忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/11/23 19:44 |
磨かれる原石を見守る以上の楽しみって、なかなか無い。@アイマスDS
 『アイドルマスター ディアリースター』で中里の好みのキャラクターは? との問いに、今のところ5人中5人に「絵里。」との解答を頂いております。ななぜ。実際のところどうかは今のところ秘密として、アイマスDSの3人について最近ちょっと気になっていることについて書きたいと思います。テーマはズバリ“アイドルに歌唱力は必要か”。

 新しいアイドル、そして中の人を語る上で、結構取りざたされるパラメーターに“歌唱力”というものがあります。既存メンバーだと千早やあずさ、真などは比較的「歌唱力がある」と言われることが多いように思います。アイマスも4周年を迎え、ボーカルコンテンツとしても成熟した結果、「MASTER SPECIAL」シリーズなどでは、非常にテクニカルな楽曲も増えてきています。僕は結構カラオケ好きでそう下手でもないとは思うんですが、「黎明スターライン」や「livE」は全く歌いこなせないですね。「隣に」とかは声量や音域といったスペックの問題ですが、MSシリーズではもうちょっとテクニカルな意味での難曲が増えてますね。

 ですが、です。だから“アイマスに参入するアイドルはどんな楽曲も歌いこなせる歌唱力が必要”とは、僕は思いません。MSシリーズは、アイマスシリーズが4周年を迎え、各人が4年以上キャラと、アイマスソングと向かいあった上で投入されたシリーズです。各キャラクターの特性とスキルを音楽チームが十二分にわかった上で、今のこの子ならこれは歌える、との判断のもとゴーサインが出るわけです。その領域のスキルを、新規で入ってくる新人は備えているべきなのか? その意味で言えば、答えは明確にノーだと思います。

 では歌唱力は不必要なのか? そんなことはありません。知り合いに無印アイマスで僕の好きなキャラは、と聞いたら20人中18人ぐらいは千早と答えると思うのですが(2人ぐらいは響というと思います)、千早の魅力は歌唱の魅力と表現力にあると僕は思います。ただそれは「歌唱力があるからいい・偉い」のではなく、「歌唱力とそれをバックボーンにしたパーソナリティが魅力的」なだけです。極端な話、「歌がうまくて魅力的」と、「歌はうまくないけどがんばってて魅力的」は、等価だと個人的には思ってます。アイマスで言えば、前者の代表例は千早であり、後者の代表例は春香だと思います。何度も何度も言ってることですが、アイマスのライブを長い期間見る上での楽しさに中に人の成長や変化を見守るというのがあって、中村さんほど努力してうまくなった人はいないと思うのです。

 最近、「Prism」をリリースした下田麻美さんにお話を伺ったんですが、「歌のうまさとかでは歌手の人にはかなわない」とはっきり明言してるんですね。その上で、歌の技術的な巧拙よりも、「私は役者なので、歌の歌詞の中にこめるニュアンスや想いを表現したい」ということを話していたのが印象に残っています。キャラクターソングの中での役者としての表現については、釘宮さんも近いニュアンスの事を話していた覚えがあります。

 その上で、アイマスのアイドルたちの世界に飛び込む新人というキャラクター、立場、想いを表現するのに、高いスキルや完成された技術って、必要でしょうか? 場合によっては邪魔ですらあるんじゃないかと思います。持っている実力・表現の中で何を見せるか、どう成長するかが大事なのではないかと、思うのです。うまいけどつまらない人もいれば、決してうまくはないけどたまらなく魅力的な人だって、世の中にはいるはずです。DSの新人たちがはたしてどちらかは、実際にどういう表現を見せてくれるかを見て判断することだと思います。少なくとも、「アイマスガールズの一員としてがんばります!」「アイマスの歌が好きです」と、知らない世界に対して前向きに入ってこようとしている人たち、アイマスガールズが「新たな仲間」として紹介している人たちを、偏狭な縄張り意識で排斥しようとするのは、どうにも粋じゃないなぁと、思うのですよ。

 先日放送されたラジオ「花澤香菜のひとりでできるかな?」にて、絵里の「“HELLO!!”」ソロバージョンが紹介されました。個人的にはいい感じだと思います。その上で、花澤さんが『かんなぎ』や『セキレイ』で歌っている楽曲を色々聴きなおして予習しているのですが、個人的に強く印象に残ったのは、『セキレイ』OP「セキレイ」のライブバージョンです。セキレイのOPといえば、神前暁さんが手掛けた“田中公平先生テイストあふれる”楽曲なのですが、DVD特典としてライブ音源が収録されてるんですね。歌っているのは早見沙織さん、井上麻里奈さん、遠藤綾さん、そして草野こと花澤香菜さん。これがまた早見さん井上さん遠藤さんがうまいのです。特に早見沙織さんはアイム所属の18歳ということで、アイマスに今後関わってきたりしてと期待してたりもするのですが。

 そんな中花澤さんは、ちょっと力みが入ってかわいいジャイアンっぽくなってるのですが……それがマイナスかと言えばですね。なんかニコニコしてがんばれがんばれと応援したくなるのですよ。かわいいなあと。曲を一聴して大きく印象に残るポイントのひとつがそれなら、それはもう勝ちなんじゃないかと思います。東京ライブでは、キレッキレの戸松さんのダンスが印象的でしたが、それと同じぐらい、慣れないなりにがんばってる花澤さんも印象的でした。

 持てる中で何を見せ、どんな成長を見せるか。その意味で「新たにアイマスにやってくる新人さん」としては、花澤さんに一番注目してます。個人的には『ぽてまよ』のアフレコ取材をさせてもらったことがあるんですが、デビュー当時から比較して、こんなに演技が伸びてる人ってなかなかいないと思います。今後は“アイドル”花澤香菜さんにも個人的大注目なのです。
PR

2009/06/15 18:37 | Comments(6) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

花澤さんは、彼氏とのプリクラ流出事件の印象が強いし、戸松さんは超有名声優だし、
正直、あんまりキャラに色が付きすぎるキャスティングはしないでほしかったなあ・・・
という印象はあります

戸松さんのブログ見ると、どうも慣例どうり、リアルオーディションで演技や歌唱力を見て、中の人を決めるのではなく、オファー形式で出演が決まったようで。
キャラの適性でなく、いろんな大人の事情で決まったような印象も見え隠れします。

まあ、一年後には、なにもかもが、あたりまえになればいいですね
posted by NONAME at 2009/06/16 00:57 [ コメントを修正する ]
>ピノさん?
どうも、今書かれたような、ステレオタイプの色眼鏡で見ている人が多いことが落ち着かないのですよ。演じる側云々の前に、見る側が偏見と妄想のバイアスをかけすぎてるんじゃないかと。

基本僕は自分の目で見たものをベースに判断したいと思ってるんです。なので、実際の判断はDS版が具体的に見えてきてからのことになるのですが。

現状僕が眼にしたのは、本文にも書きましたが、「アイマスの一員として頑張ります」「アイマスの歌が好きでやよいの慕ったらずがたまらん」と好意的で前向きなスタンスでそろそろとアイマスの世界に入ってこようとしてる二十歳やそこらの女の子達の姿だけなので。

同じアイマスを愛する人たちの中に、粗探しと偏見の眼で新しい人たちを見ている人が見受けられるのは、悲しいです。無条件に受け入れようって言ってるんじゃないんですよ。彼女たちの演技や歌声、キャラとの向き合い方を見た上で、好きになったり嫌いになったりしようじゃないかと。

見えない聞こえない受け入れないでスルーしちゃうのは、アンフェアだしもったいない! って思うんです。
posted by なかざと at 2009/06/16 01:58 [ コメントを修正する ]
 今回は、現地で見られました。
 正直な感想として思ったことは「ああ、また荒れるなあ」と。3rdの961の件でも思ったことですが、荒れること自体は実のところ個人的には決して悲観していません。急激な変化を厭うこと自体は元々の場への愛着を示すものですし、肯定論と否定論がそれぞれに起こること自体はどちらかに偏って片方の見解を封殺するよりもむしろ健全だと考えるからです。
 まあ実際、前例を見る限りは時間を掛ければそれぞれに消化できるであろうことですし、少し喧々囂々の期間があっても良いのではなかろうかと思っている部分があります……ただし、それが中傷に発展したり、先ほど懸念した片方の見解を封殺する傾向が強い場合も多々あって、これが困りものなのですが。
 SPの時もそうですが、今回に関しても個人的には「選ばれた人」自体にはなんら悪い感情は持ち得ません。ぜひ頑張って下さい、楽しみにしています、それのみです。
 とはいえ、前に述べられているとおり「色の付いていない人を選ぶ」という方針を再三言い続けていた今までの選定基準からは外れた人選であり、また意地の悪い言い方をすればお披露目の場にすら欠席者を出さざるを得ない人選だった、とも言えます。
 声優さん自身の演技や姿勢ではなく、その辺りについて「人選」を司った関係者の意図と姿勢には若干の疑問を向けると共に、見きわめて行きたい部分は感じるところです。
 ……私個人としては「新たに入った声優の方を受け入れるかどうか」と「設定を組み込み、新規のキャラクターの追加を決め、声優を人選した関係者の意図について疑問を感じる」こととは別のこととして考える方がよいと思うのですが、往々にして否定論として一括りにされてしまいがちですので。
 そもそも、肯定否定どちらを採るにしろ、それを決めた側が何を思い、何を狙ってそうしたのかをもう少し正確に知ってからにしておきたいところなのですが……。
posted by Pugachev's Cobra at 2009/06/16 03:07 [ コメントを修正する ]
>Pugachev's Cobraさん
あ、すごくわかります。<選ぶ側と選ばれる側は別の話
実はその仕掛けの意図とタイミングに関する長文も書いたんですが、あまり立て続けなのもあれなので明日以降タイミングを見てアップしますw

ひとつだけ書くと、「色の付いていない人を選ぶ」はアイマス旗揚げの時、アイマスというコンテンツの色を出すための「方針」であって、アイマスが遵守しなければならない「ルール」では別に無いと思います。

立ち上げの時とは違う場所・違うコンテンツでの人選が、違った方針に基づくのは当然だと思います。その上で、既に役者としてのパーソナリティがある人を選ぶ功罪については明日また改めて。
posted by なかざと at 2009/06/16 03:28 [ コメントを修正する ]
 とりあえずは、一旦こちらの方で。
 選ぶ側と選ばれる側については、整理しておかないと一緒くたに語られてまとめて不満をぶつけられてしまいがちに見えるのです。
 本来選ぶ側である企画側が負うべき責任や不満までも、いわば象徴として祭り上げられた選ばれた側である声優さん方に矛先が向かっていくなんてこともなくはないわけで……というか、ありがちですし。
 逆に企画に対して(例えばキャスティングそのものはあくまでも企画側の権限であり責任だと考えます)疑問を持っているという場合にも、演者側である声優さんが与えられた仕事に努力している、という理由で口を閉ざすような方向になってしまうようでも困ると思いますけども。

 「方針」であって「ルール」ではない、という見解については一定の納得が出来ますが、しかしそれはそういう姿勢である、と公言されてようやく納得出来るか出来ないかの賛否の俎上に挙げられる話。
 まだ第一報の直後でもあり関係者が出てきて話す段階ではない……と思っているであろうことを考えるとファンコミュニティで多少の憶測や不安感から来る悲観論が流れることは継続性があるコンテンツの持病と思うもやむなしか……ぐらいに考えています。


 まあ、それはそれとして。
 中村さんの歌は上手い下手とかそんなところを論じる以前に「楽しい」という絶対的な価値観を満足させてくれるので。多分それが一番大事なことだと思います……っていうか、退場時のBGMでかかる音源だけであの一体感を演出してのけるなんぞ、それだけ好かれてないとできる芸当ではありませんよね。
 あと、蒼い鳥一曲丸ごと発表の布石に使ったやり口には、敢えて「なんと卑怯な!」という言葉をもって感嘆に替えさせていただきます(笑)。
posted by Pugachev's Cobra at 2009/06/16 23:07 [ コメントを修正する ]
3rdの移籍発表ではその後の曲全てが頭に全く残らなかったほど衝撃を受けましたし、SPに至ってはもうソフトも見たくないほどになりましたが、DSの発表で不満を出している人たちは現段階の情報でどこに不満があるのかさっぱり理解できないですね。

まあこれは、自分が声優オタクではなく、あくまでアイマスオタクだから、かもしれませんが。

追記
ただ、アイマスのこれまでのやり方に沿って判断すると、既存有名声優を起用したDSの新キャラクターは、もしかして使い捨てにされてしまう可能性もあり、そこは非常に残念ではあります。もちろん、といっても、そうなると決まったわけではありませんが。
posted by バラック at 2009/06/18 01:54 [ コメントを修正する ]

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<「876プロの新人」である意味。 | HOME | それでも三沢光晴は美しかった。>>
忍者ブログ[PR]