昨日は攻殻機動隊2.0の初日舞台挨拶に行ってきました。登壇したのは押井守監督、榊原良子さん、田中敦子さん、大塚明夫さん。
(;゚Д゚) (゚Д゚;) (;つД⊂)ゴシゴシ(゚Д゚)
ああもう、この仕事についてよかったなぁ、と。僕にとって榊原良子さんってのはもう、ほぼ初恋の声と言っていいぐらいの役者さんなのですよ。林原さんや國府田さんは、僕にとってはラジオの人なんです、どちらかと言えば。役者としての声優として、好きな人、好きだった人、と聞かれて思い浮かぶのは、やはり灰色の魔女であり、特車二課第一小隊長であり……の榊原良子さんなのです。で、榊原良子さんの後継たる声質と演技、硬質なプロフェッショナルなんだけど、どこか艶があるといった役柄がハマる人として同じく好きなのが田中敦子さん。この共演が直接見られるとは! 特に榊原良子さんはメディア露出が少ない人なので、非常に貴重な機会です。
押井さんはつくづく僕のツボをつく人だなぁ……と考えていたんですが、以前押井監督に(合同でですが)取材したときに、押井作品に登場する女性はすべて自分の好みのタイプ、自分が惚れられるキャラクターじゃないと映画なんて撮れない、と話しているのを聞いて、違うんだと気づきました。アニメーションや声というジャンルにおける、僕の女性の好みそのものが、相当な部分で押井監督がフィルムに叩きつけてきた情念に影響されてるんじゃないかと感じたのです。
そして僕の世代のオタクで、押井守や大塚明夫の名を聞いてきゅんとしない奴はいるのでしょうか? そんなわけで、あまりに豪華な登壇者にすっかり酔っ払ってしまった次第です。トークショーの詳しい内容は、週明けぐらいのファミ通.comを見てもらいたいのですが、ひとつだけ強く印象に残ったのは、榊原良子さんが、“人形使い”の役に入っていくときの方法。
3週間にわたって試行錯誤をしながら、台詞をほぼ全部頭に入れたという榊原さん。台詞がすっと自分の中に入ってきて、映像の中で動いてくる自分がイメージできるまで稽古を繰り返し、歩き方まで役柄に引っ張られて変わって……というお話をしていました。この話を聞いて、ちょっとぞわっとしたのが、ある若い声優さんのことを思い出したからです。
以前沢城みゆきさんが役作りについて話しているときに、キャラクターの考え方や動きをイメージできるように、まずキャラクターとして歩いてみて、歩き方から掴んでいく……というような話をしていたのを思い出したんです。そうした手法が演劇や芝居の世界でどれくらいスタンダードなのかは知りませんが、榊原良子さんのような、押井守監督をして「僕の作品は榊原良子なしには成立しない」とまで言わせるような大女優が、それほどの密度と熱量で役作りをしていることにも感動しましたし、沢城さんのような年若い役者が、芝居や役柄にとことん向かい合った結果、そんな大女優とよく似た役作りの過程に至っていることにそらおそろしいものを感じたんですね。
業界全体がアイドル人気的な方向に流れていますが、どうしてどうして、若い世代にも役者はちゃんと育っているんだなぁと、なんとなくうれしくなったのでした。
それはそうと、攻殻機動隊の人形使いを男性→女性に変えて榊原良子さんを起用した押井監督。スカイ・クロラでも、原作の男性を女性に変えて、榊原良子さんを起用しているとか。ほんとに押井監督も好きだなぁ、というか。
いいぞ、もっとやってください。
(;゚Д゚) (゚Д゚;) (;つД⊂)ゴシゴシ(゚Д゚)
ああもう、この仕事についてよかったなぁ、と。僕にとって榊原良子さんってのはもう、ほぼ初恋の声と言っていいぐらいの役者さんなのですよ。林原さんや國府田さんは、僕にとってはラジオの人なんです、どちらかと言えば。役者としての声優として、好きな人、好きだった人、と聞かれて思い浮かぶのは、やはり灰色の魔女であり、特車二課第一小隊長であり……の榊原良子さんなのです。で、榊原良子さんの後継たる声質と演技、硬質なプロフェッショナルなんだけど、どこか艶があるといった役柄がハマる人として同じく好きなのが田中敦子さん。この共演が直接見られるとは! 特に榊原良子さんはメディア露出が少ない人なので、非常に貴重な機会です。
押井さんはつくづく僕のツボをつく人だなぁ……と考えていたんですが、以前押井監督に(合同でですが)取材したときに、押井作品に登場する女性はすべて自分の好みのタイプ、自分が惚れられるキャラクターじゃないと映画なんて撮れない、と話しているのを聞いて、違うんだと気づきました。アニメーションや声というジャンルにおける、僕の女性の好みそのものが、相当な部分で押井監督がフィルムに叩きつけてきた情念に影響されてるんじゃないかと感じたのです。
そして僕の世代のオタクで、押井守や大塚明夫の名を聞いてきゅんとしない奴はいるのでしょうか? そんなわけで、あまりに豪華な登壇者にすっかり酔っ払ってしまった次第です。トークショーの詳しい内容は、週明けぐらいのファミ通.comを見てもらいたいのですが、ひとつだけ強く印象に残ったのは、榊原良子さんが、“人形使い”の役に入っていくときの方法。
3週間にわたって試行錯誤をしながら、台詞をほぼ全部頭に入れたという榊原さん。台詞がすっと自分の中に入ってきて、映像の中で動いてくる自分がイメージできるまで稽古を繰り返し、歩き方まで役柄に引っ張られて変わって……というお話をしていました。この話を聞いて、ちょっとぞわっとしたのが、ある若い声優さんのことを思い出したからです。
以前沢城みゆきさんが役作りについて話しているときに、キャラクターの考え方や動きをイメージできるように、まずキャラクターとして歩いてみて、歩き方から掴んでいく……というような話をしていたのを思い出したんです。そうした手法が演劇や芝居の世界でどれくらいスタンダードなのかは知りませんが、榊原良子さんのような、押井守監督をして「僕の作品は榊原良子なしには成立しない」とまで言わせるような大女優が、それほどの密度と熱量で役作りをしていることにも感動しましたし、沢城さんのような年若い役者が、芝居や役柄にとことん向かい合った結果、そんな大女優とよく似た役作りの過程に至っていることにそらおそろしいものを感じたんですね。
業界全体がアイドル人気的な方向に流れていますが、どうしてどうして、若い世代にも役者はちゃんと育っているんだなぁと、なんとなくうれしくなったのでした。
それはそうと、攻殻機動隊の人形使いを男性→女性に変えて榊原良子さんを起用した押井監督。スカイ・クロラでも、原作の男性を女性に変えて、榊原良子さんを起用しているとか。ほんとに押井監督も好きだなぁ、というか。
いいぞ、もっとやってください。
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