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2017/05/30 18:08 |
ゲームの進化の焦点は入力デバイスへ
 6月2日~4日、ロサンゼルスで世界最大のゲーム・エンターテイメント見本市“E3 2009”が開催されました。ここ数年、規模縮小傾向だったE3ですが、今年はかつてに近い規模での開催となりました。国内ではさまざまな兼ね合いから東京ゲームショウなどには出展しない任天堂ですが、E3には参加。SCE、マイクロソフト、任天堂の3大ハードホルダーが揃って新発表を繰り広げる勝負の場がE3なのです。僕は2006年、同じくロサンゼルスで開催された縮小前最後のE3に参加したのですが、その時の会場は“次世代ハード”一色。プレイステーション3の発売時期と価格を発表(発売前に改定されましたが)したSCE、そしてゲームキューブの開発資源の流用により、『ゼルダ』『メトロイド』など錚々たるラインナップを揃え、Wiiの新しいゲームデバイスが大きな可能性を感じさせた任天堂、という感じでした。マイクロソフトは一年先行していたこともあり、2006年に関してはさほど存在感が無かったのが正直なところです。

 その後3年がたち、“次世代”と呼ばれたハードたちもかなりこなれてきました。今年のE3では、任天堂は「既存タイトルの続編を中心とした分厚いラインナップ」、SCEは「オンライン版FFXVIという巨大な目玉」を中心にすえてきました。マイクロソフトは「本日お見せするのは売り上げチャートやグラフではなく、未発表のゲーム 10本。」という鮮烈な挨拶からスタートし、隠し玉としてXbox 360版のメタルギアソリッドを発表するなど、プレゼンテーションの巧みさで他社を圧倒しました。個人的には、タイトルの豪華さなら任天堂も負けてはいなかったと思うのですが、やはりイメージ作りって大事ですよね。

 しかし、今回注目したいのは、やはりPS3のモーションコントローラとXbox 360の「Project Natal」です。既存のWiiなどで採用されているのに近いコントローラーデバイスとEyeToyの延長……といった印象のPS陣営に対し、マイクロソフトは“コントローラーが不要、プレイヤー自身がコントロールデバイス”というコンセプトを提唱。テレビの前で手ぶらで様々なゲームプレイを見せる姿をムービーで見せ、新しい何かが始まる予感、新たな時代を感じさせる技術という意味では、プレゼンテーションはマイクロソフトの圧勝に終わりました。ゲームにおけるインタラクティブな要素の分野ではSCEはマイクロソフトよりずっと先を走っていたはずですし、数年前の時点でPS3で『THE EYE OF JUDGMENT』など、カメラを用いたかなり先進的なシステム(=遊戯王のコミックの世界だった、カードモンスターの視覚化)にチャレンジしていました。ですが、任天堂がWiiで仕掛けた「映像ではなく、入力デバイスの変化による新しいゲーム表現」という戦争に対して、より鋭敏に反応して実用デモのレベルまで仕上げたマイクロソフトの奇襲が成功した、というところでしょう。SCEの開発チームは歯噛みしてるんじゃないでしょうか。特に、話題の焦点が映像美から入力デバイスに移る中、そのワンターム前のプレゼンそのものをしてしまった『FFXIII』チームは気の毒でした。もっとも話題の上では主に、自社の『FFXVI』に食われてましたけれども。

 ですが、本当に重要なのは今回のイベントにおける勝敗ではありません。これまではWiiの「枯れた安価な技術+斬新な入力デバイス+アイデア」というコンセプトに、「最新のゲーム・映像テクノロジー」で対抗するという他陣営、という構図でした。特に久夛良木さん体制下のSCEでは「こんだけものすっごい技術を詰め込んだハードなんだからユーザーはついてくるっしょ」という意識が見えていたように思えます。しかし、ここに来ての他ハードでの新規デバイスの採用は、立ち上げ後3年の前半戦では、Wiiが事実上勝利したことを認め、膝を折ったに等しい出来事です。しかし任天堂は安穏としてはいられません。なりふりかまわず新入力デバイスの導入に他社が踏み切ったことで、今後はXbox 360やPS3のハードスペックに物を言わせた新たなラインナップが登場することでしょう。純然たるハードとしてできること、できる表現で言えばWiiはPS3や360には太刀打ちできないわけで、少なくとも今後2年ほど、ゲームショウなどでは、任天堂は他陣営が見せる先進的な表現に対して、ブランド力とアイデアで対抗する、ちょっとつらい時期が続く可能性は高そうです。

 いずれにしても、「容量」と「処理能力」、そして「映像表現」という限られた分野での競争に終始してきたゲーム業界ですが、入力デバイスの分野に競争が持ち込まれたことで、今後飛躍的な進化を遂げる可能性があります。こうした「コントローラー以外の入力デバイスを用いる」というアイデア自体は1984年の時点で、すでにファミコンの『ワイルドガンマン』で実現されており、やっぱり横井軍平は怪物だと思うしかないのですが、今後数年の長足の進歩は、ゲーム性そのものを改革してくれるんじゃないかという予感があります。

 と、ここでちょっと脱線。

 いつの世も技術を発展させてきたのは、エロの分野です。日本でもPCにおける3D人体表現のジャンルでは、美少女ゲームメーカーのイリュージョンがちょっと別格のような扱いを受けてきました。やはりPCベースでがっつり力を入れて開発してる国内ゲームメーカーとなると、アダルトの方が強いですからね。そんな中、ちょっと気になるソフトが6月26日にTEATIMEより発売される『Tech48』です。なんとwebカメラを同梱し、フェイストラッキングシステムを搭載。画面の中のキャラクターが、スクリーンのこちらを見つめている状況を再現しています。カメラの前で左右に動けば視点がそのとおりに動き、画面に近づけばキスができ、下のほうに頭を下げればスカートの中を覗き込める(!)という、ある意味夢のシステムを搭載しているようです。

 ま、生まれたての技術ということでどれぐらいのことができるのか、まだわからない部分はあるのですが、こういう双方向性的な技術と、家庭用ゲーム機の入力デバイスの進化の流れを見ていると、ちょっと夢が膨らむ部分ではあります。たとえば『アイドルマスター2(か3)』では、ハイターッチ! がもっとインタラクティブにできるのではないか。プロデューサーさんのえっち! と怒られてしまうのではないか。その場合のゲームのレイティングはどうなってしまうのか。……夢と妄想は尽きません。
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2009/06/17 23:59 | Comments(1) | TrackBack(0) | 雑記(ゲーム系)

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コメント

まぁ、TEATIMEはイリュージョンの姉妹ブランドですしねぇ
posted by ・w・ at 2009/06/18 11:22 [ コメントを修正する ]

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