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2017/10/18 01:39 |
ノゲイラ、UFCヘビー級王座決定戦視聴レポ
 今回は格闘技の話。軽く専門用語連発するので、あまり興味のない人は雰囲気で読んでください。あ、おもいっきりネタバレですが、国内放送の予定ないので……。

 2月2日、米国マンダレイベイでUFC81が開催されました。UFCとは、「アルティメットファイティングチャンピオンシップ」の略で、投・極・打なんでもありの総合格闘技の大会です。いわゆるPRIDEみたいなものですね。違いはリングではなく、八角形の金網(オクタゴン)の中で行われることが特徴です。初期は、空手対忍者、カンフー対柔術のように、全く技術的接点のない格闘家同士が、噛み付き・目潰し以外なんでもありで凄惨なつぶしあいを演じる『グラップラー刃牙』の世界でした。今では若干ルールが緩和されていますが、それでも肘による攻撃が認められた、バイオレンスなルールなことはかわりません。初挑戦者は誰もが八角形の金網の悪魔に恐怖するこの戦場で15年前、屈強な格闘家を残らずなぎ倒し、第一回UFCトーナメントを制覇、世界に名をとどろかせた小兵の柔術衣の男が、ホイス・グレイシーでした。

 どうしても日本国内ではマイナーですが、PRIDEが倒れた今、世界最大・最強の総合格闘技団体はK-1でもHerosでも戦極でもやれんのかでもなく、UFCなのです。PRIDEの崩壊に伴い、多くの格闘家がUFCに流れ、その地位を磐石な物にしています。有名どころでは、ミルコ・クロコップが昨年挑戦。緒戦は勝利で飾ったものの、以後二戦を続けて落としています。そんなUFCに新たに登場したのが、PRIDEで絶対王者・ヒョードルと頂点を争ったわれらがミノタウロ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラです。UFCもPRIDEのビッグネームに期待してか、なんと二戦目にしてヘビー級暫定王者決定戦に挑戦です。「暫定」とはついていますが、現ヘビー級王者のランディ・クートゥアはUFCを既に離脱済。剥奪しないのは今後の法廷闘争を有利に進めるためと考えられますので、事実上の王座決定戦と言ってもいいでしょう。対戦相手はティム・シルビア。2mを越える体躯から繰り出される打撃のリーチとパワーはかなりのもので、過去2回ヘビー級王者に輝いている難敵です。ノゲイラは柔術出身にも関わらずボクシングテクもそこそこありますが、パワーとリーチがこれだけ違うとどう出るか、注目が集まる対戦です。

 なお、セミファイナルではWWEのスーパースター、ブロック・レスナーがUFC初挑戦。対戦相手はフランク・ミア。交通事故により戦線を離脱していたとはいえ、かつて、メインに出場するシルビアの腕を折ってUFCヘビー級王者に輝いた“ほんまもん”です。ところが戦前の予想に反し、レスナーは開始直後に物凄いテイクダウンを見せ、暴風のようなパウンドで元王者を圧倒……したのですが、あまりに動きが雑で、下から足関節をとられるとあっという間に膝・かかとを極められタップアウト。まさかの圧勝?→あっさり逆転という、わずか90秒の逆転劇でした。あんなにきれいに足関節をとられるガイジンは、パンクラスぐらいでしか見たことがありません。技術は雑で発展途上、ただし元アマレス全米大学選手権優勝の肩書きは伊達ではなく、冒頭で見せたテイクダウンの技術と、ステロイドを抜いてナチュラルな感じになった肉体は本物。ちゃんと練習すると大化けするかもしれません。見ごたえのある試合でしたが、客席にはアンダーテイカーやストーンコールド、セイブルらWWEスーパースターが大挙来場し、ある意味試合以上に豪華でした。しかし、カート・アングルの目の前でアンクルロックで負けるってのはどんな気分なんでしょう。

 さて、セミで脱線してしまいましたが、メインイベントです。以下観戦メモ。

▼メインイベント
UFC世界ヘビー級暫定王者決定戦 2008年2月2日、米国マンダレイベイイベントセンター
●ティム・シルビア(3R 1'28" フロントチョーク)アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ○
※ノゲイラがUFCヘビー級暫定王者に

 第1、第2ラウンドは、シルビアの良さとノゲイラのしぶとさが目立つ展開。とにかくシルビアの腰が重く、ノゲのずぶいタックルではグラウンドに入らせてもらえない。ボクシング勝負になると、シルビアのリーチが物を言う。単調なワンツーがばっすんばっすん入り、ノゲの打撃はシルビアが踏み込んできたタイミングでしかあたらない。ダメージが蓄積し、一時は出血するも、ノゲ死なない。本当にノゲの打たれ強さは異常。

 ミノタウロのマジックか炸裂したのは3R開始40秒。シルビアの膝裏に手を当て、倒れこみながら崩すと、シルビアノゲにのしかかる形で前のめりに倒れる。カニばさみを手でやる感じというか、プロレスの丸め込みっぽい。下になったノゲイラは、両足でシルビアを挟み込むガードポジションへ。逃れようとするシルビアの手足を蜘蛛のように絡めとり、そのままリバースしてノゲイラが上になる。するとそこから、下半身を一瞬で捌いて、サイドポジション(袈裟固めっぽい形)ヘ。長い腕を絡めとりながらシルビアを暴れさせ、シルビアが上体のバネで抜け出そうと体を返した一瞬に、回転しながら巻き込んで首を取る例のムーブで、フロントチョークががっちり入りました。シルビアもう勘弁してくれよって感じですぐタップです。

 寝技に入ってからは完全な詰め将棋でした。倒す瞬間、リバースする瞬間など、常にシルビアの膝裏を取ってコントロールしてたのが印象的。パワーとリーチで上回る相手でも、コントロールできる一点があるってことですね。ま、一旦倒せばこうなります。ああ、やはり寝技で獲れる選手は美しい。

 メインイベントは殴られ、血を流し、どれほどの劣勢でも決して折れないノゲイラの不屈と、グラウンドでの魔術めいたテクニックの両方が見られるお得な試合でした。しかし、前戦のヒーリング戦でも薄氷の勝利でしたし、オクタゴンで戦うには、よりスタンドでの技術の向上が必要な気がします。あれじゃダメージの蓄積ですぐ潰れます。

 ああしかし、なんでUFC日本では放送しないのかなぁ。ミルコやノゲイラももちろんですが、来月1日には、UFCミドル級では敵なしの王者アンテウソン・シウバに、リングスのKOK初代覇者にしてPRIDE二階級制覇のダン・ヘンダーソンが一階級落として挑戦します。こんな面白いコンテンツを放送せず、芸能人や相撲取りの喧嘩が放送されている国内のお寒い状況は、なんとかならないでしょうか。
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2008/02/11 21:26 | Comments(3) | TrackBack(0) | 格闘技

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コメント

えーっと、参戦したのは「元」WWEのスーパースター「ブロック・レスナー」ですよね?
posted by MMM at 2008/02/11 23:29 [ コメントを修正する ]
ミルコはかつてシルビアをノルキヤみたいなもんだろと言ったそうですが
とんでもない話ですね。
ノゲファンは冷や汗だらだらの試合でした。
posted by irikoda at 2008/02/13 06:47 [ コメントを修正する ]
おもしろいブログですね。また来ます。
posted by 出会い系で人妻ゲット URL at 2011/08/17 04:00 [ コメントを修正する ]

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