ニコニコでは本日更新の「THE IDOLM@STER RADIO」で、如月千早役で、4月22日に「Day by Day」でメジャーデビューする今井麻美さんが歌う「arcadia」が初公開されました。この楽曲の作曲を担当したのが、Elements Gardenの上松範康さんです。「あげまつ のりやす」さんと読みます。うえまつさんはFF音楽の人なので間違えないようにしましょう。さて、この「arcadia」がとんでもない名曲なので、発売前後は話題になると思います。ただ、その時に自分でも思わず使ってしまいそうな言い回しが「Elements Gardenらしさあふれる」とか「Elements Gardenならではのサウンド」などの表現です。
わかる人にはこれで一発だと思うのですが、わからない人は「だからそのならではを説明するのがてめーの仕事だろうが」と思われること必定なので、ここは自分で先に説明しておくことにします。あくまでもエレガを知らない、音楽にもあまり詳しくない人向けの説明ですのでご了承ください。
さて、Elements Gardenらしさとは何か? を考えた場合、まず第一に出てくるのがストリングスの多用でしょう。ストリングス=ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの弦楽器のことで、ポップスやロックなどのクラシック以外のジャンルでこうした楽器を使うときに「ストリングスを用いた」といった使い方をします。Elements Gardenの曲では弦楽器、ピアノ、重ためのギターなどを用いて、壮大な交響曲のような音作りをする傾向があり、その特徴がもっとも顕著なのが上松範康さんと言えるでしょう。
そしてElements Gardenのもうひとつの特徴として、主題歌としての王道を決して外さず、サビに至るまでの楽曲のテンションの盛り上げと、サビのキャッチーさを非常に大事にしているところです。単にアーティスティックな方向に行くのではなく、アニソンゲーソンとしてのツボというか、魂を入れてくるところが人気の秘密なのかなと思っています。
Elements Garden楽曲を表現する言葉に「日本ファルコムっぽい」などと聞くことがありますが、ストリングスを基調にした壮大なサウンドで、まっとうに主題歌作りを志向すると、目指す方向は似てくるのかもしれませんね。
Elements Gardenの曲はあまり意識して聴いたことがないという人は、水樹奈々さんの「ETERNAL BLAZE」「Justice to Believe」、榊原ゆいさんの「片翼のイカロス」などを聴くと、なんとなくElements Gardenの上松さんらしさがピンと来るのではないかと思います。「arcadia」に近いフォークロアっぽさがあるのは「Justice to Believe」でしょうか。ちょいマイナーなところでは、『PRINCESS WARTZ』のOP「Dissonant Chord」は燃える美少女ゲーム主題歌の最高峰だと個人的に思います。
今は上松さんの楽曲を紹介しましたが、Elements Gardenで上松さんと双璧を成す人気なのが、菊田大介さん。こちらは「純白サンクチュアリィ」や「雨上がりの花よ咲け」などのランティス移籍後の茅原実里さんの代表曲の数々や、栗林みな実さんの「Love Jump」などを手がけています。Elements Gardenといえばやはりこの2人で、それに水樹奈々さんの「残光のガイア」作曲の藤間仁さん、「冒険でしょでしょ?」編曲を担当した藤田淳平さんの名が続く感じでしょうか。
さて、Elements Gardenの楽曲をつらつらとあげたところでお気づきだと思いますが、歌ってるのが本当に錚々たる面々です。これは知名度的に名前があがりやすいのももちろんなのですが、それ以上に、Elements Gardenの曲の特性があると思います。とにかく壮大で世界観を提示する音なので、凡庸なボーカルでは声が音に負けてしまうんですね。そのために歌い手には歌声で物語を語れる、表現力と艶のある歌い手でなければならない。その条件を備える人となると、やはり歌姫としての評価の高い人の名が並ぶことになるわけですね。そんな手ごわいElements Gardenがかなり本気出した音である「arcadia」が、“如月千早”の歌声にあまりにもしっくりと馴染んでいるのは一プロデューサーとしてなんだか嬉しくもあり。元々、Elements Gardenの詩自体が「汚れた大人はちょっと気恥ずかしくなるぐらいの王道(中二的)」をまっすぐ行く傾向があるだけに、半ば虚構、半ば実在の存在である“如月千早”という存在との相性はいいのかもしれません。もちろん、それを支える4月22日に「Day by Day」でメジャーデビューする今井麻美さんの歌唱力が大きなウェイトを占めているのは言うまでもありません。
ここにきてやっぱりアイマスかよとは言われると思うのですが、「arcadia」はほんとにいい曲なので、Elements Garden好きの人は試しに聴いてみてくれると嬉しいです。しかし「arcadia」、個人的にはシングルカットしてタイアップが取れれば、大台が狙えるクラスの楽曲だと思うんですが。こういうのをキャラソンアルバムにほおりこんでくるところがコロムビアミュージックとアイマスサウンドチームのおそろしいところです。
MASTER SPECIAL01では「乙女よ大志を抱け!!」にちょっとビッグバンド風味を入れてみたり、MASTER SPECIAL02では「livE」をテクノ気味にチューニングしてみたりと、常に貪欲に音の幅を広げようとしているところが、アイマスの歌に対する信頼に繋がってるのだなぁと思う今日この頃です。
……あれ?
ええと。Elements Gardenの話でした。
何の話してても最後はアイマスに着地するのって、よくある話ですよね?
わかる人にはこれで一発だと思うのですが、わからない人は「だからそのならではを説明するのがてめーの仕事だろうが」と思われること必定なので、ここは自分で先に説明しておくことにします。あくまでもエレガを知らない、音楽にもあまり詳しくない人向けの説明ですのでご了承ください。
さて、Elements Gardenらしさとは何か? を考えた場合、まず第一に出てくるのがストリングスの多用でしょう。ストリングス=ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの弦楽器のことで、ポップスやロックなどのクラシック以外のジャンルでこうした楽器を使うときに「ストリングスを用いた」といった使い方をします。Elements Gardenの曲では弦楽器、ピアノ、重ためのギターなどを用いて、壮大な交響曲のような音作りをする傾向があり、その特徴がもっとも顕著なのが上松範康さんと言えるでしょう。
そしてElements Gardenのもうひとつの特徴として、主題歌としての王道を決して外さず、サビに至るまでの楽曲のテンションの盛り上げと、サビのキャッチーさを非常に大事にしているところです。単にアーティスティックな方向に行くのではなく、アニソンゲーソンとしてのツボというか、魂を入れてくるところが人気の秘密なのかなと思っています。
Elements Garden楽曲を表現する言葉に「日本ファルコムっぽい」などと聞くことがありますが、ストリングスを基調にした壮大なサウンドで、まっとうに主題歌作りを志向すると、目指す方向は似てくるのかもしれませんね。
Elements Gardenの曲はあまり意識して聴いたことがないという人は、水樹奈々さんの「ETERNAL BLAZE」「Justice to Believe」、榊原ゆいさんの「片翼のイカロス」などを聴くと、なんとなくElements Gardenの上松さんらしさがピンと来るのではないかと思います。「arcadia」に近いフォークロアっぽさがあるのは「Justice to Believe」でしょうか。ちょいマイナーなところでは、『PRINCESS WARTZ』のOP「Dissonant Chord」は燃える美少女ゲーム主題歌の最高峰だと個人的に思います。
今は上松さんの楽曲を紹介しましたが、Elements Gardenで上松さんと双璧を成す人気なのが、菊田大介さん。こちらは「純白サンクチュアリィ」や「雨上がりの花よ咲け」などのランティス移籍後の茅原実里さんの代表曲の数々や、栗林みな実さんの「Love Jump」などを手がけています。Elements Gardenといえばやはりこの2人で、それに水樹奈々さんの「残光のガイア」作曲の藤間仁さん、「冒険でしょでしょ?」編曲を担当した藤田淳平さんの名が続く感じでしょうか。
さて、Elements Gardenの楽曲をつらつらとあげたところでお気づきだと思いますが、歌ってるのが本当に錚々たる面々です。これは知名度的に名前があがりやすいのももちろんなのですが、それ以上に、Elements Gardenの曲の特性があると思います。とにかく壮大で世界観を提示する音なので、凡庸なボーカルでは声が音に負けてしまうんですね。そのために歌い手には歌声で物語を語れる、表現力と艶のある歌い手でなければならない。その条件を備える人となると、やはり歌姫としての評価の高い人の名が並ぶことになるわけですね。そんな手ごわいElements Gardenがかなり本気出した音である「arcadia」が、“如月千早”の歌声にあまりにもしっくりと馴染んでいるのは一プロデューサーとしてなんだか嬉しくもあり。元々、Elements Gardenの詩自体が「汚れた大人はちょっと気恥ずかしくなるぐらいの王道(中二的)」をまっすぐ行く傾向があるだけに、半ば虚構、半ば実在の存在である“如月千早”という存在との相性はいいのかもしれません。もちろん、それを支える4月22日に「Day by Day」でメジャーデビューする今井麻美さんの歌唱力が大きなウェイトを占めているのは言うまでもありません。
ここにきてやっぱりアイマスかよとは言われると思うのですが、「arcadia」はほんとにいい曲なので、Elements Garden好きの人は試しに聴いてみてくれると嬉しいです。しかし「arcadia」、個人的にはシングルカットしてタイアップが取れれば、大台が狙えるクラスの楽曲だと思うんですが。こういうのをキャラソンアルバムにほおりこんでくるところがコロムビアミュージックとアイマスサウンドチームのおそろしいところです。
MASTER SPECIAL01では「乙女よ大志を抱け!!」にちょっとビッグバンド風味を入れてみたり、MASTER SPECIAL02では「livE」をテクノ気味にチューニングしてみたりと、常に貪欲に音の幅を広げようとしているところが、アイマスの歌に対する信頼に繋がってるのだなぁと思う今日この頃です。
……あれ?
ええと。Elements Gardenの話でした。
何の話してても最後はアイマスに着地するのって、よくある話ですよね?
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と読みましたが、
arcadiaは確かに上松氏の”作曲”ですが、
”サウンド”たる”編曲”は中山真斗です。
arcadia=エレガサウンドですが、arcadia≠上松サウンド
だと思います。
正直arcadiaは編曲が少々物足りなかったですw