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2024/05/03 08:06 |
アマガミの情報公開のタイミングを考える。
 『アマガミ』強化ウィーク続きます。今回は、発表のタイミングについて。

 『アマガミ』の第一報が掲載されたのは、9月26日売りのファミ通でした。そして作中の物語の終着点はクリスマスです。情報解禁日はファミ通の発売日の金曜日に合わせるのが当然なので、ほぼクリスマス3ヵ月前の告知ということになります。これは、まさかのクリスマスイブ発売もありえるんじゃないか、という気がしてきますね。ちょっと陰鬱な気持ちにひたりたくて、昨年のクリスマスイブは自分は何をしていたんだろう……と考えたら、ドラマCDのアフレコで能登さんとか取材してた気がします。一昨年は、下田麻美さんの舞台「また逢おうと竜馬は言った」を見た後、マリみてのアフレコで能登さんとか取材してたような。いかん、自分的にはわりと充実しています。3年前は……『レッスルキングダム』の発売記念イベントで新日本プロレスの中邑と棚橋を取材する予定を入れていたら、セーブデータがハードディスクに保存できない致命的なバグでゲーム自体が回収騒ぎになってお流れ、一人家で『マビノギ』のクリスマスイベントを楽しんでいました確か。よし、やはりオタクのクリスマスはこれぐらいジメジメしていないと。

 さて、そんなジメジメしたオタクたちのクリスマスに、夢と嫁とひとかけらの絶望を運んでくれるはずの『アマガミ』ですが、なんと既にamazonの予約が始まっています。手回しのいい……とも思いますが、実は通常のゲームの発売サイクルを考えると、これはいたって自然なタイミングです。amazonの反応が特別すばやいのではなく、『アマガミ』の情報解禁が遅かったのです。

 通常、家庭用ゲームの第一報が出るのは、発売の半年ぐらい前だと言われています。理由は色々あると思いますが、ゲームの情報伝達が雑誌媒体中心だった頃、月刊誌ペースで世界観を紹介して、システムを紹介して、キャラクターを紹介して、序盤の情報を出して……とやってると、大体半年ぐらいはかかってしまうこと。それから発売半年前ぐらい前には、まとまった形で情報や絵素材を出せるぐらいでなければ、期日どおりの発売は覚束ない……といった、様々な要因が絡み合った結果だと思います。最近でも日本一ソフトウェアやフロム・ソフトウェアのような中堅どころは、半年ぐらい前から、毎週のように新規素材を小出しにしてくる気がします。工画堂スタジオなんかは、半年前にプレリュードディスクを出してきたりしますし、やはり“半年”というのはパブリシティの上では結構キリがいい単位なんでしょう。

 逆に、発売日の決定や詳細情報の公開から、ソフトのリリースまでのスパンが短い企業といえば、任天堂です。以前にも書いたかもしれませんが、それは任天堂が雑誌媒体を中心とした、既存のゲーム宣伝のチャンネルを必要としていないからです。大手広告代理店を介して、TVCM、一般誌や山手線などへの幅広い広告出向で勝負をかける任天堂にとっては、発売直前の短期に集中して広告費を投入したほうが効率的なんですね。なもので旧来のゲームメディアで仕事をする人間にとっては、近々になっても絵素材が出てこなかったりして、わりと困ることもあります。

 で、『アマガミ』情報解禁のクリスマス3ヶ月前というタイミングについてですが、開発状況的な話で言えば、実はいつでもよかったんじゃないかなー、と思っています。『キミキス』からはシステム的にはかなり洗練されているようですが、実は『キミキス』は廉価版発売の段階でシステム周りにかなり手をいれ、既に相当改善しています。『アマガミ』はそれを土台にしての開発ですから、シナリオと音声収録さえ順調なら、既に開発状況が限りなく100%に近くてもおかしくないと思います。

 では宣伝の視点から考えるとどうでしょうか。前作『キミキス』は2006年5月発売ですが、2005年の9月ごろには、既に情報が出ていました。実に8ヶ月の溜めを作っていたんですね。それではなぜ今回は…と考えると、やはり、その『キミキス』の存在が大きいのだと思います。僕らは、『キミキス』チームの目指す方向性、システムの基本などを既に知っています。そして、宣伝開始時点での作品自体の知名度・浸透度も、当然『キミキス』の出発点とは全く違うわけです。つまり、ゲームを宣伝する上での最初の幾つかの工程、地ならしを『キミキス』が既に済ませているから、期間は短くてすむ…いえ、鮮度や熱の持続の意味では、短い方がいいのですね。

 落としどころが9月末なのは、2週間後の東京ゲームショーを睨んでと考えるのが自然でしょう。通常、“今冬発売”といえば年越しが定番ですが、クリスマスを目指す物語の発売が年明けでは、どうにも締まりません。フラグゲーの場合突発的なバグによる順延のリスクは一応織り込みたいところなので、12月中旬ぐらいには発売するんじゃないかなと思います。TGSにプレイアブル出品して、ファミ通で2ヶ月集中的にプッシュ、年末商戦ウハウハ。タイミング的にもよいと思うんですが、いかがでしょうか。
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2008/09/28 08:05 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)
『アマガミ』のキャラデザのスタンス
 東雲太郎先生の『キミキス』二見さん編がおもったほどにはエロくなくてちょっと残念だった全国の皆さん、オッスオラメタルユーキ! 昨日売りのファミ通で、ついにキャラクターが発表された『アマガミ』。普通なら第一報でコメントは気が早いと思うのですが、こと『キミキス』の続編であればキャラクター設定と立ち絵、CVで勝負は70%ついているのです。ま、検討はずれな第一印象を書けるのも今だけってことで。

●ヒロイン6トップ体制?
 前作『キミキス』のキャラ設定は、キャラ立ちと差別化に力点を置いていたように思います。まずギャルゲーの基本キャラ分けポイントである髪について、「色」と「髪型」で明瞭な区別がされていました。栗色のロングヘアの星乃さん、小動物系ショートカットのうどんちゃん、明るめの髪色でおさげの摩央姉ちゃん、アスカターンの活動的なしっぽ。美しい黒髪の二見さんと深月はストレートの長ロングと肩口まででややボリュームあり…と住み分けができています。ぱっと見でキャラクターの見分けがつくんですね。キャラクター設定やストーリーに関しても、摩央チェックや孤高の天才少女・実験など、かなり強力な引きがあるキャラクターと、うどんちゃんのように明らかにサブっぽいキャラクター(設定的には強烈ですが)がおり、ある意味発売直後から人気の動向は見えていました。時間がたって人気的な逆転があったのは、第一印象のキャラ立ちが強いアスカターンと、シナリオを進めないと味がわかりにくい(センターヒロインの常として、アクがない)星乃さんが入れ替わったぐらい? ある意味予想通り、二見さんと摩央姉ちゃんの二強という状況は動きませんでした。

 一方、『アマガミ』ですが、全体のバランスや差別化よりも、個々のキャラクターをヒロインとして成立させることに力点を置いている気がします。先日たまごまごさんと「ヒロイン的立ち位置は髪の長い女の子が多い」「前髪下ろすのはヒロイン属性?」みたいな話をしたのですが、全体的にみんな髪の毛長いスね。髪型的に目立つのはウェービーな棚町薫と、ツインテの中多紗江ぐらい。髪色も黒四、茶二。印象的に絢辻詞、七咲逢、森島はるかあたりは、割合かぶってます。もちろんある程度ギャルゲー慣れしていれば「詞は前髪ぱっつんぎみのロングでアーツっぽいな。瞳の大きな黒目がちで天下無敵で仮面優等生立ち位置センターか。ほっちゃんじゃん」とか「七咲は猫系」とか「はるかは森羅様系」のようにすっと入ってきますが、カタギの衆にはちょっとわかりにくいかもしれません。でこもショートもなし、黒髪中心で制服も黒系統の冬服なんで、全員並べるとちょっと絵的に重いぐらい。このあたりは、今回はある程度リアルさを重視しているのかな、と。最近茶髪の女の子は目に見えて減ってますし、なかなか絵に描いたようなポニーテールやおさげって見ないですからね。しかし逆に言えば、“ヒロイン度”にそんなに差がないんですよね。

 わりと表道裏道はありますが、メインを張りうるヒロイン6人に色々な味付けをしてみました、お好みのタイプをどうぞ、という感じで、キミキスとは違うバランスにしてきた気がします。ちょっと気になるのは「ふかふか」や「ぽっちゃり」が有効に機能するタイプの絵師さんではないように感じられること。あまり肉感のない、むしろそこが魅力のデザインだと思うんですね。ぽっちゃり幼なじみでCV新谷さんなら、ふとももはもっとバンビポップな感じに! などと思わなくはないのですが、そこはそれ、絵柄との相性もありますので。ぽっちゃりとふかふかに関しては、シナリオがどれぐらい引き出せるかによって、人気がかなり変動してきそうです。

 個人的には立ち絵では絢辻詞、七咲逢、森島はるかが、ぽっちゃり幼なじみの設定次第で化けそうな梨穂子、さばさばした悪友を演じる佐藤梨奈さんの演技が気になる棚町と、それぞれに魅力的で嫁を絞りきれない状況です(ごめんなさい、今のところ紗江ピンとこない)。

 とりあえず………………七咲逢は俺の嫁? いや、うーん。こんな曖昧なことではいかんですが、それだけ隙のない、帝黒アレキサンダーズ的チーム作りをしてきたのかなと。TGSでのプレイアブル出展を楽しみに待ちたいと思います。しかし第一報でこれだけテンションが上がるというのは、『キミキス』で築いた信頼があればこそだと思うので、ぜひそれに応えてほしいですね。

2008/09/27 14:23 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)
『アマガミ』はCEROの限界に挑むのか?
 今週発売のファミ通で、エンターブレインの新作『アマガミ』が発表されました。あの『大神』を制作した旧クローバースタジオスタッフが再結集、新たにイワトシステムを採用し、Wiiリモコンで歌い踊ったアクションがゲーム内にフィードバックされ……といった小ネタを話していたのですが、もちろんそんなことはなく。

 『アマガミ』は、『キミキス』チームが放つ恋愛シミュレーション最新作です。一応、『キミキス』を知らない人のために説明すると、“キス”をテーマにした恋愛シミュレーションゲーム……というと聞こえはいいのですが、謎めいた怜悧な美少女(CV田中理恵)に理科室に連れ込まれて“実験”と称してけしからん接吻をしたり、高校に入ったとたんキレイになってしまったのがまぶしい幼なじみのお姉さんの膝小僧に接吻したりと、やりたい放題。ソニーチェック、そしてCEROの目をかいくぐって、いかに合法的にPS2でエロいことするか。そこにエンターブレインの総力・紳士力・童貞力を結集した傑作が『キミキス』なのです。そのクオリティの高さは、ギャルゲーには厳しいファミ通クロスレビューがシルバー殿堂入りさせていることからも伺えます! しかし『キミキス』のキャラクター設定と声優選択のあざとさは天才的であり、そのチームが満を持して送る新作には期待せざるをえません(うどんちゃんとかヒロインとしてはどうなのかという声もあるかとは思いますが、演じる水橋さも含めて、魅力的なキャラクターであることは確かだと思います)。

 さて、話を『アマガミ』に戻すと、タイトルから見る限り、アマガミ、がテーマになるのでしょうか。アマガミ。あまがみ。甘噛み。しかしこのあまがみという行為、なかなかに難解です。噛むと言っても、“妻子のあるあの人の肩口に歯型を”みたいなビジネスジャンプ的な行為では、ちっとも甘酸っぱくありません。ひとまず、狐汁的には「はむはむすること」をあまがみと定義したいと思います。ですが、これがまた難しい。あまがみって、日常の中で、ギャルゲー的シチュエーションに適応できるケースがどれくらいあるのでしょうか。ソニーチェック、そしてCELOの問題を考えると、「トラップカードセット! 性感帯、あるいはデリケートゾーンへのダイレクトアタック!」といった行為は行なえません。あくまでソフトでイメージを喚起しつつ、それ以上のステージに発展しないあまがみ……色々と考えてみましたが、耳、あるいは耳たぶをはむはむ、多少アクロバティックに鼻をはむはむ、シチュエーション限定で言えば、気の強い妹的キャラクターが主人公の指の傷を舐めているときに、主人公が他の女の子に気を取られてかぷ、などの状況ぐらいしか思いつきませんでした。主人公がダークシュナイダーであれば、ふとももや胸元、首筋もありだと思うのですが、エンターブレインのギャルゲーですから、主人公は毛も生えていなさそうなタイプでしょう。このあたり、おでこ、額、ほっぺ、唇、手の甲、髪の毛、首筋、膝小僧など、攻撃対象となる部位の多いキスに比べて、あまりにも戦術オプションの幅が狭いのが気になるところです。

 それでも、それでもエンターブレインならやってくれる! と信じたいのですが、ふたを開けてみると直接的な行為としての「甘噛み」をフューチャーした作品ではなくてユーザーブチキレ、みたいな展開もありそうです。プロデューサーインタビューのやりとりとか想定するとこんな感じ。

──タイトルが『アマガミ』ということで、え、キスの次は甘噛み? 色々大丈夫なの? と思ったユーザーも多いと思うのですが。
○○「よく言われます(笑)。しかしアマガミのタイトルは、直接的な行為を指すわけじゃないんです。子犬にとって、アマガミってのはじゃれあいであって、ここまでなら噛んでも大丈夫、みたいな。悪戯心がありつつも、決して相手を本気で傷つけようとする行為ではないじゃないですか。そういう、お互いの信頼関係の上に根ざした、ちょっとスリリングなやりとりを描きたくて『アマガミ』と名づけたんです」
──確かに、一癖あるヒロインたちが揃っていますね。

 みたいな。

 でも、“男殺しの天然女王”とかキャッチフレーズがついてる伊藤静さんのキャラに耳たぶあまがみとかされたら、それはもうZ指定だよなと。うーん。ですが、それでも、エンターブレインなら、エンターブレインならやってくれる! 個々のキャラクターについては、また後日書いてみます。

2008/09/27 03:30 | Comments(0) | TrackBack() | 雑記(ゲーム系)

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