銀河の妖精シェリル・ノームこと“歌シェリル”May’nさんが、西暦2008年5月9日、太陽系では2度目となるライブを浜松町・文化放送1階サテライトステージで行ないました。21世紀初頭の「地球」の事情に詳しくない方々のために説明すると、会場は浜松町の駅前すぐ。左側にローソン、右側には山手線と京浜東北線がバンバン通り過ぎていくという、洗練されたとは言いがたいオーガニックなステージです。地球のDJ鷲崎氏の「ローソンの横に銀河の歌姫」という煽りは正確なものだったと言わざるをえません。DJ鷲崎氏が唯一伝えそこなった情報があるとすれば、本物はローソンの横でも輝くということです。
18時45分。もう一組のアーティストが歌い終えた10分後に、May’nさんが登場。「あたしの歌を聞け!! 皆さん寒くないですか。元気いっぱい盛り上がっていきましょう!」の声とともに、「射手座午後九時Don't be late」でライブはスタートしました。
個人的には、この曲をライブで聴くのは、東京国際アニメフェアに続いて2度目です。しかし、その時の僕の認識は「May’nさんって誰? どういう字? 真綾さんは来ないの?」程度。初見の人の初見のライブで、トークパートも少なく、「もってっけー」の強烈なインパクトしか残りませんでした。客席の多くのお客さんがそうだったんじゃないでしょうか? ですが、今日の観客は、「シェリル・ノーム starring May'n」の歌を聞きに集まった客たちなのです。僕は観客として、初めて彼女の顔をしっかり見た気がします。
で、気づいたんですが、本当に楽しそうに歌うんですよね、この人。客席を歩きながら、とんでっけー! で天を指差して、2階に人がいることに気づいたら、しばらく背後や2階の人に視線を配ってました。歩き回りながら客席を見回して、可能な限り多くの人に向けて歌いかける余裕を感じました。2曲目は「What 'bout my star?」のフル。とにかく歌声が伸びやかで、ほかに表現が見つからないのですが歌うまいです。「(肩出しに手袋のスポットライト向けのステージ衣装)寒いかと思ったけど、こんなパワーもらったらこの格好でよかったです」。会場、文化放送に当たるビル風が吹き降ろして、すごい風なんですよ。ただ、この風が後で意外な効果を持ってきます。
最後に歌う曲はもちろん「ダイアモンド クレパス」なんですが、この曲に関するコメントがよかったので抜粋すると、「菅野さんから頂いたとき、本当にいい曲ができたから早く聞いてって言われて。その時はオケだけだったのに涙が出て。シェリルそのもの、強気なんだけど女の子の部分と、その強さを表現したくてよく練習しました」とのことで、スタジオを暗くして収録したそうです。で、その「ダイアモンド クレパス」の歌披露なんですが……圧巻、でした。いやいやいや、本物ですよ彼女。元々非常にレベルの高い歌なのは言うまでもないんですが、半野外の、隣を京浜東北線が走っていくような環境での生歌が、CDや放送での歌声のインパクトを遥かに凌駕してるんですね。絶唱、とでも言えばいいんでしょうか。肺腑の息をすべて使い切って、音域の限界ギリギリのところの歌声を叩きつけてくるんですよ。聞き惚れました。で、さっきの風。ものすごい風が衣装や髪の毛をはためかせてるんですが、あんな状態で歌ってる人って、TMR西川くんか崖の上の似合う女性声優さんぐらいしか見たことない。つまりPV状態です(笑)。暴風の中、歌に入り込みきった表情で、「歌ってなきゃ私生きられない」みたいなオーラをぶつけてくるんですね。あのビジュアルは忘れられないし、あのときあの場でしか見れなかったと思います。テキストで伝えるのは難しいと思うんですが、歌声だけでは伝わらない、表情、存在感みたいなのがすごかったんです。銀河の歌姫は伊達ではありません。
読んでいる人は誇張だと感じると思うんですよ(笑)。ただ、ライブ後、「300枚CD売りますよ、抽選で色紙とポスターもつきます」てアナウンスがあったんです。確かにオタクの物欲を煽る特典ではありますが、会場にいる人の9割が、一斉に右側に向けて動き出したんです! もちろん僕も動いたんですが、列の最後尾に辿り着く前に300人カウントできてしまったんで諦めました。群集心理もあると思いますが、それぐらい、迫ってくるものがある生歌だったんです。
で、ラジオとか聞いても本人、若いのにすごくしっかりしてて礼儀正しいじゃないですか。正直、売れてほしいなと思いましたね。ひょっとしたら、後々昨日のステージは伝説になるんじゃないかしら。そんな可能性も感じた、ローソンと京浜東北線に挟まれた銀河の歌姫でした。
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18時45分。もう一組のアーティストが歌い終えた10分後に、May’nさんが登場。「あたしの歌を聞け!! 皆さん寒くないですか。元気いっぱい盛り上がっていきましょう!」の声とともに、「射手座午後九時Don't be late」でライブはスタートしました。
個人的には、この曲をライブで聴くのは、東京国際アニメフェアに続いて2度目です。しかし、その時の僕の認識は「May’nさんって誰? どういう字? 真綾さんは来ないの?」程度。初見の人の初見のライブで、トークパートも少なく、「もってっけー」の強烈なインパクトしか残りませんでした。客席の多くのお客さんがそうだったんじゃないでしょうか? ですが、今日の観客は、「シェリル・ノーム starring May'n」の歌を聞きに集まった客たちなのです。僕は観客として、初めて彼女の顔をしっかり見た気がします。
で、気づいたんですが、本当に楽しそうに歌うんですよね、この人。客席を歩きながら、とんでっけー! で天を指差して、2階に人がいることに気づいたら、しばらく背後や2階の人に視線を配ってました。歩き回りながら客席を見回して、可能な限り多くの人に向けて歌いかける余裕を感じました。2曲目は「What 'bout my star?」のフル。とにかく歌声が伸びやかで、ほかに表現が見つからないのですが歌うまいです。「(肩出しに手袋のスポットライト向けのステージ衣装)寒いかと思ったけど、こんなパワーもらったらこの格好でよかったです」。会場、文化放送に当たるビル風が吹き降ろして、すごい風なんですよ。ただ、この風が後で意外な効果を持ってきます。
最後に歌う曲はもちろん「ダイアモンド クレパス」なんですが、この曲に関するコメントがよかったので抜粋すると、「菅野さんから頂いたとき、本当にいい曲ができたから早く聞いてって言われて。その時はオケだけだったのに涙が出て。シェリルそのもの、強気なんだけど女の子の部分と、その強さを表現したくてよく練習しました」とのことで、スタジオを暗くして収録したそうです。で、その「ダイアモンド クレパス」の歌披露なんですが……圧巻、でした。いやいやいや、本物ですよ彼女。元々非常にレベルの高い歌なのは言うまでもないんですが、半野外の、隣を京浜東北線が走っていくような環境での生歌が、CDや放送での歌声のインパクトを遥かに凌駕してるんですね。絶唱、とでも言えばいいんでしょうか。肺腑の息をすべて使い切って、音域の限界ギリギリのところの歌声を叩きつけてくるんですよ。聞き惚れました。で、さっきの風。ものすごい風が衣装や髪の毛をはためかせてるんですが、あんな状態で歌ってる人って、TMR西川くんか崖の上の似合う女性声優さんぐらいしか見たことない。つまりPV状態です(笑)。暴風の中、歌に入り込みきった表情で、「歌ってなきゃ私生きられない」みたいなオーラをぶつけてくるんですね。あのビジュアルは忘れられないし、あのときあの場でしか見れなかったと思います。テキストで伝えるのは難しいと思うんですが、歌声だけでは伝わらない、表情、存在感みたいなのがすごかったんです。銀河の歌姫は伊達ではありません。
読んでいる人は誇張だと感じると思うんですよ(笑)。ただ、ライブ後、「300枚CD売りますよ、抽選で色紙とポスターもつきます」てアナウンスがあったんです。確かにオタクの物欲を煽る特典ではありますが、会場にいる人の9割が、一斉に右側に向けて動き出したんです! もちろん僕も動いたんですが、列の最後尾に辿り着く前に300人カウントできてしまったんで諦めました。群集心理もあると思いますが、それぐらい、迫ってくるものがある生歌だったんです。
で、ラジオとか聞いても本人、若いのにすごくしっかりしてて礼儀正しいじゃないですか。正直、売れてほしいなと思いましたね。ひょっとしたら、後々昨日のステージは伝説になるんじゃないかしら。そんな可能性も感じた、ローソンと京浜東北線に挟まれた銀河の歌姫でした。
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コメント
ああいう「歌える喜びにあふれたステージ」「全てを出し尽くした歌唱」てのは、そういつもできるわけじゃないですからね。最初だからこそ見れるものもある。浜松町の駅前野外という環境だと、なかなか客席も全開で盛り上がるわけには行かないあたりがはがゆかったです。
前列いいなぁ。何時ぐらいから待ちました?
前列いいなぁ。何時ぐらいから待ちました?
posted by なかざと at
2008/05/10
20:26
[ コメントを修正する ]
全くおっしゃる通りですね!
CD発売直後の初公開ライブでしたから、
あの異常な程の観客の熱気が彼女を後押しして、
彼女の喜びが爆発したパワーあふれるステージでした。
本当に私達は一生に一度しか聴けない
彼女の心の叫びを体感したのかもしれませんね。
CDでは聴けない感謝と喜びに満ち溢れた素晴らしい歌でした。
歌うには決して良い環境ではなかったけれど、
そんなもの超越して、彼女の異次元空間が広がってました。
彼女は本当に18歳!? 恐ろしい程の感性です。
これからの彼女の可能性、活躍に期待してます。
間違いなく伝説のステージになるでしょうね。
ちなみに、私は1時間前に到着し、エレベータの
真横で聴いてました。 肩から上が見えました。
CD発売直後の初公開ライブでしたから、
あの異常な程の観客の熱気が彼女を後押しして、
彼女の喜びが爆発したパワーあふれるステージでした。
本当に私達は一生に一度しか聴けない
彼女の心の叫びを体感したのかもしれませんね。
CDでは聴けない感謝と喜びに満ち溢れた素晴らしい歌でした。
歌うには決して良い環境ではなかったけれど、
そんなもの超越して、彼女の異次元空間が広がってました。
彼女は本当に18歳!? 恐ろしい程の感性です。
これからの彼女の可能性、活躍に期待してます。
間違いなく伝説のステージになるでしょうね。
ちなみに、私は1時間前に到着し、エレベータの
真横で聴いてました。 肩から上が見えました。
posted by Mr.A at
2008/05/10
21:55
[ コメントを修正する ]
レスありがとうございます。※1です。
聴いている最中は(場所のせいもあったのでしょうけれど)電車の音がまったく聞えてきませんでした。本当にすばらしい時間を得られたと思います。休みをとって14時から並んだのは大正解でした。
その時点でも20人は並んでいたんですけれどね(汗
聴いている最中は(場所のせいもあったのでしょうけれど)電車の音がまったく聞えてきませんでした。本当にすばらしい時間を得られたと思います。休みをとって14時から並んだのは大正解でした。
その時点でも20人は並んでいたんですけれどね(汗
posted by nanashi at
2008/05/11
13:32
[ コメントを修正する ]
あの風! 本当によかったですよね!
もう奇跡としか言いようのない、圧巻の歌唱でした。