皆さん、レッスルしてますか? トライファーストから11月6日に発売された『レッスルエンジェルスサバイバー2』のことでございます。女子プロレスSLGというかなりニッチなジャンルなので、サイトで取り上げるのはどうかな、と思ってたのですが、“秋葉原でレッスルエンジェルスサバイバー2絶滅”との噂を聞き、やっぱりオタにも需要はあるんだなぁ……と思い色々書いてみることにしました。
『レッスルエンジェルスサバイバー2』を知らない人のために説明すると、レッスルエンジェルスは16年の歴史を持つ女子プロレスゲームで、『レッスルエンジェルスサバイバー2は団体経営SLGという位置づけになっています。レスラーを発掘して、なだめすかし、コーチをつけて鍛え上げ、試合を重ねてマット界の頂点を目指す、というゲームです。難易度調整もついており、潤沢な資金を持ってはじめられるLV.1から、カツカツな団体経営が楽しめるLV.3まで選べるので初心者にも安心。ただいま僕は、「LV.3で女子プロレス黎明期、他団体は強い順から4つ選択、自前で発掘してきた15歳の新人だけ(+ガイジン)だけで団体運営」というマゾプレイを実施しております。さて、なぜこの女子プロレスゲーなんてニッチジャンルが好評なのか。その一端を知るために、うちの団体のメンバーを公開してみたいと思います。
LV.3女子プロレス黎明期スタート、5年目4月
団体名:NineLives
本拠地:東京
所属レスラー:
ソニック・キャット(CV:斎藤千和)
ボンバー来島(CV:野田順子)
桜井千里(CV:水樹奈々)
菊池理宇(CV:水樹奈々)
小川ひかる(CV:柚木涼香)
佐尾山 幸音鈴(CV:斎藤千和)
ディアナ・ライアル(CV:柚木涼香)
永原ちづる(CV:豊口めぐみ)
という構成。やたら声優さんがかぶってるのは気のせいです。気のせいですってば。こうして見てもらえばわかるとおり、まず声優さんが異常に豪華です。兼役はありますが、基本は二役。皆さんキャラクターによって演じ分けをちゃんとしていて、たとえば水樹奈々さんなら菊池理宇はさわやかな特攻系元気ハツラツとした感じで、桜井千里は淡々とした感情レス系の…ええと、『リリカルなのは』の次回予告で、きっとフェイトちゃんが悲しい目に合いそうなテンションの水樹奈々さんみたいな感じです。
他にも高笑い系お嬢様ただしパワー馬鹿ただし頭も馬鹿のビューティ市ヶ谷がたかはし智秋さん、関節職人南 利美が沢城みゆきさん、強さにストイックで芯の強いサンダー龍子に渡辺明乃さん、周囲とのコミュニケーションが苦手だが芯は熱い孤高の天才姫が桑島法子さん、地獄少女みたいなキャラが能登麻美子さん、黒魔術キャラや鬱入ってそうなキャラが後藤沙緒里さんなどなど、ツボを押さえすぎておなかいっぱいです。前回レッスルエンジェルスサバイバー1が発売されたとき、豪華キャストを見て「これで賢プロ三人娘あたり参戦したら若手女性声優オールスター戦じゃね?」と話していたんですが、今回きっちり生天目仁美さんと伊藤静さんが参戦してきました。メインどころの声優を列記すると、
浅川悠、浅野真澄、伊藤静、植田佳奈、大原さやか、折笠富美子、川澄綾子、神田朱未、桑島法子、桑谷夏子、後藤沙緒里、後藤邑子、小林沙苗、斉藤貴美子、斎藤千和、沢城みゆき、下屋則子、篠原恵美、白石涼子、進藤尚美、たかはし智秋、田中敦子、冬馬由美、豊口めぐみ、中原麻衣、生天目仁美 (出演者) 野田順子、能登麻美子、野中藍、久川綾 、広橋涼、福圓美里、松岡由貴、水樹奈々、雪野五月、柚木涼香、渡辺明乃etc
といった具合です。兼役が多いので×2がおおいです。結構セリフのカットインとかも多くて、これだけの豪華声優のレスラーたちから好きなように俺団体を作れるのですから、そりゃ秋葉原でも人気ですな。好感度を上げていくと、ちょいとギャルゲーテイストなイベントが入ることもあります。ただし、その比率は決して高くないのでご注意を。ごく普通の女子プロレスゲームとして楽しんでいるところに、時々不意打ちのようにギャルゲー的イベントが起こるのがよいのです。いわゆる、少年誌のエロは嬉しいの法則です。先日桑谷夏子さん演じる藤島瞳が西陣織をねだりに来たときは、「なんだこのピッチ、結婚してくれ!」と叫びそうになりました。
そして、もうひとつ忘れてはならないのが、その気になれば、ゲームとしてやり込みの要素がかなり深いということです。この、その気になればというのが重要で、LV.1スタートで人気選手を集めて海外の強豪団体と提携していけば、試合はスキップ中心でも初心者でも結構簡単に俺TUEEE気分を味わうことができます。ですがこだわろうと思えば、「桜井千里は打撃と関節系。序盤はローキックやドラゴンスクリュー、足4の字で試合を組み立てて足にダメージを与え、フィニッシュはアキレス腱固めかSTF」みたいな組み立ても細かくできます。ドロップキックは名前だけ低空ドロップキックにしました。足にダメージは入らないけど、それっぽくてかっこいいからです。試合の組み立てはあくまでプロレスリング。一方的に相手を潰す試合はしませんし、マッチメイクも流れを考えます。他団体に殴りこみをかけると、CPUもちゃんと数ヵ月後には殴りこんできます。他団体のベルトをとったら数シリーズ後にはちゃんと返す算段を考える、みたいな「プロレス的なこと」にもかなりこだわれるのです。
初心者でもドッロドロのマニアでも、楽しめるバランスと奥行き。萌える絵と豪華声優。練りこまれた育成システム。これは久しぶりに買いのゲームだと思います。
●レッスルエンジェルス略史
レッスルエンジェルスと言えば、権利関係が二転三転した作品の代名詞です。初代PC版『レッスルエンジェルス』が株式会社グレイトから発売されたのは、1992年のころ。実はこのころは、“水着はぎデスマッチ”の要素があるエロゲーでした。ソフ倫発足前なので18禁指定は受けていませんが、んー、ゲーセンの脱衣麻雀ぐらいのエロさです。レッスルエンジェルスシリーズは2、3、SPECIALと新作をリリース。3では団体経営の要素が加わり、今のレッスルの原型ができました。マイティ祐希子、ビューティ市ヶ谷、南利美、パンサー理沙子、菊池理宇、武藤めぐみ、結城千種、永原ちづるなどのレギュラーキャラたちはこの頃からおなじみです。このレッスルエンジェルス1から3までは、後にK.S.Sが、全年齢版でストーリー性を高めた『レッスルエンジェルスV1、V2、V3』としてリメイクしています。
しかし、現在30歳前後のファンにとって、レッスルの知名度を決定的にあげたのは、1994年にスーパーファミコンに移植され、イマジニアから発売された『SUPERレッスルエンジェルス』でしょう。この時点で現在のゲームシステムの土台はほぼ出来上がっており、今と比べては絵的なしょぼさは否めないものの、当時僕らは猿のようにやりこんでおり、3人までですが対戦も可能だったので、桃鉄状態でやりこんでいた覚えがあります。当時のグラフィックだとサンダー龍子がかわいかったです(うるせぇ)。
リリースされるたびに会社が変わるのがレッスルエンジェルスの特徴ですが、2006年、プレイステーション2で満を持して発売されたのがサクセスの『レッスルエンジェルス・サバイバー』です。完成されつつあった基本のシステムをそのまま継承して細部をチューンするに留め、そのかわり予算の大半をグラフィックと声優に投じるという、大変わかっている選択。そして今回、さらにその路線を推し進めたのが、トライファーストから発売された『レッスルエンジェルス・サバイバー2』というわけなのです。
●もうひとつの新日本女子プロレス
スーパーファミコン版の発売からサバイバーまで10年以上。権利関係が錯綜する中、レッスルエンジェルスというコンテンツを支えてきたのは草の根のファンの応援と愛情でした。そうした非オフィシャルのファン活動が長かった土壌が影響しているのか、レッスルサバイバー2では普通ではちょっと考えられないコラボレーションが実現しています。
オタ兼プロレスファンの間でちょっと有名な作品に、テーブルトークRPGの『GURPSリング★ドリーム』というものがあります。レッスルのスーパーファミコン版と同時期に発売されたこの作品は、プロレスの熱さとキャラクター性を再現すべく、もはやベースとなったシステムが原形をとどめないぐらいこだわって作られており、全国のプロレス者オタたちを狂喜させました。そのリンドリのオフィシャル団体“新日本女子プロレス”の人気ナンバーワンキャラクターが、音速ヒロイン“ソニックキャット”であり、その愛弟子で、新日本女子プロレス最後の二冠チャンピオンがサバンナの黒豹“ディアナ・ライアル”なのです。
リンドリを手がけたスタジオ実験室(当時)のでいしろうさんとは、2000年~2004年頃、「Wrestle Princess 21」という女子プロレスCGIゲームで一緒のユニットを組んだりしてよく遊んでもらったんですが、その後疎遠になっておりまして。数年後にサバイバー2でソニックとディアナの名前、そしてスタッフロールのでいしろうさんを見つけた時はお茶を吹くかと思いました。その後でいさんは携帯版の『レッスルエンジェルス』とかにも関わってたみたいで、自分のアンテナの低さに恥じ入った次第です。どうしても携帯コンテンツはチェックから外れちゃうですよね……。
ともあれ、いかにスタッフにでいさんが加わったからとはいえ、全く別のゲームの“新日本女子プロレス”からキャラクターを受け入れたサバイバーチームの懐の深さに感服です。流石でいさんが関わってるだけあって、ソニのキャラクターは完璧にソニのまま。それを演じる斎藤千和さんがもうね……完璧のそのまた上をいく演技とイメージの再現っぷりに、完全にやられてしまいました。ソニはとても愛い奴で、しかもわりと簡単に人気Sに駆け上がるので、おすすめです。使ってあげてください。ディアナの方は、原作とはちょっとイメチェンしてますね。やっぱりナディア肌で日本語カタコトってのは色々問題があったりするんでしょうか。ややイメチェンをして色白になってるものの、健気さはそのまま、へそのエロさは5倍増しな感じなので無問題です。
リンドリファンとしては、レッスルのフォーマット上でソニが使えるのは夢のまた夢のようでした。でもリンドリ、他にもいいキャラが多いんてすよね。スパイダー菊池や“静かなるドラゴン”日高さんなんかもいいキャラなんで、次作で登場しないかなーと願っております。これだけオリジナルキャラクターが増えた現レッスルなら、違和感なく混ざれると思うんですが、いかがでしょうか。
そんな感じでつらつら書いてきましたが、『レッスルエンジェルスサバイバー2』、面白いのでみんなやろうぜ。そして徹夜で対戦プレイしてくれる人を募集します。そんな感じでした。
------------------------
10月末発売 GAME JAPAN12月号 『鉄人中里のMJ4極め道R』第6回掲載されてます。
11/07発売 MJ4攻略大全前半の方と板倉・綾瀬プロへのインタビューとか担当しました。
11/10発売 アニメージュ12月号 毎月担当してるnetコラムで初音ミクについて書きました。藤田咲さんと下田麻美さんのイベントのときの写真も。ちっこいけど。
『レッスルエンジェルスサバイバー2』を知らない人のために説明すると、レッスルエンジェルスは16年の歴史を持つ女子プロレスゲームで、『レッスルエンジェルスサバイバー2は団体経営SLGという位置づけになっています。レスラーを発掘して、なだめすかし、コーチをつけて鍛え上げ、試合を重ねてマット界の頂点を目指す、というゲームです。難易度調整もついており、潤沢な資金を持ってはじめられるLV.1から、カツカツな団体経営が楽しめるLV.3まで選べるので初心者にも安心。ただいま僕は、「LV.3で女子プロレス黎明期、他団体は強い順から4つ選択、自前で発掘してきた15歳の新人だけ(+ガイジン)だけで団体運営」というマゾプレイを実施しております。さて、なぜこの女子プロレスゲーなんてニッチジャンルが好評なのか。その一端を知るために、うちの団体のメンバーを公開してみたいと思います。
LV.3女子プロレス黎明期スタート、5年目4月
団体名:NineLives
本拠地:東京
所属レスラー:
ソニック・キャット(CV:斎藤千和)
ボンバー来島(CV:野田順子)
桜井千里(CV:水樹奈々)
菊池理宇(CV:水樹奈々)
小川ひかる(CV:柚木涼香)
佐尾山 幸音鈴(CV:斎藤千和)
ディアナ・ライアル(CV:柚木涼香)
永原ちづる(CV:豊口めぐみ)
という構成。やたら声優さんがかぶってるのは気のせいです。気のせいですってば。こうして見てもらえばわかるとおり、まず声優さんが異常に豪華です。兼役はありますが、基本は二役。皆さんキャラクターによって演じ分けをちゃんとしていて、たとえば水樹奈々さんなら菊池理宇はさわやかな特攻系元気ハツラツとした感じで、桜井千里は淡々とした感情レス系の…ええと、『リリカルなのは』の次回予告で、きっとフェイトちゃんが悲しい目に合いそうなテンションの水樹奈々さんみたいな感じです。
他にも高笑い系お嬢様ただしパワー馬鹿ただし頭も馬鹿のビューティ市ヶ谷がたかはし智秋さん、関節職人南 利美が沢城みゆきさん、強さにストイックで芯の強いサンダー龍子に渡辺明乃さん、周囲とのコミュニケーションが苦手だが芯は熱い孤高の天才姫が桑島法子さん、地獄少女みたいなキャラが能登麻美子さん、黒魔術キャラや鬱入ってそうなキャラが後藤沙緒里さんなどなど、ツボを押さえすぎておなかいっぱいです。前回レッスルエンジェルスサバイバー1が発売されたとき、豪華キャストを見て「これで賢プロ三人娘あたり参戦したら若手女性声優オールスター戦じゃね?」と話していたんですが、今回きっちり生天目仁美さんと伊藤静さんが参戦してきました。メインどころの声優を列記すると、
浅川悠、浅野真澄、伊藤静、植田佳奈、大原さやか、折笠富美子、川澄綾子、神田朱未、桑島法子、桑谷夏子、後藤沙緒里、後藤邑子、小林沙苗、斉藤貴美子、斎藤千和、沢城みゆき、下屋則子、篠原恵美、白石涼子、進藤尚美、たかはし智秋、田中敦子、冬馬由美、豊口めぐみ、中原麻衣、生天目仁美 (出演者) 野田順子、能登麻美子、野中藍、久川綾 、広橋涼、福圓美里、松岡由貴、水樹奈々、雪野五月、柚木涼香、渡辺明乃etc
といった具合です。兼役が多いので×2がおおいです。結構セリフのカットインとかも多くて、これだけの豪華声優のレスラーたちから好きなように俺団体を作れるのですから、そりゃ秋葉原でも人気ですな。好感度を上げていくと、ちょいとギャルゲーテイストなイベントが入ることもあります。ただし、その比率は決して高くないのでご注意を。ごく普通の女子プロレスゲームとして楽しんでいるところに、時々不意打ちのようにギャルゲー的イベントが起こるのがよいのです。いわゆる、少年誌のエロは嬉しいの法則です。先日桑谷夏子さん演じる藤島瞳が西陣織をねだりに来たときは、「なんだこのピッチ、結婚してくれ!」と叫びそうになりました。
そして、もうひとつ忘れてはならないのが、その気になれば、ゲームとしてやり込みの要素がかなり深いということです。この、その気になればというのが重要で、LV.1スタートで人気選手を集めて海外の強豪団体と提携していけば、試合はスキップ中心でも初心者でも結構簡単に俺TUEEE気分を味わうことができます。ですがこだわろうと思えば、「桜井千里は打撃と関節系。序盤はローキックやドラゴンスクリュー、足4の字で試合を組み立てて足にダメージを与え、フィニッシュはアキレス腱固めかSTF」みたいな組み立ても細かくできます。ドロップキックは名前だけ低空ドロップキックにしました。足にダメージは入らないけど、それっぽくてかっこいいからです。試合の組み立てはあくまでプロレスリング。一方的に相手を潰す試合はしませんし、マッチメイクも流れを考えます。他団体に殴りこみをかけると、CPUもちゃんと数ヵ月後には殴りこんできます。他団体のベルトをとったら数シリーズ後にはちゃんと返す算段を考える、みたいな「プロレス的なこと」にもかなりこだわれるのです。
初心者でもドッロドロのマニアでも、楽しめるバランスと奥行き。萌える絵と豪華声優。練りこまれた育成システム。これは久しぶりに買いのゲームだと思います。
●レッスルエンジェルス略史
レッスルエンジェルスと言えば、権利関係が二転三転した作品の代名詞です。初代PC版『レッスルエンジェルス』が株式会社グレイトから発売されたのは、1992年のころ。実はこのころは、“水着はぎデスマッチ”の要素があるエロゲーでした。ソフ倫発足前なので18禁指定は受けていませんが、んー、ゲーセンの脱衣麻雀ぐらいのエロさです。レッスルエンジェルスシリーズは2、3、SPECIALと新作をリリース。3では団体経営の要素が加わり、今のレッスルの原型ができました。マイティ祐希子、ビューティ市ヶ谷、南利美、パンサー理沙子、菊池理宇、武藤めぐみ、結城千種、永原ちづるなどのレギュラーキャラたちはこの頃からおなじみです。このレッスルエンジェルス1から3までは、後にK.S.Sが、全年齢版でストーリー性を高めた『レッスルエンジェルスV1、V2、V3』としてリメイクしています。
しかし、現在30歳前後のファンにとって、レッスルの知名度を決定的にあげたのは、1994年にスーパーファミコンに移植され、イマジニアから発売された『SUPERレッスルエンジェルス』でしょう。この時点で現在のゲームシステムの土台はほぼ出来上がっており、今と比べては絵的なしょぼさは否めないものの、当時僕らは猿のようにやりこんでおり、3人までですが対戦も可能だったので、桃鉄状態でやりこんでいた覚えがあります。当時のグラフィックだとサンダー龍子がかわいかったです(うるせぇ)。
リリースされるたびに会社が変わるのがレッスルエンジェルスの特徴ですが、2006年、プレイステーション2で満を持して発売されたのがサクセスの『レッスルエンジェルス・サバイバー』です。完成されつつあった基本のシステムをそのまま継承して細部をチューンするに留め、そのかわり予算の大半をグラフィックと声優に投じるという、大変わかっている選択。そして今回、さらにその路線を推し進めたのが、トライファーストから発売された『レッスルエンジェルス・サバイバー2』というわけなのです。
●もうひとつの新日本女子プロレス
スーパーファミコン版の発売からサバイバーまで10年以上。権利関係が錯綜する中、レッスルエンジェルスというコンテンツを支えてきたのは草の根のファンの応援と愛情でした。そうした非オフィシャルのファン活動が長かった土壌が影響しているのか、レッスルサバイバー2では普通ではちょっと考えられないコラボレーションが実現しています。
オタ兼プロレスファンの間でちょっと有名な作品に、テーブルトークRPGの『GURPSリング★ドリーム』というものがあります。レッスルのスーパーファミコン版と同時期に発売されたこの作品は、プロレスの熱さとキャラクター性を再現すべく、もはやベースとなったシステムが原形をとどめないぐらいこだわって作られており、全国のプロレス者オタたちを狂喜させました。そのリンドリのオフィシャル団体“新日本女子プロレス”の人気ナンバーワンキャラクターが、音速ヒロイン“ソニックキャット”であり、その愛弟子で、新日本女子プロレス最後の二冠チャンピオンがサバンナの黒豹“ディアナ・ライアル”なのです。
リンドリを手がけたスタジオ実験室(当時)のでいしろうさんとは、2000年~2004年頃、「Wrestle Princess 21」という女子プロレスCGIゲームで一緒のユニットを組んだりしてよく遊んでもらったんですが、その後疎遠になっておりまして。数年後にサバイバー2でソニックとディアナの名前、そしてスタッフロールのでいしろうさんを見つけた時はお茶を吹くかと思いました。その後でいさんは携帯版の『レッスルエンジェルス』とかにも関わってたみたいで、自分のアンテナの低さに恥じ入った次第です。どうしても携帯コンテンツはチェックから外れちゃうですよね……。
ともあれ、いかにスタッフにでいさんが加わったからとはいえ、全く別のゲームの“新日本女子プロレス”からキャラクターを受け入れたサバイバーチームの懐の深さに感服です。流石でいさんが関わってるだけあって、ソニのキャラクターは完璧にソニのまま。それを演じる斎藤千和さんがもうね……完璧のそのまた上をいく演技とイメージの再現っぷりに、完全にやられてしまいました。ソニはとても愛い奴で、しかもわりと簡単に人気Sに駆け上がるので、おすすめです。使ってあげてください。ディアナの方は、原作とはちょっとイメチェンしてますね。やっぱりナディア肌で日本語カタコトってのは色々問題があったりするんでしょうか。ややイメチェンをして色白になってるものの、健気さはそのまま、へそのエロさは5倍増しな感じなので無問題です。
リンドリファンとしては、レッスルのフォーマット上でソニが使えるのは夢のまた夢のようでした。でもリンドリ、他にもいいキャラが多いんてすよね。スパイダー菊池や“静かなるドラゴン”日高さんなんかもいいキャラなんで、次作で登場しないかなーと願っております。これだけオリジナルキャラクターが増えた現レッスルなら、違和感なく混ざれると思うんですが、いかがでしょうか。
そんな感じでつらつら書いてきましたが、『レッスルエンジェルスサバイバー2』、面白いのでみんなやろうぜ。そして徹夜で対戦プレイしてくれる人を募集します。そんな感じでした。
------------------------
10月末発売 GAME JAPAN12月号 『鉄人中里のMJ4極め道R』第6回掲載されてます。
11/07発売 MJ4攻略大全前半の方と板倉・綾瀬プロへのインタビューとか担当しました。
11/10発売 アニメージュ12月号 毎月担当してるnetコラムで初音ミクについて書きました。藤田咲さんと下田麻美さんのイベントのときの写真も。ちっこいけど。
PR
トラックバック
トラックバックURL: