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2024/04/20 03:02 |
声オタの存在は薄れがち? 東京ゲームショーの空気の変化。
 TGS2008より帰還しました。自称ライターじゃビジネスデーは入れないの? と心配して頂いたりしてるみたいですが、今週は別件の仕事が山場で、一般公開日までにはと諸々片付けて、やーっと一般日のアイマスステージに駆け込んだ具合なんです。僕もアイマスSPじっくり触りたかったのは山々なんですが…いやはや。

 さて、一般公開初日が終わったところですが、今回のTGS2008、飛び込みで一般日に行った雑感について。正直なところ、今年のTGSは、イベントとしての熱量はあまり高くないように感じました。やはりWii、PS3、Xbox 360という三大新ハードが話題を牽引していたここ数年に比べると、すこし業界全体がほっと一息ついたような、そんな時期に来ている気がします。くたらぎさんがいたら、PS3の新ver.で何か爆弾を投げ込んでくれた気がするのですが(笑)。

 ハードメーカーが比較的おとなしい中、存在感を発揮していたのがソフトメーカーです。中でも圧倒的といってもいいのがカプコンです。バイオハザード5も注目を集めていましたが、やはりメインはもちろんモンスターハンターtri。ビジネスデーにも数時間待ちがあったそうで、今日はモンハンをやりにきて、待機列でもモンハンをやり、モンハンだけをやって帰って行った人が何百人といるんじゃないかと思います。

 スクウェア・エニックスはFF格ゲー・ディシディアが気を吐いてましたが、やはりこの時期になってFF13、ドラクエ9が揃って映像出典止まりなのはあまりにも寂しい。自社パーティで情報公開をしたあとのTGSが絞りかすなのは前にもあったことですが、業界を牽引するメーカーの時計がここ一、二年、ほとんど動いていないように感じられるのは、看過できない話だと思います。ドラクエ9開発のレベル5自体は、レイトンの方では随分頑張ってたみたいです

 個人的にはコマンドバトル、多人数プレイ、ドラクエ、ネット接続、そしてDSという食いあわせは、料理のしようがないような気がしています。その齟齬は、発売時期がずれ込むほど大きくなります(現役ハードとしてのDSの限界もありますし)。内部での開発であれば「今のプログラムを活かすと3年かかります。一から作り直すと半年で出来ます」的な発言を誰かがして引き返す道もあったと思うのですが、開発会社としてのレベルファイブの社運を賭けたソフトになった今は、進むに進めず、下がるに下がれず、という状況なのではないかと思います。最近、「ドラクエ9の発売延期は許せるか」といったアンケートがあり、延長容認派が多数を示していましたが、これはユーザーがクオリティアップを望んでいる、というよりは、ユーザーの興味がドラクエ9に対して、今までほど強く向いていない証左に思えます。正直、あまり芳しい状況ではないですよね、延期にに寛容って。「今やりたい、ふざけんな!」て熱が逃げてるってことですもの。不安を感じると同時に、そういう悲観的な見方をひっくり返してみせてくれてこそドラクエ、という思いもあるのですが。

●TGSはゲームファンの手に戻りつつあるのか。
 さて、散々引っ張りましたが表題の話です。アイマス、ガンダム00、テイルズ、ルミナスアークなどなどのステージを見て回りましたが、客席の印象としては、わりと大人しいなぁ、という印象が強く残りました。もちろん、テンションが高ければいい、という話ではありません。が、特にガンダム00などは、客席そのものの質が違って感じました。イベント前までは、声優さんたちが現れてドワァー、何か言ってキャー、キャラ絵が出てキャー……という雰囲気を予想していました。何も絵空事ではなく、半年前の東京国際アニメフェアのガンダムステージはまさにそんな感じで、あの時会場にいた人はほぼ全員が、物理的なプレッシャーすら伴った、歓声という名の壁を遠くに感じて、ぎょっとすると同時に「ああガンダムか」と納得したはずです。それぐらい強烈だったんですね。

 ところが、今日のガンダム00ステージはそういう空気ではなくて。むしろ、純粋にゲームとしてのガンダム00、そしてセットで行われたテイルズシリーズに興味を持ってきたファンが非常に多いと感じました。それは客席の食いつき方や、ゲームをプレイしたと手を上げた観客の比率、盛りあがりどころなど諸々からの判断なのですが。テイルズイベントを仕切った小野坂さんも、「ガンダム00ファンばっかのアウェイの会場やけどやったるでぇ」というスタンスだったのが、思った以上に“テイルズっぽい”客席に、最初は少し戸惑う様子も見えました。アイマス系の声優さんやステージ構成も、“アイマスっぽい客席なんだけど、温度は普段のイベントやライブほど高くない”という雰囲気との距離を、若干つかみにくいのでは、と感じました。アイマスは10万本売れるソフトウェアなわけですから、ライブやイベントの常連な人ばっかりじゃありません。むしろ、普段は目立たないけど、アイマス自体は買ってプレイしてる。そういう、サイレント・プロデューサーが結構多かったのではないかと思います。同じコンテンツを好きなファンであっても、ゲームが好きな、声優ファンとはちょっと違う層が中核をなし始めているのではないか、という雰囲気を、あちこちで感じたんですね。

 もちろん、元々TGSには、そういう傾向がありますし、古くから行っている人ほどそう思うでしょう。しかし、一時期のTGSは、確かに今よりも声優ファンを誘引するイベントでした。実は僕は2004年~2006年頃、イベントホールがある8ホールの中二階に、前線基地みたいな仮設編集部がある環境でTGSをレポートしてたんですよ。だから、キッズコーナーとイベントステージの盛り上がりはダイレクトに伝わってくるんですね。ステージの盛り上がりという意味で、一番強烈だったのは2004年ぐらいだったと思います。あれは、『双恋』ステージだったかな? 怒号のような歓声がホールの中で巻いて、意味不明な音声になっていました。それを僕の隣あたりにいた電撃オンラインの人が記事上で評したテキストが「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」でした。少なくとも当時のTGSは、伝説の奇声が生まれるぐらいの土壌があったんですね(笑)。文化放送のステージがあってミルクリングスが歌ったり、かなり声優イベント寄りな雰囲気でした。2004、5年頃は、まだメジャーになる前の音泉がひっそりとブース展開していた記憶もあります。

 状況が変わったのは、アニメイベント側の事情も大きいでしょう。最近は東京国際アニメフェアやTBSアニメフェスタなどをはじめ、アニメ側の巨大イベントがぐっと増えましたし、声優イベントも小規模なものから大規模なものまで、増加傾向にあります。ゲーム業界側の事情で言えば、ゲームソフトの市場の中心がPS2から移り、ボイス主体のADVが減少傾向にあるのも無関係ではないと思います。そうした流れを見たTGS運営側が、「この機会にちょっとバランスを戻すべぇ」と、メインステージの編成を固めに戻しているのかもしれませんね。前述の2004年、5年頃は、ゲームアワード系のイベントでも、司会アシスタントはスーツ姿の小清水亜美さんだったのに比べると、明らかに空気の変化を感じます。

 そんな感じで、今年はモンハンtriやアイマスSP(これは身贔屓ですが)といった「期待の最新ゲームを遊びに来た」人が一番目立つという、ある意味原点回帰のTGSなように思います。個人的には、2003年ぐらいからいつの時代も変わることなく、TGSでライブを続けてきた双葉理保さんこと、後藤邑子姐さんの明日のライブの客席が、どんな雰囲気になるのかが、明日は大変興味深く思っています。

おまけ 個人的にレベル高! えろす! と思ったコンパニオンさんがいたのは、D3パブリッシャー、インターチャネル、レベルファイブでした。
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2008/10/11 21:32 | Comments(1) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)
DS-iが「携帯総合端末」として勝負するあやうさ
 本日行われた「任天堂カンファレンス2008秋」において、携帯機ニンテンドーDSの新型「DS-i」の発売が発表されました。発売日はなんと1ヶ月先。先日、アマガミに絡めて書きましたが、任天堂の正式発表→発売までのサイクルはどんどん早くなっています。これはメインの広報媒体を週刊・月刊ベースのゲーム雑誌から、テレビCMや中吊り広告などの媒体に切り替え、短期集中型の露出で一気に一般層まで浸透させる戦略にシフトさせたことが大きいと思われます。

 また、この「発表から発売までの速さ」は、ハード間競争の上でも大きなメリットがあります。この時期に新型DSの発売をぶつけられたことで、10月16日発売の「PSP-3000」は幾らかの影響を受けることは避けられないでしょう。発売は「PSP-3000」が2週間先行するとはいえ、やはり勝負は欧米の感謝祭シーズンから年末年始にかけての商戦。「ハードをふたつ同時に買う」という選択肢はかなりのゲーマー層以外にはなさそうですから、モンハンの勢いで一気にゲーマーの間に浸透したいPSP陣営は水をさされた形です。

 ただ、新DSの仕様を聞いて、個人的には大丈夫なのか? という一抹の不安を感じました。現在ゲームハードメーカーとして最大のライバルであるソニーと任天堂のカラーは、「性能のソニー」と「アイデアの任天堂」だったと言えると思います。根っからのハード屋である久多良木健氏のカラーを反映し、PSP、PS3は、単純なカタログスペックではDS、Wiiを遥かに凌駕しています。ですが、任天堂のブランドイメージと、廉価な価格設定、そしてDSではタッチパネル、Wiiではリモコンとヌンチャクという新しい入力デバイスにより、新たなゲーム体験をコンセプトとして打ち出すことで、任天堂はハード競争を優位に戦ってきました。“ゲーム機に特化したハード、スペック差を埋めるゲームメーカーとしての創意工夫”こそが、任天堂の生命線だったわけです。

 任天堂は広告モデルの変化により、発表から1ヶ月程度で商品を供給できる体制にあると書きました。しかし、こうした新機構を組み込んだハードの発売においては、「そのハードによって体験できるゲーム体験」の具体例と今後の発売計画を、ある程度示す必要があります。Wiiの発売に際しては、2006年のE3において、かなりのタイトル数のWiiソフトがプレイアブル出展され、Wiiでできること、を明確に打ち出していました。これはゲームキューブのラインで開発されていたソフトの転用ができたからこそとはいえ、オフィシャルの任天堂がこれたけのラインナップを提供してくれる、という安心感があったからこそ、あの初動の伸びはあったと思います。2年以上が過ぎて、未だにWiiミュージックのプレゼンを引っ張っているのはどうかと思うんですが^^;

 では新型DSで何ができるか、ということを見てみると、“それがどのようにゲームとしての楽しさと結びつくのか”というポイントが、見えづらく感じられるんです。ハードとしての大きな変更は、カメラの搭載、オーディオ機能、ブラウザの搭載の三点です(画面の大きさの変更は微妙な差で、PSP-3000の画面輝度の劇的な向上などに比べると、いささか見劣りします)。「DS-i」の進化は、ゲーム機というより、携帯端末としての方向を向いているような気がします。ここに、ちょっと危機感を覚えるんです。はっきり言えば、携帯総合端末のジャンルでPSPと喧嘩をして、勝てるわけがない。ゲーム機としてのDSがあまりにも圧倒的なのでイメージ的にはDS>PSPになってますが、映像再生や音楽再生の端末として考えた場合、性能的にはPSPが圧倒的に上です。それだけのハードスペックを、採算を度外視して詰め込めば支持される、と考えたPSPは、“ゲーム機”としての競争には敗れ去りました。しかし、DSの側がカメラ、オーディオ、ブラウザといった機能に注力してくれば、自然、そのあたりが比較の軸になってきます。これはPSPにとっても逆に好機かもしれません。

 鍵になるのはカメラをゲームにどれだけ取り込めるかだと思うのですが、ここでネックになるのが普及台数の問題です。仮に、『ニンテンドーDS2』をリリースするにあたり、カメラ機能を搭載…ということであれば、かなり斬新なシステムを搭載した新ゲームが続々と出てきた可能性が高いと思います。それだけのアイデアを生み出す人材と土壌が、任天堂にはあります。しかし、今回の新ハードは、現行機の上位バージョンというべき完全互換機です。『DS2』にまで踏み切れなかったのは、国内2000万台を越える現行DSの市場を放棄するのが、あまりにもリスキーだったからだと思います。しかし、この2000万台のシェアは、武器であると共に、足枷でもあるのです。

 この2000万台がすぐさまネットにつながれ、カメラ、オーディオ、ブラウザの機能を備えた端末として機能するのであれば、話は簡単です。そのシェアを武器に、あっさりと覇権を握ることが可能だったでしょう。しかし実際には、こうした新たなサービスを受けられるのは「DS-i」という新たなハードを購入した人だけなのです。DS-iが爆発的に売れたとしても、当面普及するのは100万台~数百万台が天井です。すると、DS-iの新機能を最大限にいかしたゲームは、その『DS-i』所有者のマーケットでしか販売できません。せっかく新機能を搭載した新機軸のゲームを作ったとしても、既存のDSの何分の一かのユーザーしか遊べないのであれば、メーカーも二の足を踏まざるをえません。結果として、現行のDSが稼動している間は、DS-iのカメラ対応ソフトは、いわばPS陣営におけるEye-Toy専用ソフトのような、傍流にならざるを得ないのです。

 それ故にか、今回の発表会でも、DS-iだからできるゲーム体験……ではなく、ネットワークとの連携や、カメラ機能単体でできること、に重点を置いています。しかし、携帯電話というカメラ・ネットの機能を併せ持った端末が普及しきっている中で、はたしてDSカメラにどこまで需要があるでしょうか。昔発売されたゲームボーイ用の「ポケットカメラ」も有効活用されたとは言いがたい印象があります。今回は内臓という形ですが、周辺機器に関しては、割と出しっぱなしで終わるのも昔からの任天堂の伝統です。

 繰り返しますが、任天堂の強みは「ゲーム屋」であること。「DS-i」の新機能を生かした新しいコンセプトのゲームが提示できないのであれば「DS-i」は次世代携帯機までのショートリリーフで終わると思います。もちろん、任天堂のブランドイメージで発売後しばらくはかなりの台数が出ると思います。しかし、今回のライバルは「PSP-3000」以上に「現在普及しているDS lite」です。現在DS liteを所有しているユーザーに、新型に買い換えさせるフックはいささか弱いのではないか、というのが現時点での感想です。

 18900円のDS-iと、19800円のPSP-3000、どちらを買うかと言われたら、僕は「PSP-3000」を選びます。『アイマスSP』がよりきれいな液晶で遊べる、PS3最強のキラーコンテンツ『トロ・ステーション』が見られる、という具体的なよさがPSP-3000には見えるからです。GK乙と言われそうですが、新ハードのスペックを聞いて「で、それでゲームはどう面白くなるの」と聞きたくなるのは、むしろ任天堂ファンとして自然な反応だと思うんです。
 

2008/10/02 19:40 | Comments(6) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)
まだあげそめしアマガミの
カトゆーさんに“何か髪質にこだわりを感じるような。”というコメントを頂いて、ビビビと来たので突発更新。僕も髪の毛の質感にはこだわってるなあというか、梨穂子の毛先の微妙なはね方が、なんかちゃんとブローしてない感じというか、不器用っぽくてぽっちゃり幼馴染らしくかわいいなあ、とは思ってたのですが……髪、ですか。

甘噛みという単語の強烈さにまず飛びついていましたが、噛み、よりはずっとぎゃるげ的な単語ですよね、髪。

甘い髪。
亜麻(色の)髪。
雨髪。

……“アマガミ”。

また、あまには尼から転じて未婚女性を指す意味もあります。うーん、正直甘噛みという直接的な行為よりも、いろいろと妄想の翼が広がる余地のある単語かもしれません、髪。余談ですが、えろげ界のキミキスハードコアと名高きwinersの『KISS×200』シリーズでも、髪の毛に対しては、数は少ないもののやけにフェティッシュなこだわりがあったような気がします(※『KISS×200』シリーズは、キスが一番エロい粘膜接触であるという思想の元、作品の2割が北方領土、7割が無差別エロキス、残りがその他性行為という怪作ですので、素人にはお勧めしません)。

案外髪と甘噛み、どちらも核心をついたダブルミーニング、掛詞の類なのかもしれません。確かにアホ毛に代表される記号化された萌え頭とは、色合い、質感ともに一線を画すアマガミ。そちらの視点からもチェックが必要そうです。

2008/09/28 13:43 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)

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