忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/11/23 18:28 |
男性、女性が声優(偶像)に求めるものの違い
 仕事柄、女性ファンが多いアニメやゲームのイベントなどに行くことも多くあります。最近だと『BLEACH』の劇場版公開関係が多いですね。そうした場でよく感じるのが、男性・女性の声優ファンの、声優に対するスタンスの違いです。あくまでざっくりとした印象ですが、男性ファンは女性声優“本人”に対して熱狂的な声援を送るのに対し、女性ファンは“好きなキャラクター”の向こう側に、演じる声優を見て熱狂しているように感じます。一番わかりやすいのは、ステージ上のスクリーンに、キャラクターが投影されたときに悲鳴が上がるのが女性ファンで、演じる本人の登場、または影ナレなどで声が聞こえて声援が上がるのが男性ファン、というところです。

 最初にキャラクターが好きになり、それを演じている声優も好きになる……という構図自体は、男女共に変わらないと思います。しかし男性ファンの場合は、その最初のステップが短く、早い時期からラジオやblogなどの媒体を通して演じている声優そのものが好きになり、逆にその声優が出ているから作品を見る……という形が多いのではないでしょうか。最近は女性向けの、男性声優の個性を前面に出したラジオも増えてきましたが、やはりそのジャンルでは女性声優→男性ファン、という形が未だ主流です。

 こうした「キャラクターイメージの投影」が関係していると思うのですが、いわゆるアイドル扱いされる声優さんに関して、年齢や容姿などの外形的なハードルは、おそらく女性のアイドル声優より男性のほうが低いように思います。もちろん、年齢を問わずかっこいい人も多いんですが、まず最優先されるのは「甘い声、渋い声」といった、声質と芝居のスキルではないでしょうか。これは、女性向けとされる作品(BL含む)が、ドラマCDなどの音媒体を中心に展開されてきたことと無関係ではないでしょう。30代、40代、50代になっても現役で黄色い声援を受けられるのが男性声優です。

 そして多くの男性声優は、生身の本人に関しても、「ものすごくかっこいい扱いをされる」ことが多く、人気のある男性声優が登場すると、会場は悲鳴にも似た歓声に包まれます。ただ、その時の扱いって、容姿とはそれほど比例してないような気がするんです。美形キャラクターを演じていて、声質がかっこよくて、キャラクターイメージを致命的に損なうほどの言動・容姿でなければ、基本的に「かっこいい!! 素敵!!」の扱いなんですね。流石に具体的に誰がどうとかは言いませんが^^; 面白いのは、人気のある男性声優は、そうした黄色い歓声を受けることに慣れているんですね。そうなるとちょっと軸がずれてきて、ファンは「失神せんばかりに素敵」と思っていて、本人もそうした反応を当たり前と感じ、自然な反応を返す……という関係性が成立しているのなら、もうその人はその世界において完全にイケメンなのじゃないかと(容姿の評価なんて相対的なものですし)。この、「本人よりもキャラクター」をつきつめると、“本人は女性なんだけど、男性的な人気がある”という形になると思います。

 年齢を重ねても、声と演技、パーソナリティをキープしていれば、ファンと演者の関係を維持できるというのは、うらやましいことです。ただ、声優本人に対して、キャラクター側からの色付けがされることはメリットばかりではなく、女性ファンの場合は、男性ファンには見られない“反転”現象があるように見受けられます。昨日まで熱狂的なファンだった人が、ある日、突然に本人に対して幻滅し、強烈なまでのアンチになる……というような形です。こういう大ファン→顔も見たくないほどのアンチといった、急激な反転は、男性ファンにはあまり見られないものだと思います。ピュアな分“幻想”というフィルターを通しており、そのフィルターが壊れたり、カバーしきれなくなったりすると、逆流した際の影響が大きいのではないでしょうか。

 男性ファンは、もう少し即物的というか。だんだんと興味がなくなり、次に出てきた若くてかわいい子に乗り換える……といった、ドライというか、正直な反応をする人も多いように思います。だからといって、以前好きだった声優さんは、いい思い出として別フォルダーに入ってるじゃないですか。その点、女性ファンには「なんであんなのが好きだったのかわからない」的な、過去否定をする人も結構いるのが興味深いところです。もちろん、誰もがそうというわけではなく、そうした傾向があるのではないか……という話でした。
PR

2007/12/25 16:17 | Comments(7) | TrackBack() | 雑記(アニメ系)

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

>以前好きだった声優さんは、いい思い出として別フォルダーに入ってるじゃないですか。

なるほど。
淫ベルさんの記憶のフォルダ構造は極めて男性的だった訳ですな。
納得。
posted by JAC at 2007/12/25 21:37 [ コメントを修正する ]
>容姿とはそれほど比例してないような気がするんです。
>基本的に「かっこいい!! 素敵!!」の扱いなんですね。
>昨日まで熱狂的なファンだった人が、ある日、突然に本人に対して幻滅し、強烈なまでのアンチになる
>大ファン→顔も見たくないほどのアンチ

>もう少し即物的というか。だんだんと興味がなくなり、次に出てきた若くてかわいい子に乗り換える
>以前好きだった声優さんは、いい思い出として別フォルダーに入ってる

これって、声優(アイドル)相手に限らず
一般的に言われる恋愛行動の性差そのものじゃないですか?
ここ数年来、巷で話題の男女脳が語る所もそうですが。



posted by NONAME at 2007/12/26 03:06 [ コメントを修正する ]
女性ファンのごく一部に「突然アンチに走る組」が居て、
男性ファンにそういうのが殆ど居ないというのは事実かもしれませんが。

でもそれは女性ファンの中でもごくごくごくごーく一部で、
女性ファンがアンチに走りやすい、という訳ではないと思います。
むしろこれはファン個人の性格的な問題であったり、
女性アンチ組→アンチになったと公言する(周囲に同意を求める)
男性アンチ組→アンチより笑いのネタにする(劣化wババアw等)
という傾向があるためではないでしょうか。

女性アイドル声優は旬が短いため、少しでも年をとってしまったり結婚したりすると、極端な話「みんなファンでなくなり」ます。つまりファンが幻滅する時期というのが重なり易く、みんな横並びで「もうババアだなww」「声劣化してるよなwww」と笑いのネタにしつつ離れていきますよね。だから極端にファン→アンチの道を辿る人が湧きにくいのだと思います。またファン→アンチが現れたとしても、みんなの嘲笑に紛れて目立ちにくいのではないかと。

一方で男性声優は現役=旬のため、ファンが一度に潮ひくように去ることがありません。ゆえに常にまわりが盛り上がっている分、ファン→アンチが湧くと非常に目立つ。さらに盛り上がっている分このファン→アンチが声高に叫ばずにはおられない状況になりやすいのではないかと考えます。まわりが常に盛り上がっているため、同じ意志をもつ味方が見つけにくい。だから同意を求めようと必死になってしまう…など。
posted by Y at 2007/12/26 22:54 [ コメントを修正する ]
>「キャラクターイメージの投影」
そんな人達もいるでしょうが、それが女性ファン全体に見られる傾向だといわれるとちょっと違和感があります。
むしろキャラクターと声優を同一視しているのって、性別とか関係なく、まだ声オタとして日の浅い人たちに多い気が。

>キャラクターイメージを致命的に損なうほどの言動・容姿でなければ、基本的に「かっこいい!! 素敵!!」の扱いなんですね。
とありますが、男性声優って、むしろ女性声優よりイメージを粗末にしていませんか?
トークでピー音連発なんてざらにありますし、ファンも下ネタが来れば喜びますよね。
少なくとも私の場合、下ネタ連発の声優の姿とキャラのイメージは完全に離別していますし、同一視できる自信もありません。

ファンからアンチへ、も何か大きいことでも(最近のことでは櫻井さんの事件など)やらかさない限りめったに起こりませんよ。
posted by NONAME at 2007/12/27 09:01 [ コメントを修正する ]
>JACさん
奴は僕たちと同じ目をしている

>002
そういえばそんな気もしますが、恋愛行動に関しては造詣が深くないので保留します^^;

>Yさん
極端なサンプルが目に入りやすい、というのはあるんでしょうね。旬に関しても同意です。ただ、突発型の大ファン→アンチに関しては、特に理由なく夢が覚める傾向があるような気はします。容姿や雰囲気、性格が変わってしまった、という「理由ある離脱」はわかりやすいのですが、「え、あなたこの前まであんなに好きだったじゃない」的な、きっかけのわからない転向を、僕はちょこちょこと目にした経験があるので。

ただ、アイドル的人気の男性声優って、まだ大きな世代交代を経験してない気がするんです。若くてかっこいい声優さんはどんどん出てきてますが、80年代~90年代の人気声優が今でもトップを張ってますから。ですから、あと10年、20年とたって、ファン気質がどう変わっていくかに注目しています。男性の声優ファンにしても、10~15年ぐらい前のファン層は結構「めぐさんに一生ついていく」的ムードがありましたから。

>004
キャラクターを通して云々は、確かに若い人に多い気もしますが、女性に人気の作品イベントでは会場の空気として感じます。もちろん、誰しもに該当するわけでなく、ざっくりした傾向と印象なのは、本文でも書いたとおりです。

>トークでピー音連発なんてざらにありますし、ファンも下ネタが来れば喜びますよね。

結構な年代で下ネタ連発の人が女性に大人気ってのは、やはり演じるキャラクターのかっこよさのゲタをはいている部分はないでしょうか?

>ファンからアンチへ、も何か大きいことでも(最近のことでは櫻井さんの事件など)
>やらかさない限りめったに起こりませんよ。

そういう理由ある転向は、男性オタにもあると思うんですよ。それこそ、髪の色変えたとか、そんなささいな理由でも。ただ男性のアンチって、どちらかというと「第一印象で気に入らなくて、一貫してアンチ」てパターンが多いのに対し、女性のアンチって「昔は大好きだったけど、今は憎さ百倍」て空気を感じることが多いんです。情念が深いというか。ネットでのやりとりなどから伝わってくる空気感みたいなものなので、説明や証明を求められると苦しいのですが。
posted by なかざと at 2007/12/27 09:28 [ コメントを修正する ]
>そして多くの男性声優は、生身の本人に関しても、「ものすごくかっこいい扱いをされる」ことが多く、

の段に完全同意ですw

長年男性声優が大量に集まる某有名イベントに通っていての所感なんですが、
すごく面白いと感じるのは、
初登場時にキャラ人気で「キャー!」と黄色い歓声が飛びまるで本人がイケメンであるかのような盛り上がりになるが、しかし実際の容姿はイマイチな声優さん
だとしても、そういうイベントで黄色い声を受け続けていると、
1~2年経つころには、服装や立ち居振る舞いがカッコよくなり(『こうすると客が盛り上がる=女の子の好み』というポイントがわかって来るんだと思います)、さらに顔すら精悍になってくるという。

「褒めるとのびる」っていうのは本当だなあと思いますw
posted by 乙女ゲーマー10年戦士 at 2007/12/27 10:18 [ コメントを修正する ]
乙女ゲーマー10年戦士さん
>顔すら精悍になってくるという。

ありますね~w
特にアンジェリークとかに出てた人たちなんか最初のころはただのおっさんだったのがフェスタを経るごとになんかカッコ良くなっていくという感じでした。特に岩田さんとか。みんな若返る若返るw。

それはともかく男オタは最初の出会いが綺麗すぎると女性声優がエロゲとかエロアニメとかに別名で出てることを知ると一気にアンチになりがちな感じです。
posted by つむじ at 2007/12/27 20:06 [ コメントを修正する ]

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<ヤンデレ殺し | HOME | 必ず最後にオタク勝つ>>
忍者ブログ[PR]