まで聞いていた「方針」に沿っていない選ばれ方をした声優の参加。そして第一報の驚きを重視するが故の説明不足。
 この辺りから、以前好きだったコンテンツが壊れていく時の記憶を想起してしまったり、というのも現状の不安へと繋がっているのでは。
 加えて、“DS版に対するファンや市場の反応が全く分からない段階で「876一本でいきます」という企画は通らない”という部分について、だからこそ拒絶ありきの空気は作られる傾向があるのではないか、とも。
 “DS版に対するファンの反応が悪ければ「765は切っていきます」という企画は通らないだろう”……といった方向に。単純ではありますが、この辺りは言及されているとおりゼノグラシアの爪痕が案外深く残っていて、それがまた不安を助長させると共に「気に食わない展開にNOを突きつける」という一種の成功体験の学習という部分があるのではないかと。
 また、もう一つ聞かれた不安としては既にファンを抱えている声優が参加することにより「価値観を共有出来ないファン」が流れ込んでくるのではないか、という危惧もあるようです。新規のファンを獲得出来るかもという期待感よりも温度差の方を懸念するというか。
 この辺りについては、個人的に意見を聞き回ったあくまでも推測であって、自分として賛同や共感するかは別ですが、なんとなくこんな感じだとすると現状見られる構図も理解できなくもないです。

 結局のところ安心出来るだけの材料が揃うまでは右往左往は避けられませんし、多少の不安はむしろ興味を引くスパイスであるという側面もありますけども、出来るだけ早い時期に関係者側から安心の材料を提示していただくと共に各媒体からもその辺りの言葉を引き出してくれるように……というところでしょうか。
 そんなことを企画側がやらなくてはいけないのか、既存ファン側の甘えではないのかとも言われるかもしれませんが、この辺りはコンテンツが継続化、大型化すればそういうのも必要になってくると思うので。

 もちろんその一環として、その不安を予測し、暴発の危険を認めているからこその本来情報公開の時期的には圧倒的なフライングであるところの「765プロで続編作り始めました」発言やあっさりとした「貴音、響は合流します」発言につながっているのであろう事とは思いますが……貴音と響にもう少し時間を与えてほしかった、ということには個人的にも同意せざるを得ません。
 美希には既存キャラの1.5倍の展開と、2年の時間が与えられたのに対し、あの2人にはプロデュース可能キャラに対して決して多いとは言えない登場機会と1年にも満たない時間しか与えられなかった……というと言い過ぎかもしれませんが。
 せっかくだからパシフィコを皮切りに継続的なキャンペーンを張って、最後に合流の流れまでを一貫した一年がかりのストーリー企画として組み立てて、とかなっていれば……さすがに贅沢すぎか。
 パシフィコ、CD売上競争、一月イベント、SP、ドラマCDでの展開など、点を抑える展開は続いたものの、それを線として結ぶものがあったかと言われると、ちょっともったいなかったかもしれません。
posted by Pugachev's Cobra at 2009/06/17 22:15 [ コメントを修正する ]
876が765を食ってしまうだなんて話はあまりに荒唐無稽ですし、中里キリさんもおっしゃる通り、まずありえないでしょう。

現実的に考えると、響と貴音を守らんがため、DSでは新規声優の採用は出来なかった、というのがせいぜいのオチにしか見えません。

DSの3人がもしも新人声優でしたら確かに、ほぼ間違いなく、響と貴音は食われてしまうでしょう。響と貴音は声優さんこそ表に沢山出ていますが、キャラクタとしては現状、SPだけに登場するライバルでしかありません。
(そもそも、ライバルキャラクタのために重要なはずの新人声優を2人も起用したことこそが驚きなのですが)

対してDSの3人は、曲りなりにもパッケージソフト1つの主役を張る子たちのようですから、立ち位置には大きな開きがあります。これで声優も新人起用が行われていれば、響と貴音が浮いてしまうことは避けられなかったでしょう。

これらを踏まえて考えると、765プロのキャラクタや響・貴音よりも、DSの3人の発売後の扱いの方が、個人的にはよほど心配ですね。
posted by バラック at 2009/06/18 08:10 [ コメントを修正する ]

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